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2016年12月21日

シカゴから来たスナイパー

市 (2016年12月21日 15:42) │Comments(7)語りのプラザ


 そのムカシのこと・・・
 Fort Ord という米陸軍の基地でFBIのスワット訓練がたびたびありました。
 で、この発音ですが「フォート オード」ではまったく通じなくてね〜(>_<)
 「フォードァ」としか聞こえなくて、そう発音すると通じてね〜(^0^;)・・・

 それはともかく、新しいFBIスナイパーがやってきたのは、そこでした。

 
 “ハァイ♪ 私の名はデイヴ ウエバーです。逢えて嬉しいですよ(^^)”

 と、いきなり親しげな握手でした。
 背が高くて、ちょっと面長で、すごくハンサムで、それに知的な風貌でね・・・なんで俳優にならんのかと聴きたいほどでした(^-^)

 その優しい男が、サンフランシスコFBIトレイニングユニットに派遣されてきたスナイパー教官だったのです。

 シカゴからやってきたプロのスナイパー・・・その柔和さ、その冷徹さ、その底知れぬ強靱さにワシは驚いてしまいました。

 男惚れとは、このことかと(^。^)




 やがて、デイヴは我が家に遊びに来るくらいに親しくなりました。

 そんなある日、
 “デイヴ、ワシもボルトガンのひとつもゲットしたいのだけどアドヴァイスしてよ・・・”
 と、頼んだのです。
 すると彼は、
 “そうだな〜・・・マクミランもいいけどHSプレスィジョンに興味あるな〜・・・ストックはナニナニでバレルはナニナニで、ほんでもってナニナニはナニナニで・・・” 
 と、知らん言葉をいっぱいならべて(^◇^;)

 “ま、なんでもまかせるから注文してよ”
 と、頼みました。FBIスナイパーからの注文ならメイカーもリキを入れて作るだろうと予測したわけです。
 
 “イーチ、こいつは素晴らしいスナイパーライフルになるぞ!! 最新型のな(^^)・・・”

 この時のデイヴは、自分のことのように興奮していました。そのライフルがどんなに良いものであるかについてワインを飲みながら熱く長く語りました。

 その表情を観ていたワシは、あることを内心で決めたのです。

 そして、デイヴの指定したところに小切手を送り、待つこと2カ月ばかりだったでしょうか、、新型の真っ黒なスナイパーライフルをデイヴがニコニコ顔で訓練所に持ってきました。たしかに、そいつはすごいオーラを放っていましたよ。

 デイヴは、そのライフルについて ひとしきり説明をしました。そして、それをワシに渡してくれました。

 そこでワシは言ったのです。内心で決めていたことをね(^-^)

 “あのね、デイヴ・・・ワシはこの銃よりデイブの持っているヤツが欲しいんだけど、こいつと交換しちゃくれないだろうか・・・”
 “なんだって?・・・・・・”

 “このライフルはデイヴの理想の作品だよね?・・・つまりプロ仕様の最高なヤツ・・・デイヴのようなプロが使うべきだと想うんだよ・・・それにワシはデイブのウッドストックにあるDWの文字に惚れているんだし・・・”

 “とんでもない、それはないよ、まず値段差が大きすぎるし・・・”
 デイヴは強く辞退しました、が、
 “考えてもみてよ、デイヴがワシの立場だったら同じ事を考えやしないか?・・・マスター(師匠)には最高の銃を持ってもらい、自分はマスターのをいただきたいものだと・・・そう想うのがフツーだと・・・”
 と、決してユズル気配のないワシに彼は押されてしまいました(^o^)

 デイヴ ウエバーは、嬉しさと照れくささとの板挟みになった表情で、心をこめてお礼を言ってくれました。

 ワシもまた、憧れていたデイヴのライフルを手に入れることができ、上機嫌で持ち帰りましたよ(^。^)winwin

 そして年月は容赦なく経ちました・・・。

 ある時、コクサイ産業から電話があって、デイヴの銃をエアガンで作るからストックを貸してくれと・・・

 だめだよ!!

 と、ことわったのですが、絶対に返すからと、しつこく言うので、まあしかたない、とストックだけ外して貸し出しました。
 そしてやがて・・・
 そろそろストックを返してよ、
 と言うと、

 じつは無くなったんだ、たぶん○○○ファイヤー○○○のあいつが盗んだのだと想う。

 かなりショックでした(;。;)
 ものすごくガッカリしました(-_^:)

 で・・・やがて、残されたデイヴのレミントン700のアクションを使って別なスナイパーライフルを作ってもらいました。


 そして、残ったのが、このスコープだというわけです。



ウィーヴァー社製、倍率は10倍。


 今は30mm以上の時代です。
 鏡胴1インチのスコープよりも30ミリが良いとされています。
 使わなくなって久しいデイヴのスコープ・・・よく見えるところに置いていました。
 でも、アートスコープもシカルベキ理解者のもとに行き、多くの銃を手放している今、この思い出の強いデイヴのスコープも手放すことにしたのです。
 スコープはなくても、鮮烈な想い出は消えませんからね。
 
 小さなロマンを秘めたスコープですが、ウチの子ども達にはキョトンな世界で(^_^;

 それよりか、当時リアルタイムで記事を読んでくださった読者のほうが価値を感じてもらえると想うのです。

 いつの日にか、子供たちは、こうして出来たオカネで自分たちが育てられたのだと、誰からか聴くことがあるでしょうね・・・。

 と、そんなワケで、デイヴ ウエバーのスコープをヤフオクに出しました。

 続いて、ホルスタも3点ばかり出ますよ♪
 ↓ヤフオクへのご案内です。

 http://page23.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o167704999

 市(^-^)/
   


Posted by 市 at 15:42Comments(7)語りのプラザ