TACTICAL LIFE

父が不在の時
悪人どもが自宅を急襲する

娘を誘拐し 妻を強姦し 金品を奪い
飾ってある2式小銃なども強奪する
ために奴らは来る

それを阻止できるとしたら
ケニーしかいない

ケニーは 父の銃はたいてい使える
ように訓練されてはいる

しかし火急な場合に備えて
自分専用の拳銃があったほうがよい

それはいつも身近に置き
折あらば練習し
慣れ親しんだものが良い

取り扱いがシンプルで
比較的に安全なものがよい

そこで熟慮した父は
この拳銃をケニーのために選んだ



それはダブル&シングル アクションの
メカを持つ
セフティーはない
初弾はリヴォルヴァのように
ダブルアクションで撃つ
だが わずかでも時間があったら
ハンマーをコックする

至近距離での銃撃を想定するので
ダットサイトは無い


フルサイズではなく 中型の拳銃
しかし20連発というファイヤパワーを秘める

ずんぐりとした格好は頑丈に見える
元々はSIG 357という強力弾を撃つために
設計され米国のエアマーシャルがそれを
採用していた

が これはその9mm版だ


いいかケニー・・
この拳銃の撃ち方は
これまでのとはまったくちがうからね・・

試合でのお作法や 取り回しもまったく
ちがうものだから熟練が必要なんだ・・

銃口の向きは水平・・または真上・・
そして真下に向けたスールの構えを多用する

ターンして撃つという技法も大切

ターゲット アイディンティファイは
最重要なこと

ますばスールから振り返って後ろの
ターゲットの片方にダブルアクションで1発
続いてとなりをシングルで1発
すぐさま周囲をスキャンし安全と見たら
ハンマーディコックしスールにもどって
後方の安全を確認する

初日の訓練は この繰り返しばかり


20m離れたラクタングルに
この広い弾痕・・・

実戦において初弾で相手が
死ぬ率は20%というデータがある・・

これは それを実証していますね

そう・・実戦を目指した訓練と
試合のための練習とではまったく
異なるのです

IPSCのスキルもスティルチャレンジの早撃ちスキルも役には立ちます、が、まずはその前に「戦闘射撃」というものに熟知してから試合で腕を磨くほうが良い・・と FBIのスワットスクールで習いました。

タクティカル訓練の目的は
「犯人を狙える位置まで移動する方法」

射撃訓練の目的は
「狙ったターゲットを正確に撃つこと」

この２つのことは混同される場合が
多いのです

IPSCのようなコンバットシューティンと呼ばれるスポーツでよくやっていますが 中に複数のガンマンがいる部屋にいきなり飛び込んで撃ちまくるなどというのはタクティカル射撃などではまったくないわけです

皆さんも
まずは このことを咀嚼してみてくださいな

これからはケニーに指導しながら
戦闘射撃について説明してゆきますね



ちなみに ケニーに渡したP-229は
20年以上も前からボクの部屋に備えてあった
拳銃なのですよ

by 我が子の自衛力を高めるダディー