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2014年01月30日

SIG PRO小説の続き

市 (2014年01月30日 12:54) │Comments(2)てっぽ

ジムとワシは、後部座席に乗っていた。 ジムは、片目だけ出して監視を続けようとしていた。 “ヘイ、ジム、ガンを出そう!” ワシは、そう言いながら、後部のトランクルームに這い移った。 “ウン、コンビネイションは2011だ、M4はあるがタマが無い。右側のペリカンを開けてくれ、そこにピストルがある。タマもそのあたりにあるはずだ” ワシは手早くロックの数字を合わせてペリカンケイスを開けた。三角形の角のまるいソフトケイスがあった。それを持ちながらタマを探した。フェデラルの箱があった。 “フォーティスミスでいいのか?” “アー、それだ、でもマガズィンは空だよ” ズィッパーを開けてソフトケイスからガンを出す。見たこともないピストルだった。 SIG P2340とスライドに刻印が打ってあった。 タマの内側を逆さにして50発のタマを床にまいた。右手で10発ばかり握ってマグに詰める。12発入った。もう一つのマグもフルにする。残りのタマはポケットに入れた。 “OKジム、アイムレディー‥” ワシはジムの背中に向かってそう言った。このときは、まだジョーダン半分で、遊びを兼ねた訓練の気持ちでいた。 しかしタマと銃の準備ができたのは安心な気持ちだった。この国アメリカでは何がいつ起こるか判ったものではないからだ。“…さすがに手慣れたもんだなイーチ、オレはヤツラの様子を見ることに気を取られて、ガンを出そうなんて考えなかったよ” “イヤイヤ、これはコンバット気分の遊びというもんよ” “だがな、その心構えってのが大切さ…なにしろヤツラは麻薬ギャングだからな…” “えっ!売買の真っ最中か?”“ビンゴだぞ。でかい箱をセダンの方が受け取り、エコノの方は紙袋だ。バイヤーは後から来たヤツラだな…あそこに停まったのは道路の両側を見張りながら取引ができるからだろう。賢いやり方だ…” ジムの背後から、のぞいて見た。 二台のクルマは、窓越しに何かを話しているようだった。 “こっちのこと気にしないのかな?” “クルマが空だと思っているんだろ” “そうか…ところでジム、このガンは何だ?” “オー、スィグプロのことか…それは、今月のNRAショウで発表されたはずだよ。ウィルコックスには、もっとずっと前からあるけどね…ミリタリーはすでにテスト中で、レイザー用のマウントをウチで造ったところさ”
“あーホントだ、レイルが切ってある…でもストッパーになる切り込みがないぞ…ガンを撃つと、反動でレイザーは前に滑ろうとするんだが、このままじゃスッポ抜けないか?” “ウン、じつはそのことをSIG社に伝えたんだが、あんまり反応がなかったな…よく判ってないみたいだった…ただし、言えることはだ、これでグロックは終わりかもしれんということだよ…フレイムを良く見てくれ”  ワシは、明るいところにピストルを移してよく観察した。質の良いパーカーライズかと思えたフレイムには少しのヒケがあった。  それはポリマー射出成形したときに温度変化でおこる現象だった。それにしても見事な造りだと思った。グロックのような安っぽい印象がまるで無いのだ。一目でポリマーだと見破る人はいないかもしれないーー それほどキッチリとしたフレイムなのだ。 “なるほど…これは良い出来だな…ワリと小ぶりだが229よりは大きそうだな…” “アー、ちょうど229と226との中間だ、良いサイズだろ?それで値段は600ダラを切って売るそうだよ” “ナニ?600ダラ以下だって?…それは安くきたもんだ、そりゃ売れるよ、同じような値段なのにグロックやベレッタを買うのは賢い判断じゃないもんね”  ワシは、手にした「スィグプロ」を驚いた気持ちで眺めた。  世には、多種のピストルが存在する。そして、今市場にあるピストルの中で最も優れたモノと言えばSIGなのだ。  SIGが一番だと考えるのはワシの独断ではない。FBIもミリタリーも、一般のポリスもガンスミス達も、知識のある人だったら異口同音にそう言うだろう。 では、スィグのどこが良いのか?ピストルの能力を判断するとき、大切なのは次の三項目。 1:頑丈信頼できること。 2:使いやすいディザイン 3:よく当たること。  故障せず、ジャムせず、多様なタマにも対応でき、人が実際に撃って使いやすく、そして命中精度の高い銃ーーこれが理想のハンドガンなのだ。 スィグのピストルは、これらの三項目テストで抜群の性能を持っている。 ガンショップから100丁買って、箱から出し、いきなり1000発撃つーーそんな競争をしたとする。実際にそんなテストはしたことないが、個々の銃を撃っての印象から判断すると、以下のようになると思う。 1位 SIG226 2位 ベレッタ92F 3位 H&K USP 4位 グロック17
つづく(事故せんようにな信玄殿)

