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2017年06月29日

宝箱

市 (2017年06月29日 15:46) │Comments(19)市ホルスタ




二児の父は二時にジュニヤーさんちに行きました。
エドさんは車庫の中を整理して機械が通りやすいように整理して待ち構えていました。
小さな機械なのにけっして軽くはなく、エドの手助けなしではタコマに積み込めません。

「機械の付属品はすべてつけてあげること・・と主人は書いていますが私はなにがなんなのか解りませんから、どうぞご自分で探してお持ちくださいな」
と、ジュニヤーが言うのでエドと2人で探したところ、ある箱を開いたエドがギョッと驚いたしぐさをしました。
「ここにあるよイーチ・・・」
と、彼はなぜか真剣な顔をしています。


これがその箱です。
青緑の古風な箱で、とても相の良いものだと感じました。

中をみろよイーチ!!・・・

うっ!・・・
工作機械にはまったくうといワシにでも、箱の中はまぶしく光っているのが感じられます。












「みろよMIZさん!!」
「ぼんぎゃーー\(^O^)/」

「みろよテチヤ!!」
「ドンガラガッシャーンヽ(^0^)ノ」

よくは解りませんが、オロロイテしまってもよいのではないかと(^◇^;)

心配していたミリングマシンとレイスの刃が、刃刃刃刃はははは、とわらうほどありました。

ジュニヤーの旦那さんは、自分は助からないと判った時点でノートに機械などの値打ちを書き残したそうですが、彼は「付属品も付けること」としたためるときに こう考えてほくそ笑んだのではないかと想うのです。
“オレの機械を安くで買えて喜んだやつは、きっと豊富すぎるような付属品を観て顔がこわばるんじゃないかナ・・・ふふふ♪” とね。

どうせこういった機械をほしがるヤツは自分と気の合うヤツに違いないと想ったにちがいありませんし・・・。
それにどうも彼は刃を自分で作っていたのではないかと想われます。

「ねえジュニヤー・・この箱の中身はすべて付属品なんだけど、すごい量だしワシんとこには引き出し着きの箱もないから箱代くらい払わせてもらいたいよ」

「うん、そうすべきだね・・100ダラでどう?」と、エドが言いました。

2人とも、このまま黙って箱ごと持ち出すには半罪(^^)だと感じたのです。

もうすでに意識のない旦那さんへの感謝を表したかったのです。

エドは、ウチまで来てくれてタコマから下ろすのを手伝ってくれながら言いました。
「イーチ、ジュニヤーにはわるいけど、君は大儲けしたぞ!!」
「うん、ようわからんけどそんな直感があった」

それにしてもエドとは気が合うなー♪

やがて、ひとりになって黙々と機械のクリーニングです。
蜘蛛の巣をはらい、油布でほこりを拭き取ると初々しいほどの鉄肌が・・・キレイだな〜(^^)
拭き掃除をしていると機械の成り立ちが飲み込めてきます。どのような構造で、シクミはこうで、操作はこんなふうなんだな、、と読めてきます。
機械の光沢が増してくると至福感がただよいます。空想はひろがって、アタマの中にはジムボウランドが真剣な様子で旋盤を操っていたのが先週のことのようによみがえります。ダンスキーが淡々とすごい仕事をしていたのも想い出します。そして、ロンパワーさんがタイフーンを一生懸命に作ってくれていたのをありありと想い出すのです。
巨匠達が旋盤を巧みに操る姿は記憶に刻み込まれています。そのために、この複雑でよそよそしいカタチをした機械は好ましくて、愛着もあって、違和感などまったく感じられません。
門前の小僧市は習わぬ旋盤を感動と尊敬をもって磨いていました(^^)

さて、クリーニングが終わると、刃をセットしてみたくなりした。

そこでタクミにメッセイジを送ります。

“フェイスタイムくれろ、質問アリ”

タクミもイチオウ機械工のハシクレの上の方なのでアイフォンのフェイスタイムで実況しながら観てもらい、レイスを使う前のアドヴァイスをしてもらいました。いわく、刃や付属品はすごい値打ちがあるのでは・・・と。

やはりね〜(*^_^*)

ここはどうするの?→こうします。
角度はどんくらい?→そんくらいです。
これはどう動かすの?→右のレバーです。
といった調子で、テレビ電話ってのは本当に有り難いです(^。^)

「はい、とても優秀な生徒さんです、まずは真鍮かアルミ材で練習してください(^^)」
「はい、ありがとござました >^_^<」

慎重にセットし、スイッチオン、
グルルルルルルルルと旋盤の
大きなチャックみたいなのが回ります。

ゆっくりとダイヤルを回すと刃がアルミ棒に接触しチュルルルルと小気味の良い音ったら
∈^0^∋
刃が半ミリほど食い込んだところで横のハンドルを回すと チューーーーーーー・・・・

「おおう、やったぞぉーヽ(^0^)ノ」
と、叫んでしまう。

「ええっ?? コレ金属が削れるのぉ?」
オイオイ(@_@;)ナナさん・・・
いったいなにゆーとるねん!!

「はい、スイッチを切ったから、ここにツールを突っ込んで反時計方向に回してぇ・・・」
目を輝かせていたケンシロが嬉しそうに旋盤からアルミ棒を外しシゲシゲと眺めていました。

かくして試運転は成功でしたよ。

で・・・ジュニヤーの車庫にはもっといろいろな機械があるんです。
背丈ほどもあるバンドソー。
超特大のヴァイス。
大型ドリル。
コンプレッサー。
特大掃除機などなど・・・

魅力の品々、、でも、極小家内工業には不向きなものたちですからね(^_^;

だけど、だけどあのイングランド製のヴァイスだけは放っておくと後悔するのでは?
しまった^_^;写真を撮っておくのだったよ・・・・・・

あ、興奮さめやらず書いていたらまた夜ふけになっちまったよ。
グッナーイ(^O^)/

 市
  


Posted by 市 at 15:46Comments(19)市ホルスタ