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2017年11月29日

弱くも強くも君しだい

市 (2017年11月29日 00:27) │Comments(9)語りのプラザ
永田市郎さま 昨年のハニビー訓練では大変お世話になりました。
長崎からkenでございます。
大変ご無沙汰しております。
遅ればせながら、ヤマさまのコメントは決して他人ごとではございません。 我が家の娘は現在、支援学校に通学しており、緊急時も介助なしでは一歩も避難ができない状態です(泣)
そんな子どもの親としては、学校での子どもの安全(生命)はすべて先生方の危機意識や危機管理に委ねられているのが現状です。多くの先生方はこのような認識を常に持たれているのか?いないのか? 但し、人間は実際に経験をしなければ危機意識を持ちづらいという傾向もあるかもしれません。そこで私が犯罪に対して危機意識を持つきっかけになりました事件について書かせて頂きたいと思います。 なお、数十年前のことで記憶を綴りながら書いており、記憶違い等もあるかもしれません。まとまりの無い文章で、読みにくいかもしれませんが、どうぞご容赦下さい。(方言も修正しております)

昔々の私が19歳の大学生の頃、九州の某地方都市で夜間のファーストフード店の閉店後の清掃作業等を一人で行うというアルバイトをしておりました。 当日の私はスポーツや武道の経験もない、貧弱で無口で大人しい、無力な青年でした・・・。 ある夜、店舗のマネージャーやスタッフが帰宅した午前1時過ぎ頃だったと思います。 店内で一人、ゴミを回収していたところ、裏手の勝手口のガラス戸をドンドンと叩く音に気付きました。 最初は怖いので無視して作業を続けていましたが、男性の声で「開けろ!開けろ!」と言う声とドアのガラスをガンガン叩くような音が聞こえてきました。私は恐怖感を抱きつつもガラスを割られても困ると思い、勝手口に近づくと、全身黒づくめの服を着た男性がドアの外に立って「開けろ!開けないと割るぞ!」と大声を出していました。 私は恐怖心から鍵を開けると制止する間もなく男性は素早く店内に入り、ズカズカと店の中ほどまで進み、店内の中央付近で私と向かい合う形となりました。そして男性は不意に私の方に右手を差出し、言いました。 「金を出せ!出さないと殺すぞ!」 薄明かりの店内でその手にナイフがあると分かった瞬間、心臓がバクンと強く鼓動し、初めて感じる強い悪寒が背中から頭頂部に走ると同時に、全身の毛が逆立ちました。と同時に「私の人生はここで終わった」と目の前が真っ暗になりました。 犯人の男性は店舗にあるであろう金庫と売上金を狙っていたようです。当時からその地域は暴力団による事件が多発し、かなり物騒な環境でした。実はその店舗の金庫も全く別の建物にありました。 私は犯人を刺激しないように出来るだけ丁寧でゆっくりとした口調で話をするように心掛け、協力的に振る舞いました。また、極力犯人に背中を向けないように注意しました。犯人は常にナイフを私の方に向けています。隙を見せればいつ刺しかかってきてもおかしくはありません。この時ばかりは全く生きた心地がせず、時間が異常に長く感じられました。 犯人はナイフを向けたまま、私に店内に金庫や金目の物がないか案内するように命じました。私は言うとおりに犯人と一緒に店内を回り、金庫や現金などが全く無い事を確認させました。犯人は金庫や現金が店内にないのが分かると私の所持金も確認しました。 しかし、このような緊迫した状況に私自身が耐えられなくなっていました。 そこで、現金が無いことは分かったはずだから、何かきっかけがあれば、犯人が現場から立ち去ってくれるのではないかと考え、犯人にある提案を持ちかけました。 「すみませんが、仕事(掃除)をさせてもらってもよろしいでしょうか?」  私は恐る恐る切り出しました。 これで犯人は諦めて帰ってくれるだろうと当時の私は安易に考えておりましたが、それが大きな間違いでした。 犯人はしばらく間を置き、「分かった・・」とぼそっとつぶやきました。 私は内心「やった、これで解放される」と喜びました。 しかし、結局犯人は立ち去らず、掃除に向かおうとする私の背後からナイフを向けたままついてくるのです。 その瞬間、心臓の鼓動はまたドクドクと壊れそうな位、高鳴り、脳みそはかって経験したことがないほどフル回転しました。  
「犯人との距離は? ナイフは? 刺されないか? 立ち位置、体の向きはこれで良いか?背中を見せてないか? どうやって窓を拭けば刺されないか?どうポリッシャー をかければ刺されないか?」などなど さまざまな自分の生命を守るための問いが頭の中を瞬時に駆け巡りました。そして、その限られた 数少ない選択肢の中で自分が一番危険が少ないと思う方法を取ることしかできませんでした。 その後、解放されるまで合計約4時間をナイフを持った犯人と二人きりで過ごす事となりましたが、結果的には金銭的な被害なし、身体的な被害もなし、器物損壊など物的被害もなしという大変運が良い結果となりました。(店舗の清掃も完了しました) 最後になりますが、今でも危険が伴う状況に近づくと犯人にナイフを突きつけられた時のあのゾクッとする感覚が瞬時によみがえる時があります。そしてこの感覚が私自身を危険から遠ざけ、助けてくれる場合もあります。今回の経験は、私に多くの事を教えてくれました。犯罪は身近に起こりうるもので、誰でもが被害に遭う危険性を常にはらんでおり、運が悪ければ、当然、命を落とすこともあるのだということ、また、何らかの備え(準備)が出来れば事前に備える事も重要だという事です。
ken from Nagasaki