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Posted by 市 at 12:54Comments(2)てっぽ
この記事へのコメント
 2位以下はダンゴ、SIGだけがトップをヒタ走るーーそんな結果が出るだろう。
FBIやスワットやスィールズの隊員達がスィグを選ぶ理由は、その信頼性ゆえなのだ。
トゥリガーを引くと毎度確実にタマを突進させてくれる銃。 これこそ闘いにおける真の相棒なのだ。
 では、なぜ、みんなSIGにしないのか?答えはただひとつーー値段が高いから。
 ミリタリーや警察などには予算がある。大量に買うので安いほど良い。質の問題は値段の次になるというわけなのだ。
ただし、実際の闘いを仕事とするスワットや特殊部隊はケチなことを言わない。武器の性能こそ最優先なのだ。
“命は買えない。なんでも良いから最高のピストルを買えっ!”
だから予算も出る。


 ドイツのサワー社を傘下にしたスイッツァランドのスィグ社。世界一の工作機械を備えて、最高の銃を造る。工場の立派さも圧倒的で、ベレッタもH&K社も完全に負けている。ただし、SIGのモノは高価だ。
良いモノは、造るのにカネがかかるので定価も高いーーこれは当たり前のことなのだが、SIGが一般的に普及しきれない理由は、その値段あるわけだ。“いつまでもベンツのようにカラ威張りしていては将来が危ない。日本車のように買いやすい値段の高級車をつくるのだ”
SIG PROは、そういう思想から造られたピストルらしい。


…スライドの造り、グリップの造り、サイトの造りーーすごく良い、上等だ…
 いつしかワシは、スィグプロの観察に没頭していた。チェンバーのランプ部にはタマが滑った跡があった。においを嗅ぐと、そう古くない火薬燃焼の香りがあった。テストファイアをしたという印だった。
“ヘイ、イーチ、ボブとバーバラが戻ってきたぞ、出発だ”
ジムが言った。
二人は紙袋とアイスティーのカップ4個乗ったトレイを抱えてニコニコしながらやってきた。内側からドアロックを解いてドアを開けてやった。
“待たしてゴメーン、客は他に居なかったのにノロいのよね、作るのが”
バーバラはウキウキしていた。“待ってる間にコッチは、麻薬取引を見物してたんだよ、危うくイーチとやつらが撃ち合いになるとこだった”
ジムがジョークを言った。
“まあ、ホント?”
バーバラは、思わずといったかんじで周囲を見渡し、二台のクルマを発見した。そしてジッと見ていた。

つづく
Posted by 信玄 at 2014年01月30日 20:55
“コラコラ、あんまり見ちゃいけないよ、襲ってくるかも知れないぞ”
と、ワシも冗談っぽく言った。
ボブがクルマを発進させた。いったんバックして停まり、ハンドルを切って道路の方に向かう。本道に出るとき、問題のクルマに20mまで近づいた。
 平べったいアメ車の中には4人の人影が見えた。助手席の男が双眼鏡でまっすぐにこっちを見ていた。そのレンズが紫色に光った。
 
ハッと、呼吸が停まった。

“ボブっ!ハーリアップ!飛ばせっ!”

 ワシは強い命令口調で言った。胸がドキドキっとした。ボブは、うなずいてグイと加速した。ぐんぐんとスピードは上がった。あっと言う間に200m離れた。振り向いて見るとアメ車はロールしながらこっちを向こうとしていた。
その動きはスローに見えた、が、後ろのタイヤと地面の間からは薄い煙が吹き出ていた。
 ワシだけではなく、ジムも皆も、事態を察して無言だった。 ボブは、アクセルを床まで踏みつけて前を睨んでいた。時速130キロでガランと空いた大通りを走っていた。アメ車は、300m後方にあった、が、距離は少しずつ詰まっているように見えた。
“あの走りは改造エンジンだ、追いつかれるぞ、どうする気なんだ奴らは?”
と、メカに詳しいジムが言った。
“道を聞きたいとか、アイスティーを分けてくれとか、そんな用じゃなさそうだよ”
ワシは、そう答えた。
 もう腹はくくっていた。
避けられない危険に遭遇した。ここで落ちつかなければ死ぬのだと思った。これまで習得した闘いの戦略と技術をフルに活用することでしか、この突然の危機を乗り切れないのだと思った。
奴らの作戦は単純だ。クルマのパワーを駆ってこっちに近づき、マシンガンやショットガンでバリバリ撃つ。停まったところでさらに撃ちまくって皆殺しにして立ち去る、いやバーバラを誘拐するかもしれないーーそんなつもりだろう。なにを勘違いして追って来るのか判らない、が麻薬犯罪者の知能なんてそんなものだ。奴らは、兎でもハントするような気軽さで追ってくるのだ。しかし、この狩猟は運の尽きだ。チビでヒョロい東洋人のオッサンの反撃を食って地獄に落ちるのだ!
後頭部が熱くなり、クワッとヘヤが逆立っていた。血液にアドレナリンが加わって、筋肉が増強した。怒りがこみ上げた。
“ブッ殺してやるっ!”

ブルンと身体が震えた。快感が貫いた。


つづく
Posted by 信玄 at 2014年01月30日 20:59
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