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2012年08月20日

独創性が財産です

市 (2012年08月20日 07:50) │Comments(8)語りのプラザ
独創性が財産です

どうも兄です。 良し悪しが言えるほどそれに詳しくないのですが、素敵な写真だと思います。刻印から見てラルー製ですかね。 時間と時間の間の曖昧な時間、待ち時間とかにsatマガジンに刷られた市郎さんの写真を無心に眺めます。 その時間はとても趣き深いのですが、最近思うことがあるのです。市郎さんが選りすぐった作品を贅沢に載せた写真集が欲しいな、と。調べてみたところ、十年くらい前にそれらしいものが出版されていたことを知ったのですが、もはや手遅れ。 どうですかね。写真集を出したくはないですか? 私情で申し訳ないのですが、気になっていました。


自分としては、このフォトはちょっと気に
入っているのですよ。
「月のヴォリュームとサプレッサー
への反射、その量感に対し
茶色のグリップとストックとの
対比が非凡デアル」
なんちゃってね〜(*^_^*)
涼しげなシュール世界って
イイと想いませんか?

ようするに背景をどう作るかなのです。
心の奥にある風景を描き、そこに銃を
配置するわけですね。
背景のほうが銃よりも大切なのです(^^)

モナリザ(の複製)を観るとき、ワシはあの
お姉さんの顔は10秒、あとの170秒は
バックグラウンドをしげしげと鑑賞し作者
の霊感を探るのですよ。
ほほえみなんかどーでもいいのです(^。^)

ちなみにこの背景はヨセミテの滝と
周辺の山々を合成し、
月は600mm(借りた)で撮りました。

テッポは撮影室で30分で撮れますが、
背景の撮影には3日間とか費やしている
わけですね。

くりかえしますが、フォトの巧拙は
背景で決まります。
鑑賞するときも、自分で撮るときも
たとえそれを携帯で撮るときも
まずは背景を処理してからモノなり
人物なりをフィットさせるという
意志をもって撮ってみてください。

この習慣を身につければ、これまで
の自分はいかに無神経にシャッターを
切っていたかが解り、また巧い写真
は背景の処理がタクミなのだと
解るようになり、鑑賞力が高まり、
美の世界の素晴らしさに感動できる
ようになるわけですよん。

そして次の段階としては、
さて自分はどういう作風でいこう
かというコンセプトを立て、
それを活かすためには画面に
リズムとハーモニーを調和させ
ることに努力します。

つまり、たとえばこのフォトの
背景は「田園交響曲」ではなく
てストラヴィンスキーの
「春の祭典」から着想をいただき
テッポのライティングもそれに
マッチさせたものなんですよ。

今はキャメラが自動となり
それこそ誰でもが撮影できます。
その中でプロたちは「売れるフォト」
を創る必要があります。
で、オカネをもらえるフォトとは
「創造力の高いもの」そして
「独創性のあるもの」です。

「独創的な創造性」
これがアーテイストの財産のすべて
だといえるわけですね。

ちなみにアジアでは他人の
フォトスタイルをキレイに
コピーするだけでもけっこーな
ギャラが出ますが、アメリカや
ヨーロップでは「マネは3流」と
いうことでメチャ安いか相手にも
してくれない場合が多いですよ。

ついでに自己宣伝させて
頂きますが、、
アメリカとヨーロップでの市フォト
は「ブレス テイキング」(息が止まる)
とかストライキング(胸をどつかれる)
と編集者たちに言われています。

これらの理解者たちがワシを有名
にしてくれましたよ(^_^)

で、写真集なのですが、このごろは
印刷代をケチルので色の深みも
コントラストもなく色調が下品なので
ヤルキが失せます。SATマガジンも
観るたびに気持ちがシナビますね(;O;)

かといって高質な印刷だとコストが
かかり、値段が上がり、安くないと
売れない時代なので出しても損をする
わけですよ。

やり方が判れば「ハイレズ画像」を
コンピュータで無料配信してもいいの
ですがね(^_^)
そっちのほうがフォトを美しく鑑賞
できるのではないかと。

えっ??
アンタだってクラスィック音楽を
コピーしてるぢゃねえか! ですって?

ふふふ、ダイジョブです、だってだれ1人
としてワシの写真からベートーヴェンや
バッハなどを想像しませんから(^○^)

シェーンベルグの世界を描いた
なんて白状してもハアー??となる
でしょ?