市より、
とても貴重な体験談です。
ありがとう。

その犯人には殺意がなかった。
これはラッキーでしたね。

女性が道を歩いていると背中から庖丁で刺して逃げていったという事件、
これはよくありますよね。数日前にも新聞に載っていました。

犯人には二通りがあると想います。
物取りか暴力犯かです。
だいたいに物取りは他人を殺めるようなことはしたくなく、なにがしかのオカネが盗れたら静かに去りたいという願いをもっています。良心はありながら衣食住に事欠いての不本意な行動をおこすということで、充分に理解の範囲ではないかと想うのですよね。ワシもこのタイプには同情を禁じ得ないことがあります。

もんだいは暴力犯です。
いきなり襲ってきます。
もともと暴力によって他人を傷つけたいという願望をもっています。
人を殺したという欲望を秘めた人間、これが我らの敵なのです。
運転のマナーを注意されるとキレて暴力運転で襲いかかり、停車させて土下座させたり殴る蹴るしたりするのも日本では流行中ですよね。

一昨年のこと、夕暮れ時にトモが運転するクルマに乗っていたところ、後ろのベンツがパッシングを繰り返しながら小刻みなジグザグ運転でからんできたのです。高速道路は空いてはいなく、80キロくらいでみんなシズシズと走っていました。ベンツは苛々している様子でした。しかし先はクルマがいっぱいなので、いくら追い越してもキリはないという状態で、わざわざ道を譲ってやるほどの状況ではなくトモはそのまま運転していました。するとやおらにベンツは横から無理に割り込んできて我々の前方に出て急ブレイキをかけました。どういうわけかハザードランプも点灯しました。ワシはとっさに後ろを見て追突される危険がないか確認し、トモの持っていた1000ルーメンだったかのライトでベンツの後ろから照らしました。そのまま停車させられたらこちらも停まり、後続車からの追突を警戒しながら降りて暴力運転手を逮捕しようと即断したのです。タクシー経験がありますからね、高速道路上で停まるのは命の危険がすぐそこにあるのは熟知していました。でも回避のしようがなさそうだったのです。どんな相手か判りませんが、飛び道具なしでシュアファイヤとクナイを持ったイチローさんに勝てる可能性はとても低いと感じていました。さらにトモがいましたからね、相手が四人だったとしてもブチ倒すことが出来るという自信がありましたよ。ベンツが停まりかけ、トモも急ブレイキで停まりかけ、イチローさんはライトでベンツの後ろを照らしていました。すると、突然にベンツは急加速して逃げ出したのです。危険運転でジグザグに無理な追い越しを繰り返しながら消えてしまいました。たぶんメチャ明るいライトで照らされていたので自分がクルマから出るのはまずいと判断したのでしょう。
“あいつ、最悪な二人組に喧嘩売ろうとしたんじゃないか、まったく運のいいやつだな〜・・・”
とイチローさんは言い、
“ですよね〜(^o^)”
と、トモも笑っていました。
あとあと考えたことは、あの時に格闘能力のない人がこういった事件に巻き込まれたらどうなってしまうのだろうか?・・ということでした。

「ふりかかる火の粉は、はらわねばならぬ」という言葉がありますが、それが小さな火の粉だったり虫だったりしたら誰でもはらえるでしょう、しかし相手が自分よりも暴力で長けていたらボコボコにされるしかなく、土下座ですめば幸運だと受け止めるしかないのではないかと。
そして時として殺されるわけで・・・。

マナーが悪いので注意されたら逆ギレして殴る蹴るする。
自分から逃げた彼女が新しい男と交際すると、そのより良い人格をもった男を待ち伏せて殴る蹴るする。
誰でもいいから殴りたい。
だれでもいいから殺したい。
こういった、内なる闘争本能を制御できないヤカラはそこら中にいるのです。そんなヤカラの魔のツメから自分たちを守ろうと備える人々は少なく、備えのない大多数の人々が犠牲になるというわけです。

