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2012年11月03日

デルタの闘い

市 (2012年11月03日 03:51) │Comments(5)護身
文化の日だそうですね。
マスミさんのコメントで想い出しま
したのでSATマガから転載しま〜す。

たまには長い文章でもいかがです?


     ★デルタの闘い★ 
 ブザーが短く2回だけ鳴った。
 その音を牧童のアランは寝床で聞いた。
 午前3時前のことだ。
 いつも4時には起きるというカウボウイだけにアランの覚醒は早かった。
 しばらくしてブザーは再び2度鳴った。それは4台のクルマが通ったことを意味するのか、または2台が通過した後にまた戻ってきたのかまでは判らない。
 ただ、午前3時に4回もブザーがなることなどこれまでにはなかった。じっさい、その山奥の一本道は夜の8時を過ぎるとまったく交通がなくなるのが普通なのだ。
 この小さな集落には用心のためにゲイトの前をクルマが通れば赤外線の感知装置がはたらいて3軒の家でいっせいにブザーがなるという警報装置が設けられている。
 そしてそのブザーが鳴ったわけだ。
 これは柵を抜け出た牛である可能性もあった、が、ブザーの鳴る短さから牛の動きだとは考えにくかった。そして、いずれにせよカウボウイのアランとしてはチェックをする必要があった。もしも牛がゲイトの外にいてクルマと衝突しようものなら責任はアランにかかり、クルマの修理代を支払うこととなり、牛一頭の千ドル分も丸損となるからだ。
 アランはベッドの横のチャージャーに差し込まれたミッドランドの携帯レディオを手にして横のスイッチを押した。
 “起きてるかいミッキー?”
 しばらくして女の声がする。
 “アランなのね、彼を起こすから待ってて”
 そしてミッキーが応答しアランは言う。
 “ブザーが鳴ったんだが、ちょっと変なんだが聞いたか?” 
 “いや丸太のように寝てたから聞こえなかったよ、クルマでも来たのか?”
 “それがまだ判らないんだがな・・・”
 その時、ブザーが鳴り始めた。今度は止まらずに鳴り続ける。
 “ゲイトに何かがいるな”
 と、ミッキーが言う。
 “イーチはどうした? 起きているのか?”
とアランは聞く。その時、
 “トゥーカース、アット ザ ゲイト・・・”
 というイーチの声がアランとミッキーのレディオに流れた。
 アランの家からゲイトまでは4kmはあり、丘の上のミッキーとイーチの住まいからは直線にすれば1500mだった。そしてゲイトはイーチの窓からしか見ることができない。
 この時、イーチは窓際でDSR No.1というスナイパーライフルをソファーの上に委託し22倍のスコープをのぞき込んでいた。外は星明かりのみだったが、スコープの前方にはナイツ社の大型なスターライトスコープが載せてあり、2台のヴァンを確認していた。
 “デルタに行く”
 と、そうレディオに告げてイーチはベッドサイドの M4と弾倉の入ったタフプロのバッグにSIG P226Rの拳銃を突っ込んで肩にかけて外に出た。そしてホンダ二輪の100ccを手早くスタートさせて坂をくだる。
 それに遅れてミッキーと息子のローガンはトラックに乗り込んだ。
 デルタ地点までは約500m、ここは道が二股に分かれており三角州のようになっているために「デルタ」と呼んでいる。先に侵入者からここを割られると3家族は分断されて力を合わせることができない。この地点にどれだけ早く着けるかが勝負どころとなる。
 エンジンをかけてから60秒ほどでイーチはデルタに到着した。ゲイトの方をうかがうがまだ何も見えない。
 ほどなくミッキーが到着しトラックを道の真ん中に停めて降り立つ。これでロードブロックは完了だ。もちろんライトは消したままで、シュアファイヤのライトだけで走ってきた。そしてゲイトの反対側からエンジンの音が聞こえる、アランも到着だ。ほぼ同時にゲイト方面からもクルマの音が聞こえてきた。ゲイトは鎖でロックされているが大型トゥールを使えば簡単に壊せる。つまり聞こえてくるエンジン音は非常事態を告げているということだ。イーチは右に走りながらレディオで伝える。