バルトークのピアノ協奏曲を
ゲザアンダが弾いた、あの不思議に
乾いた感覚を、、といっても
知っている人は皆シンジャッテますから(^^)

春の柔らかい陽のようなバッハの
曲を背景にしました、なんて
言っても解りませんしね(^^)

ヴァイオリンソナタなら
シゲッティーのあの淡々と
まるで夏の昼下がりの木陰のように
素直でカンフィーな演奏を意識して
撮った、、と自白しても信じられず(^^)

ポピュラーな「ラフマニノフのP協」
にしてもルービンシュタインの瑞々しさ
でないとアカンと言っても通じませんし(^-^)

ようするに
バレなきゃいいんですよっ!!

でもこれはショクンとワシだけの
ヒミツですよん(*^_^*)

で、このごろはバカスギルだけの
ジャンク音楽が氾濫し、人々の心
が荒廃していると想うのですよ。

古典とは、その滅びることのない
美しさが伝承され続けてきたもので
あり、教養の糧となるものです。

幸せになりたかったら人類の
遺産である古典を愛することです。

なんて言ったらバカ者たちから
コテンコテンに言われるかな〜
∈^0^∋ザブ3枚イタダキー(^。^)



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Posted by 市 at 07:50Comments(8)語りのプラザ
この記事へのコメント
イチローさん、オハ今晩わ!
そうか~、イチローさん、クラシックお好きですものね。写真の中に音楽が流れていたのですね。
でも大丈夫ですよ、クラシックと呼ばれるジャンルは著作権が切れているし。小澤征爾さんや佐渡裕さんもバッハやシューベルトの曲に自分の味をつけて指揮してるじゃないですか。
私としてはシャルル・デュトワさんが創った落ち着いた、ある意味静かなN饗が、チョン・ミュンフンさんが来ると燃え上がる様になるのが好きだったりします。クラシックはもはや作曲者とは縁もゆかりも無い人たちが堂々と演奏しているので、イチローさんも全然平気じゃないですか!

むしろこれからはイチローさんの作品を見るたびにどんな曲が流れているのか空想できて、より深みが広がりました。
Posted by TROOPER(村野 浩) at 2012年08月20日 14:48
TROOPERさん、「絵は凍れる音楽」だといわれていますよね、したらフォトもリアルな絵であり、凍れる音楽のハシクレかと(^^)なんちゅっても平面の上でリズムとハーモニーとが交錯しあっているわけで、それらを自分でどうコントロールするかってことで、、、ああああ〜あああ〜zzzzz眠たくなっでぎだあ゛゛゛ああ〜もう11時をずぎま゛じだ〜寝たいどえ〜すzzzむにゃむにゃ〜おやふみなは〜い(-_-)zzz
Posted by 市市 at 2012年08月20日 15:14
音楽と絵画は非現実、非日常、もう一つの世界への入り口だと思ってます。
バッハの超有名な無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の第5楽章「シャコンヌ」を聞く度に、これまた超有名なダリの「茹でた隠元豆がある構造(内乱の予感)」を思い出します。
美しい作品は自分の想像力を探ると何やら同じ様なものが有りますが、この二つの作品の非日常的、非常人振りには、いい意味で全く付いて行けません。
発想の源を想像することさえ出来ません。