トラは、虎として産まれると一生トラとして弱い動物を食い続けます。兎はその生涯をウサギとしてまっとうし、猛獣に捕まれば抵抗することもなく おとなしく食われるという運命にあります。
しかし、人間はちがいます。
ネズミのようにおとなしい人間でも自分の決心ひとつでオオカミにでも豹にでもヤマアラシにでも成れるのです。なのに大多数の日本人は、そういったことすら考えることなく まったりと淀んだ平和そうな空気のなかで安心しきって生活しており、その中で運の悪い無毒な善人が暴力犯という猛獣に遭遇し殺され、周囲の人々はまゆをひそめながらも数日で忘れてまったり空気のなかに溶け込むわけです。

備える者には危機にあって生き延びるチャンスがあり、備えない人は、抵抗する知識も手段もないために犠牲となる。

弱者のまま生きるのか、強くなって生きるのか、
これは皆さんそれぞれのチョイスです。

 市



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Posted by 市 at 00:27Comments(9)語りのプラザ
この記事へのコメント
日本では相手を殺して生き延びるというチョイスは提示されていないですもんね。
そこをどうするか?
なんだろうなぁ…
Posted by elan at 2017年11月29日 00:41
私は強くなって行きたいですね。
Posted by 晴れ晴れショー at 2017年11月29日 07:56
失礼いたします。
経験の有無で、全く違う意識なんだと思います。
私も、定期的に訓練に参加していないとマインドセットが薄れてきます。
で、イチローさんのブログで思い出す。
の繰り返しです。
なんとも情け無いです。
Posted by champon at 2017年11月29日 08:02
kenさんの体験談、恐ろしいですね。
深夜に一人、刃物を持った物盗りと対峙だなんて。よくご無事で。

さて、弱者のまま何事もおこらないはずと根拠のない安全を信じ込むか、今は弱者であることを認識し、根拠のない仮初めの安全を疑い危険に対峙できるような強き者にならんと意識するか努力するか。
ん〜、ヤバイヤバイ。
凡庸に過ごしそう。

日本だと、例えば大安売りで売られたケンカを、「おっ、サンキュー」と買って、売主をボコボコにすると過剰防衛や、逆に傷害罪で・・・なんて事になり得ますからね。
この「ボコボコ」つーのも難しい。
偶然ヘナチョコフックが相手のアゴ先端に炸裂。テコの原理でアタマが速く振られて脳しんとう、一瞬の意識消失。後ろに倒れて後頭部強打、結果死亡。なんてのがよくあるようですから。
こんな事になったら最悪。自分がヤられるのも最悪なら、ヤッた場合も最悪。
うん、アゴへのパンチは止めよう。
じゃあ、どうする?。
Posted by MIZ at 2017年11月29日 10:19
じゃあ、どうする?。

市箸があるだないですかぁ(゜◇゜)♪
Posted by 市 at 2017年11月29日 12:11
私も、定期的に訓練に参加していないとマインドセットが薄れてきます。

そうですよね、たまには価値観の合う仲間と集まって訓練などやるといいですよ。
Posted by 市 at 2017年11月29日 12:19
kenさんの話恐ろしいですね…自分は刃物は出された事はありませんが、高校の時に7人に囲まれてボコボコにされました。20代の時には、4人に囲まれてキャッシュカードを盗られて預金(50万ぐらい?記憶が曖昧ですみません。)後は二人組とか…いつだって相手は複数なんですよ。軽察じゃあるまいし…何か1対複数を想定した護身術はないですかね…?
Posted by かかし at 2017年11月29日 16:50
お世話様です。
ちょっとバタバタしてまして!? ご無沙汰で〜す (^0^)/
今日帰り道で前の車が遅かったので 追い越したら (〜^^)〜. 今度はスピードを上げて自分をアオリ初めましてよ〜 (><)
少し走ってウインカーを点け左に避けたら (ーー) そのまま素通りして行きました〜 (ーー;

自分の車は仕事車なので ! 道具も鉈もグレイマンも乗せているので!? かかって来いや〜 (ーー;)P って思いましたよ〜 (@@)
Posted by KO −1 at 2017年11月29日 22:30
kenさんの娘さんのお話、身につまされます。
息子の通う学校でも、医療的なケアや緊急時(救急車を呼んでいては間に合わない)の訓練は重ねているようですが、不審者…もっと生々しく言えば悪意の侵入者を想定した訓練は不十分かと。
教師は支援を必要とする子供に付かねばならない。基本的に、絶対的な人手が不足しているわけですね。
誰がどのように動けるのか?模索はしても物的・人材的な不足は補いがたく…。
それでなくとも支援学校の先生たちは研修や会議、授業準備に明け暮れているわけで。
保護者の意識も様々な中で、犯罪に対する学校の防御力を上げていくにはどうするべきか?頭が痛いところです。
突き詰めれば「上に立つ者の意識改革」抜きには何も変わらない…のですが、そこまでの決意を持った管理職には残念ながら出逢ったことがありません。
「いい人」すぎてもダメなんですよねー。
Posted by ルシファ at 2017年11月30日 00:08
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