 “ミッキーは合図でヘッドライトをハイビームにしてクルマの左うしろ50ヤードに走ってくれ、ローガンはたった今から50ヤード左に走ってブッシュか岩に隠れてくれ、アランはトラックの右後ろ側から狙撃を頼む・・・”
 ゆっくりと、2台のクルマがゆるいカーヴを回ってやってきた。ヘッドライトは消していたがスモールランプは点灯し、用心深そうに進んでくる。不気味な光景だった。
 ヴァンがトラックまであと40mというところでイーチがレディオに叫んだ。
 “Now!!”
 とたんにトラックのハイビームは先頭の黒いヴァンを照らした。即座にその二台は停まった。
 4人で扇形に2台のヴァンを囲んだ陣形となった。未知の訪問者たちは停まって沈黙した。数秒をおいて大木の陰からアランの大声がしじまを破った。
 “ヘーイ、両手を挙げて出て来いっ!”
 しかしドアも窓も開かない。どうやら知り合いが予告なしに訪問してきたのではないということが明確になってきた。
 “奴らは不意を突かれて狼狽し、どうするかを相談しあっているんだろう”
 と、ミッキーが小声で言った。
 “ローガン、ヴァンの前方ラインから10ヤード以上は後退してくれ”
 と、イーチは伝える。一斉射撃になったときに仲間をヒットしないためだ。
 “U ターンして逃げ出したらどうしよう?”
 と、ミッキーが言う。
 “俺は逃がしたくはないぞ”
 と、アランは応答する。
 “では動きだしたらタイヤを全部撃とう”
 と、ミッキーが決めた。
 “ああ、こいつらは例の奴らかもしれないから油断するなよ”
 アランの声は緊張していた。
 例の奴らとは、郊外にある家を襲って家族を皆殺しにして金品を奪うという盗賊のことで、山を二つ越した向こうでも最近起こった事件だった。武器は残されたヤッキョウから AK47だとは判るが、それ以外には何も遺留品などなく証拠もないのだと聞いていた。
 イーチは M4にナイトヴィジョンを搭載したまま、ヘッドライトに照らされて肉眼でもよく見えているヴァンを交互に見ていた。相手からは正面のヘッドライト以外は真っ暗闇で何も見えないはずだが、もしかしたらナイトヴィジョンを装備しているかもしれないので樹木の後から片目と銃口だけを覗かして観察していた。ほどなく前方のヴァンの窓ガラスが下りた。
 “撃つな~、降りるから撃つな~”
 と、助手席から中年男が顔を出した。同時に運転席からも男が手を挙げながら出てきた。服装としては普通のパンツとTシャーツで特徴などはない。白人だと想えた。
 “オウケイ、ではヴァンから5歩先まで歩いてうつぶせになれ”
 アランは命令する。2人はそれに従うように前にでて光の中に伏せた。だが後のヴァンからは誰も出てこない。
 “この2人を我々がどうするかで様子を見ようというわけだろうな、中にはガンを握りしめたヤツラがいるぞ・・・”
 と、ミッキーが察したように言う。しかしこんな見え透いた手に我々がのってしまうと考える奴らはかなり愚かなギャングだ、とイーチは考えていた。
 “後の奴ら~!! 下りて来~い!”
 アランが暗闇から再び叫ぶ。だが何の反応もない。
 “もうシェリフにも通報したからなぁ~20分もあればお前らは逮捕されるんだぞ~”
 と、続けるアラン。すると後方のヴァンの前ドアが開いた。両側からまた2人が出てクルマの両サイドに伏せた。
 “そこではだめだ~、前に行って仲間と並んで伏せろ~”
 と、アランはまったく抜け目がない。
 2人はのろのろとふてくされたように前方に出た。23才くらいに見える男にもう1人は女だった。これまた目立たない服装をしている。手練れの強盗にふさわしい格好だ。4人は並んで伏せ、それに向かってアランは問いかける。
 “お前らここに何しに来たんだ?”
するとトシのいったらしい男が応える。
 “ちょっとこの土地の中を見物したかっただけで、すぐに帰るつもりだったんだ”