イチローさんの写真は以前イチローさんが書かれてた通り「晴れ」の写真ですから、そろそろ「褻(=け)」の写真で我々ガンメイニアを驚かしてくれる人が現れませんかねぇ。
Posted by CYPRESS at 2012年08月20日 23:32
CYPRESSさん、「内乱の予感」とはなんと懐かしいことでせう(^_^)写真学校に通っていたころあの画集が出て、それでダリさんを知って、大いに影響を受けまして(*^^)v当時の校長は超現実の世界をどうやったら写真で表現できるかということに興味をもっており、ドモンケンさんのリアリズムを学んだ後だけにダリさんは新しい方向となりましたよ。それでワシの心には土着とシュールとが同居しているんですよん。で、69才となった今に想うことは「ダリ君、もっとベンキョせんとこれでは甘いよ、だいたい君はシヤワセすぎるんだよ」ということです(^^)やはりワシは土門さんタイプなんですね〜
Posted by 市市 at 2012年08月21日 01:09
こんばんわ。
「フォトの稚拙は背景で決まる」とは、腹に落ちる納得の一言です。
以下、少し的はずれなコメントになるかもしれませんが、お許しください。
かなり大昔のフォトですが、GUN誌の′80年6月号~スナブノーズ特集(後にコンバット誌でご活躍されたケンさんが、読者参加されていた号です)のピンナップ写真を見て、
当時中学生の私はその美しさに息を飲む思いでした。
背景がレザーとウッドでブラウン系のカラーで統一されていて、ステンレスのスナブノーズがそこに溶け込んでいる感じでとにかく美しかったです。(うまく表現できません)
正直、そこから音楽を感じ取れる感性も知性も持っていませんでしたが、今改めて見てみると何かが聞こえてきそうです。美しい写真というキーワードからは、いつもこのフォトが頭に浮かぶんです。
印刷も今よりきれいに感じていたは、気のせいではなかったのかもしれません。昔の出版物のほうが、印刷は綺麗だったのでしょうか?
Posted by @ヘンリー at 2012年08月21日 02:21
ヘンリー君、そーなんですよ、、ムカシの人たちは美にこだわっていましたよ。印刷職人も雑誌社も面をつきあわせて色校をみつめ、なんとか色乗りをよくしようと苦慮していましたよ。そのために紙もなるべく印刷がキレイにあがる品質の高いものにしようとソロバンをトニー谷のように弾いていましたよ。でも今はモーケが一番、読者は色のことなど解らないから、、みたいになってしまいましたね〜( -_-)今の若いモンはなんて言いたくないですが、ワシが写真学校に通っていたころと今では日本人の美意識がかなりテイカ割引(^^)されていますね〜。。でもヘンリー君のように感性が高まっている人もいて世の中すてたもんじゃゴザンセンね〜(^_^)
Posted by 市市 at 2012年08月21日 12:28
 先日COMBAT TACTICS誌の最新号を入手いたしました。合わせて手に入れ損ねていた過去の号もゲット出来ました! 過去の号はもう手に入らないと思っていたので入手できて嬉しかったです。僕の住む地域ですと、雑誌だけを代引注文すると送料の方が高くなってしまうのはちょっと残念ですが( ̄∀ ̄;)・・・。でも他に入手できる方法がないので、取り扱ってくださるショップ様には感謝感謝です。入手が難しくなってきているとヨシさんのブログで見ましたが、今後もなんとか取り扱っていただきたいものです。

>アメリカとヨーロップでの市フォトは「ブレス テイキング」(息が止まる)とかストライキング(胸をどつかれる)と編集者たちに言われています。
 まさにその通りですね。僕も初めて見た時は息を呑み、一気に魅了されました。元々ミリタリー的な趣味(GUNやナイフなど)は小さい頃から興味があったのですが、この世界に足を踏み入れることになった直接のきっかけはイチローさんの写真を見たことでした。むしろGUNその物より写真の方に魅了されてしまったと言ったほうが良いかもしれません。(その後、写真も趣味になりました)それ以来、SUREFIREのカタログやH&Kのカレンダーなど、イチローさんの写真をいろいろ集めてきました。特にCOMBAT TACTICS誌はイチローさんの写真がたくさん詰まっているので、僕の大事な宝物です。

 僕もこれまでのイチローさんの写真を集めた集大成的な本が見てみたいと思う一人です。もし出るなら高くても絶対に買いたいと思っているのですが・・・。デジタル配信も良いのですが、やはり美しい紙媒体で見たい(残したい)というのが本音ですね。でも製作者側に利益が出ない・・・。う~ん、難しいですね。世界規模で発行してくれるような会社でも現れてくれれば可能かなぁ・・・。僕が思うに、イチローさんの手がける写真集を欲しがる人は世界中にたくさんいると思います。いつか実現して欲しいですね。
Posted by GI at 2012年08月21日 20:39
GIさん、嬉しいコメントです∈^0^∋こちらでも会う人ごとに写真集を出せと言われますよ(*^^)vでも豪華印刷に挑戦してくれる雑誌社はいないですね〜(^_^;)それとワシ自身もなんだか興味ないのですよ、、どうせ三日もしたら見るのもイヤになるので(^0^;)コンバットタクティクスは仕入れて売っても手がかかるばかりで利益なんて手間賃もでないので扱いたいショップは少ないかと。よほどそこのオヤジさんが好きものでないとね(^^)
Posted by 市市 at 2012年08月22日 13:08
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