2012年10月14日
検診はセルデの王
市 (2012年10月14日 13:11)
│Comments(1)
│語りのプラザ
遅れに遅れて、誠に申し訳ありませ
ん。急激に気温が下がり、大動脈瘤
破裂や急性心筋梗塞等の心臓血管系
の緊急手術が立て続けにありまして…
各学会や人間ドックに関する論文を
いくつか読み直してみました。たか
が医師免許を取得し15年目のアホの
考えです。
最低一年間に一度は、血液検査や検
尿、胸部X線写真、血圧等の一般的検
査は受けたほうが良いと思いま
す。会社務めの方は、一年間に一度
の健康診断を利用しましょう。
自営業や35才以上くらいの方は、市
町村が行っている各種検診を一年間
に一度は受けることをオススメします。
大事なことがあります。それは、家
の近く等で、風邪をひいたとき等に
受診する“かかりつけの医師”を一
人は見つけてください。“かかりつ
けの医師”がいない方は、風邪をひ
いたときがチャンスです！
風邪薬を薬局で買わずに、ネットで
調べるか直感で近くのクリニックを
受診しましょう。薬局で風邪薬や栄
養ドリンクを買うと2000円程で
す。初診料や薬代を含めても、ほと
んど変わらないか、むしろ安い金額
です。「この医師は信用できる」と
いう直感で大丈夫です！
かなり信頼できる医師の特徴は、以
下のようなものです。
・目の前で医学書を開いて調べる。
・「私より、あそこの病院の医師が
詳しい」と紹介状（診療情報提供
書）を書く。
・セカンドオピニオンを求められた
ら、直ぐに紹介状を書く。
一見頼りなさそうですが、自分が詳
しくないと正直に話す医師こそ信頼
できます。
“かかりつけの医師”に会社で受け
た健康診断での異常について相談し
てください。いわゆる異常値は、気
にしなくてよいものがあります。
興味深い論文があります。日本人は
人間ドック等で受けるCT検査の受け
すぎで放射線を多く被曝し、ガンの
原因の一つと考えられるということ
です。また、70才以上の前立腺ガン
患者に積極的治療を行わなくとも、
10年後の成績は変わらなかったとい
うものです。
風邪は万病のもとといいます。白血
病など様々な病気の初期症状が、
・発熱
・頭痛
・だるさ
・腹痛や下痢
など「風邪かな」と思うものなので
す。このような不調が一週間くらい
続いたとき“かかりつけ医師”の出
番です。
健康診断での異常値や不調のときに
“かかりつけ医師”にCTやPETなど精
密検査の適応か相談しましょう。
胃カメラや大腸ファイバー検査は、
腸を突き破る危険性があります。各
種CTは、放射線被曝が避けられませ
ん。各種検査には、それぞれリスクが。
“かかりつけ医師”は、リスクと各
種所見を天秤にかけ、適切な検査や
治療、さらに適切な専門医を紹介し
ます。恐ろしいことに白血病であっ
ても、白血球の数値が正常というこ
ともあります。脳動脈瘤の小さいも
のは、MRIの解像度によっては発見で
きません。脳ドックで脳動脈瘤が発
見されても、手術不可能ということ
もざらにあります。脳動脈瘤があっ
ても破裂しないことも。検査をし過
ぎると、いつ破裂するかわからない
時限爆弾を抱えている恐怖に襲われ
ます。破裂するか否かは、人間には
わかりません。
年に一度の検診と不調のときには
“かかりつけ医師”に相談するのが
良いと思います。
永久に生きることはできません。必
ず終わりがあります。ガンを含み
様々な病との闘いも人生の一部とし
て、ありのまま受け入れることも必要かもしれません。もちろん、疼痛管理（医療用麻薬の適切な使用）を十分行い、病と折り合いをつけることも大切かもしれません。
長くなりましたが、最後に信頼できる大きな病院の見分け方の一つを。
病理解剖数が多い病院は、信頼できます。病理解剖により臨床医は、ふさわしい治療であったのかを学ぶことができます。この病理解剖の積み重ねによって治療成績も向上し、より穏やかな最期を迎えることができるのです。
Ignacio ,M.D.
いやはや、ドクターにここまで書いて
いただけるとは、お願いしたことを後悔
するほどです。
ご多忙中なのに時間を割いていただき本当
に感謝しています<(_ _)>
トシをとるほどに、自分はなんらかの病気
にかかる率が高くなると想っていますので
なんとか定期検診は受けるようにします。
ワシのかかりつけドクターはあんまり
信用できないと想っていたのですが、
前回は無料でCT検査を受けられるように
してくれたので見直していますよ(^o^)
皆さんも健康だけにはチェックを続けた
ほうがいいですよ〜ん!