 “ふーん、午前3時に他人様の土地を見物か? 馬鹿かお前らは?”
 “いや、じつは酒なんか吞んでて酔っ払って楽しくなっただけなんだ、すぐに出て行くから許してくれよ~”
 “そうは行くか、それでヴァンにはあと何人残っているんだ?”
 “誰もいない、俺たち4人だけだ”
 “4人だけなのにどうして2台のクルマがいるんだ? 1台で充分だろうが?”
 “信じてくれ、俺たちは4人だけなんだ”
 “ようし、ではお前は立ってヴァンの所に行って後のドアを開けろ、両方のヴァンをだぞ、中に誰かいたらお前を真っ先に撃つからそう想え”
 男は黙った。あきらかに動揺している。
 4人だけだと信じて姿を現せば、中に潜んでいた連中が一斉に撃ってくるという算段らしかった。こっちは4人だけ、中に4人もいたら8人の敵と撃ち合うことになる。ただ有利なことは相手からこっちの姿は見えず、人数も知られていないということ。話すのはアランだけなので、こちらは1人だけだと考えているのかも知れない。ここでは圧倒的な大人数で囲んでいるのだと想わせて逮捕したいという気もする。しかしここで逮捕すれば刑務所を出てから仕返しにやってくるという心配もある。そして、ここで逃がしてやれば明日の昼間でも大勢で攻めてくる可能性もある。レディオで相談するまでもなく、アランとミッキーは迷い、イーチも考えていた。
 “解ったよ、じゃ俺がドアを開けるよ”
 と、男はゆっくりと立ち上がり、そしてヴァンに向かう。
 “まず後のクルマから開けるからな”
 そう言いながらも男は前方のヴァンを通り過ぎるときに何か囁いたように見えた。それが見えたのはイーチだけだった。イーチは樹木から半身を出しながらM4の銃口をもたげる。そのとき前のヴァンの後部座席から運転席に影が移動しヘッドライトが点灯し車体が揺れるように動いてアランの方向に向いた。
闇に鋭い光が差し込んで動いた。すかさずミッキーとアランはヘッドライトを狙って粉砕する。闇に銃声が轟いた。その瞬間に前後のヴァンのドアが開いてAKを持った男たちが飛び降りようとした。AKの木目ストックはヘッドライトに照らされて夜目にも鮮やかに輝き、それが合図だったかのように扇の陣形は火を噴いた。
 ローガンは最初の男が降り立つ前に M4で仕留め、その男が邪魔で出られなかった悪漢も車内で即死した。イーチの側には前後のヴァンから同時に飛び出してきたが最初の男は片足が地面に着いたとたんに被弾し、2番目の男は倒れる男に足がかかって転び、起き上がる間もなくチェストに2発を撃ち込まれた。他の男たちは AKをフルオートで撃ちながら飛び出してきたが見当違いな方向にタマをバラ撒く間にアランのボルト5連で頭を吹き飛ばされ、他はミッキーのM4連射を受けて倒れた。伏せていた3人はクルマの下を這いながら倒れた仲間のところに行ってAKに触れたと見えた瞬間に次々と頭を撃たれる。ドアを開けに行った男も伏せて武器を手にした、だが銃を両手に持つまでもなく2方向から撃たれ、荒い痙攣とともに停止した。
 乱打のような火薬の轟きが治まった。突然のように静寂となった。動く者は瞬く間にいなくなっていた。
 各自とも持ち場からライトを照らし車内に隠れている者がいないかを点検、倒れた男たちをよく観察した。確実には死んでいなそうなボディーには頭に狙いをつけて撃った。その断続が止んでイーチは車列の後から近づき車内がクリヤーなのをチェックする。そして親指を立てて合図をした。
 その後みんなでそれぞれの死体を確認した。女もヴァンの下で死んでいたが武器は持っていなかった。イーチはヴァンのフロアに落ちていたグロックを指紋が付かないように持ち、その太った女の手に握らせた。
 4人は興奮しており、すぐには口をきけず、寡黙となって現場を眺めていた。
 何発撃ったのか、何人を倒したのかは誰も覚えていない。ただ動いている人間を撃つだけという簡単な作業だったと想う。だが夢中で撃った。銃声が大きいとは誰も感じなかった。弾倉交換をする前に終わった。短い銃撃戦だったが長く感じた。

