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2013年01月08日

非道の市 番外編

市 (2013年01月08日 02:54) │Comments(0)タフプロダクツ
非道の市 番外編

ホキマ射場の50ヤードは厳重な禁止令
があり、いかなる人物といえども立ち
入りはできないとされている。
だが、義憤で脱糞するほどの筆者は
命をかけてそこに潜入した。

そこのゲイトをくぐるとアラームが
鳴るわけであるが市の弾丸は飛んでこ
なかった。
おそらく筆者の勇気におそれをなした
のであろう。あるいは急速な弾薬の
高騰でケチになったとも推測される。

筆者は万難を排しながらホキマに
いとも簡単に到達できた。これは
神のご加護にほかならない。
賢者と自認する筆者は寄り道もせずに
問題の50ヤードラインに侵入した。

そこには白い机があり、その上には
黒いバッグがあった。
筆者はそれを一目見て驚愕を禁じ
得なくて驚きかつびっくりした。
その瞬間に筆者は史上最大の特ダネに
出くわしたことを直感した。
それは、あの見慣れたステイジバッグ
であった。雨でぐしょぐしょに濡れて
いるではないか。

筆者は小声で話しかけた。
「君はいったいいつからここに監禁
されているの?」
するとステイジバッグは素直に応えた。
不思議なことに悪びれた様子も
なければ疲労困憊という風情でもない。
しかしその言葉に筆者の背筋は凍った。

「はい、去年のビアンキカップ前から
ずっとここにいます」

筆者はさらに尋ねる。
「飲まず食わずで、あの灼熱の太陽を
夏の間ずっと浴びていたの? 風雨の
ときも家に入れてもらえなかったの?」

ちなみに、こういう凄まじいばかりの
場面に即しても「灼熱の太陽」などと
いう表現が出るのは筆者の芸術性の
なせる技などである。

「そんな惨めな境遇に貶められた理由
はいったい何なの?」
元来、他人の不幸が好きな筆者は内心
では驚喜していたのだが、それは正直
なところ抑えていた。

「はい、実験のためです、私は作り
損ないだったので嫁に行けず、
それならここで死ぬまでいなさいと
言われて・・・」

なんということを(-_^:)
これにはすぐに義憤をおこす筆者だけ
にすぐに脱糞した。
バッグとはいえ生き物であり人である。
それをこのように扱ってゆるされる筈
などどこにもないのである。
しかしステイジバッグには悲しみも
怒りもなかった。
なんとかして事件に仕立てたい筆者に
とどめを刺すようなことをステイジ
バッグは言った。

「私、ここでこうしているのが
とても好きなのですよ♪ 市様がたまに
来られて、横でテッポを撃たれ、私の
中にある珠などをまさぐってくだ
さることだけで幸せいっぱいなのです」

こういう事がありうるのだろうか?
そんなことはない、この哀れなバッグ
は市の洗脳にかかっているのは明白だ。

そう想いながらステイジバッグを観察
すると、一年近く外に放置されたにし
ては佇まいがキレイだと感じた。
茶色のズィッパーは明らかに色あせを
しており、バリスティックにも白く
なった部分がある、しかしドリンク
ホルダーのゴムには充分な弾力があり
内部には雨がしみて濡れているものの
使用上の差し支えなどないと想われる。

たしかに本人が言うとおりに、この
ステイジバッグは幸せだと感じた。

しかし筆者はいっぱしのレポーター
であるからして、これしきのことで
へこたれたりはしないのである。

事実はどうあれ、真実を作るのは自分
であるという自負もあるので自説を
曲げる気持ちなどさらさらない。

だからして、これからも市の悪行の
数々を決して許すことなく追求する
のである。

こうして筆者は雨のホキマから無事に
生還したのである。
おもえばなんという危険な潜入だった
ことかと、いまさらながら震えがくる。



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Posted by 市 at 02:54Comments(0)タフプロダクツ
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