セルデも病気も、テキの間合いに入って
からでは遅いですからね〜(＾撃＾）
ん。急激に気温が下がり、大動脈瘤
破裂や急性心筋梗塞等の心臓血管系
の緊急手術が立て続けにありまして…
各学会や人間ドックに関する論文を
いくつか読み直してみました。たか
が医師免許を取得し15年目のアホの
考えです。
最低一年間に一度は、血液検査や検
尿、胸部X線写真、血圧等の一般的検
査は受けたほうが良いと思いま
す。会社務めの方は、一年間に一度
の健康診断を利用しましょう。
自営業や35才以上くらいの方は、市
町村が行っている各種検診を一年間
に一度は受けることをオススメします。
大事なことがあります。それは、家
の近く等で、風邪をひいたとき等に
受診する“かかりつけの医師”を一
人は見つけてください。“かかりつ
けの医師”がいない方は、風邪をひ
いたときがチャンスです！
風邪薬を薬局で買わずに、ネットで
調べるか直感で近くのクリニックを
受診しましょう。薬局で風邪薬や栄
養ドリンクを買うと2000円程で
す。初診料や薬代を含めても、ほと
んど変わらないか、むしろ安い金額
です。「この医師は信用できる」と
いう直感で大丈夫です！
かなり信頼できる医師の特徴は、以
下のようなものです。
・目の前で医学書を開いて調べる。
・「私より、あそこの病院の医師が
詳しい」と紹介状（診療情報提供
書）を書く。
・セカンドオピニオンを求められた
ら、直ぐに紹介状を書く。
一見頼りなさそうですが、自分が詳
しくないと正直に話す医師こそ信頼
できます。
“かかりつけの医師”に会社で受け
た健康診断での異常について相談し
てください。いわゆる異常値は、気
にしなくてよいものがあります。
興味深い論文があります。日本人は
人間ドック等で受けるCT検査の受け
すぎで放射線を多く被曝し、ガンの
原因の一つと考えられるということ
です。また、70才以上の前立腺ガン
患者に積極的治療を行わなくとも、
10年後の成績は変わらなかったとい
うものです。
風邪は万病のもとといいます。白血
病など様々な病気の初期症状が、
・発熱
・頭痛
・だるさ
・腹痛や下痢
など「風邪かな」と思うものなので
す。このような不調が一週間くらい
続いたとき“かかりつけ医師”の出
番です。
健康診断での異常値や不調のときに
“かかりつけ医師”にCTやPETなど精
密検査の適応か相談しましょう。
胃カメラや大腸ファイバー検査は、
腸を突き破る危険性があります。各
種CTは、放射線被曝が避けられませ
ん。各種検査には、それぞれリスクが。
“かかりつけ医師”は、リスクと各
種所見を天秤にかけ、適切な検査や
治療、さらに適切な専門医を紹介し
ます。恐ろしいことに白血病であっ
ても、白血球の数値が正常というこ
ともあります。脳動脈瘤の小さいも
のは、MRIの解像度によっては発見で
きません。脳ドックで脳動脈瘤が発
見されても、手術不可能ということ
もざらにあります。脳動脈瘤があっ
ても破裂しないことも。検査をし過
ぎると、いつ破裂するかわからない
時限爆弾を抱えている恐怖に襲われ
ます。破裂するか否かは、人間には
わかりません。
年に一度の検診と不調のときには
“かかりつけ医師”に相談するのが
良いと思います。
永久に生きることはできません。必
ず終わりがあります。ガンを含み
様々な病との闘いも人生の一部とし
て、ありのまま受け入れることも必要かもしれません。もちろん、疼痛管理（医療用麻薬の適切な使用）を十分行い、病と折り合いをつけることも大切かもしれません。
長くなりましたが、最後に信頼できる大きな病院の見分け方の一つを。
病理解剖数が多い病院は、信頼できます。病理解剖により臨床医は、ふさわしい治療であったのかを学ぶことができます。この病理解剖の積み重ねによって治療成績も向上し、より穏やかな最期を迎えることができるのです。
Ignacio ,M.D.
いやはや、ドクターにここまで書いて
いただけるとは、お願いしたことを後悔
するほどです。
ご多忙中なのに時間を割いていただき本当
に感謝しています
トシをとるほどに、自分はなんらかの病気
にかかる率が高くなると想っていますので
なんとか定期検診は受けるようにします。
ワシのかかりつけドクターはあんまり
信用できないと想っていたのですが、
前回は無料でCT検査を受けられるように
してくれたので見直していますよ(^o^)
皆さんも健康だけにはチェックを続けた
ほうがいいですよ〜ん!
セルデも病気も、テキの間合いに入って
からでは遅いですからね〜(＾撃＾）