 “危なかったなぁ~”
 とイーチが口を開いた。
 “まったくだ、危なかった・・・”
 とミッキーも言う。
 “10人も乗っていたとはなぁ~”
 アランも驚きを隠さない。もしも相手がいきなり飛び降りて展開していたら、こっちにも犠牲者が出るところだったのだ。夜の闇に助けられたという気もしていた。
 
 やがて空が白み、シェリフとポリスのクルマが合計14台もやってきた。
 “派手にやってくれたもんだなぁ~”
 と、顔見知りの殺人課刑事兼ポリスインストラクターがご機嫌そうな表情で言った。
 4人は別々にされて事情を聞かれた。皆でとどめをさしたこととグロックの件は誰も言わないのは当然だ。
 “このヤッキョウから見て、ほぼ間違いなくこいつらはあの虐殺集団です” 
 と、鑑識係のボブが言う。彼は簡易な拡大装置を持って来ており、ヤッキョウの撃針痕を調べていたのだった。やがてはライフリングから証拠を割り出すことができると言う。
 
 シェリフが4人に向かって真面目な敬礼をし、そして言った。
 “我々は諸君を敬愛する。これだけの闘いに勝てたのは諸君が日頃から人災を予防するという「備えの心」に起因していると私は想うのだ。修復の困難さに比べたら予防は簡単で安上がりだということを諸君は具体的に証明したことになる。そのことで、とても感謝する次第だ・・・”
 “そりゃそうだな、俺たちの女房と子供が殺されていたら修復なんてできないからな”
 アランがそう言った。
 “女房のほうだったら、もっといいのがゲットできるか知れないけどね”
 と、すかさずイーチがアメリカ式のジョークを垂れて爆笑となる。
 そして、ミッキーが真顔になって言う。
 “ようするにだ、今回で最も役立ったものといえば、ゲイトに設置してあったセンサーだろうな、ブザーの警告音がなかったらあの人数で寝込みを襲われてとうてい無事では済まなかっただろうよ”
 するとアランが応える、
 “たった300ドルの投資で奴らの侵入を察知でき、それで俺たちの命が助かったなんて素晴らしく安い保険だったな~…”

 これは物語です。これと似たような事件が地方の新聞に載っていたとしても、それとこれは関係ありませんからね。笑い。
 
       ★備えの心★
 「修復」とは、壊れた何かを元の状態に戻すという意味だ。
 物体も身体も、そして心でも、丈夫さの限界を超すような圧力がかかると壊れる。
 壊れたのが物だったら、ミロのヴィーナスだろうがゴッホの絵だろうが、地球が壊れることに比べたらゼンゼンたいしたことではないだろうね。
 
 壊れたものは、修復できる場合と後遺症が残る場合と、まったく元に戻せない場合とがあるだろう。
 百均で買ってきたものが壊れて思い悩む人はいないだろうが、津波や地震などの災害で家を失って保険金も下りなかったとしたら、とんでもなく苦しい生活を余儀なくされて悔やむこと甚だしいことかと。
 そして家族や愛する人が死んでしまったら
心に重傷を負ったまま生きることとなる。

 地球に氷河期がきて作物が育たなくなったら人類は大規模な戦乱に巻き込まれ、そこで初めて太陽の光の尊さを知るだろう。
 そこにいつもある空気、そして平和、これを当たり前だとどこかで感じている人は、この危うい存在について考えてみる必要があるのではないのだろか。

 交通事故ひとつとっても、今日は事故に遭うかもしれないから気をつけようなどと毎朝考えて慎重になる人ってどれくらいいるのだろうか。
 自分も事故にでくわすだろうから、防衛運転を心がけようといつも意識している人はどれくらいいるのだろうか。
 「先は心配だけどまあいいや」と想いながら生きている人に比べると、悪い事がおきるのを予防しながら生きる人はすごく少ないような気がする。

 とはいえ、あまりいろいろ心配すると生きるのが胸苦しくなる。
 知り合いの奥さんがサンフランスィスコのベイブリッジが墜ちるので怖くて渡れないと真剣に悩んでいたので、
 “あの橋は墜ちませんから心配しないで”
 と、ワシは心からそう想って安心してもらおうとした。したら数年後に、まさにそのブリッジが地震で墜ちたのだ。
 ノイローゼによる妄想が的中したと考えるのは楽だが、ワシはそのことからいろいろと考え、自分の想定なんていかにアマイかということを悟ったよ。
 安全だ安全だと人が言う場合、それは何の根拠もないイイ加減で罪のないデマカセなのだと受け取ることにしている。
 なので、もしも再び橋が墜ちるとか病気にかかって死ぬのが怖いという相談をうけたら、こう応えることにしている。

 “いいじゃないですか、そうなったらお互いに潔く死にましょうよ。それまでは楽しくやらんとね。死ぬ寸前まで恐れおののきながら生きるのは死ぬより辛いことですよ。死ぬまでは楽しく生きましょうよ”

 だからといって「備えの心」を減らしたのではない。ただ、心配したらキリがないので、その時にやれる範囲内で気をつけようと想っている。なにごともバランスだしね。
 
 で、人は大人になる前に「修復の困難」さを知るほうがいいと想うのだ。そのことを知るのは勿論トシとってからでも遅すぎることはない。
 心の傷は負いやすく、その修復はとても難しいということを心に刻める人には「予防するという策」をとるだけの才覚が自然に備わってくると想われる。
 ようするに、このままの状態で放置したら将来どのような事があり、それによってどれくらいのダメイジを自分が受けることになるのか、ということを描けるかどうかだ。

 たとえばもし君が太りすぎだった場合は放置しておくとメタボになり糖尿病になり脳卒中や心臓病で若死にするか老後に長い患いで苦しむことになるという可能性が大きいわけで、たった今から予防策を講じることでその可能性を低くすることができるわけだ。
 若いうちはそれほど感じないが、老化は誰にでも確実にやってくる。ワシなんて渡米して鉄砲を撃ちはじめ、半年も経ったかという 感覚でいるが、なんともうすぐ70歳だよ。
 君だって10年前を想いだすなら、そこには数コマの記憶の断片があるだけで月日は風にのって吹き飛んでしまっているということくらいは感じるはずだよ。そしてそのままアアッと言う間に70になることは体験者のワシが保証するよ。
 ハナシがソれかかってる、もどそうか。

 ようするにワシが伝えたいことは、自分の進む方向にある種の危機があるかもしれないと想うなら(無いという人は落第だナ)それに対してどういった予防策があるかを考えましょ、、ということよ。

「備える心」が大切ということ。
 
 ああ、ワシというツタナイ一介の老人がショクンの生きる上で何か役にたちそうなことを言えるとしたら、そしてとるに足りないワシの実績らしきものといえば、
「玄米食にすると強い身体になれる」
ということ、そして、
「備える心は自分の災いを減らす」
 これくらいのものでアルな。笑い。

 まあ、考えてみれば健康な身体を持ち、トラブルを避けるという知能があれば豊かな生活は得やすくなるよね。
 で、トラブルを避けるという意味はどういうことかと咀嚼してみるに、
 「喧嘩を回避する、しても勝つ。病気にならないよう予防する。彼女ができても嫌われないような魅力ある自分を構築しておく。オカネがないと不自由であり時としてプライドさえも失うし、彼女をカンフィーにしてやれないし、奥さんからもグチグチ言われつづけるのでシッカリとした仕事を得ること」
 とまあ、これがトラブル回避の目的であり、そのための「備える心」というわけさ。

 太宰治の兄さんではないけれど、たったこれだけを言いたいだけなのにヤタラと文章を長くするライターなんて無意味な商売だね。
 しかし太宰君はギャラが多かったが、ワシは十行だろうが千行書こうがギャラは一律でね~。笑い。たくさん書くほどにワシは良心的だと言ってもサシツカエはないよ。笑い。

  ★予防のための汗には価値がある★
 ワシは30年間ほどは日本で育ち、その後はずっと米国暮らしなわけだが、こちらに来ることによって日本の素晴らしさと良くないとこが鮮明に観えるものがあったよ。
 このことに関してはとても書ききれないが、ここでひとつ言えることは日本人より米国人のほうが「備える心」が強いということだ。将来を展望し、予測されるトラブルに対処するという実行力において日本人はかなり劣っていると想うのだ。
 「修復の困難さに比べたら予防は楽だ」という考えはワシの仲間たちの間に浸透しており、このことを学んでワシも変われたのだ。
 日本には、熱しやすく冷めやすい人が多いと想う。熱く語るときは立派だが、すぐに冷めて実行力などない人が多いと想う。

 “アレが危ないぞ~!!”と誰かが言えば
 “おお、危ないな~”と呼応する。
 “備えないとな~”と言えば
 “まったくだ~”と応える。
 “では予算はこれだけで労力はこんだけ必要だから認可してくれ~”となると、
 “カネと人員はないな~”となる。
 “ハンコ押したいけど上司に怒られて左遷されたり責任とらされっからな~”となる。

 やってもいいけど責任はもたないし上から睨まれるのならカンベンだぜ。となる。

 少子化に対する対策も、薬の認可にしても、犯罪への対処も、戦争への備えも、決して10年後を見据えた行動などはできないのが日本だという気がする。

 カネは出さぬが口は出す。労力は惜しむが結果良ければ自分の手柄、失敗すれば他人のせい。と、こういうヤカラだらけだ。
 
 アメリカという国では社会が実利的であり、行動が早い。組織のスィステム作りに巧みなものがある。何を決めるにしてもプラスとマイナス面があるわけだが、話し合いは活発で決定も早い。これが強い行動力を生み出している。
 「備えの精神」これが強さの原点となっているのだと想う。未来を読む力量と対処する行動力の水準がはるかに高いと想う。

 こう書けば、アメリカの欠点をジクジクと述べる輩が多いだろう。それでいて奴らは問題解決に関するなんらの代案を示す能力など持ち合わせないわけだね。

 ともあれ、
 分析力、決定力、行動力などがない人間には「備える能力」などないと想うのだ。
  


Posted by 市 at 03:51Comments(5)護身