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2016年06月11日

レスキューになる動機

市 (2016年06月11日 23:20) │Comments(1)語りのプラザ
市郎さんたびたびすみません、また迷信したようです、もし二重送信になっていたら片方削除をお願い致します。 渡邉さん、小雪さん、晴れ晴れさん、佐伯さん、レスポンスありがとうございます。 今、大学生のころの記憶が蘇って来ているのですが、記事の後輩と似た人生を歩んだ学生をもう1人知っています。病気では無いんですが、遭難からの生還です。Windows95が出た年だったと記憶していますので1995年の事だったと思います。鹿児島県沖永良部島の白鳳洞という洞窟にケービング(洞窟探査)に入ったある大学生のパーティー(チーム)から1人遭難者が出ました。白鳳洞は大きく広く、内部は三層になっており管道が多く、入り口から最奥地まで進むのに12時間、往復で24時間かかります。地上で雨が降ると水没する地点や、尖った石灰岩が天地にビッシリと突き出す通路、20mを超えるピット(穴)と危険がいっぱいで、迷ったら最期、冷たい地中の迷路を力尽きるまで彷徨って死ぬことになります。私の大学で、私の属するパーティーが行った時は行進とマッピングを同時に行い、進むと同時に地図を作って行ったものです。安全テープを引いて、いつでも来た道を引き返せるように二重三重に安全対策を講じたものです。ところで、なぜそこまでして危険をおかし洞窟に入るのかといえば、地上では決して見られない純白の石灰岩の、「石の花」が咲き乱れる幻想的な光景を見たいためだったり、未攻略の洞窟を自分の手でマッピングして後世に名を残したい欲求だったり、窮屈な天然のトンネルやピットをザイルとラダーを駆使して進む、ロッククライミング的楽しさだったりが混じりあっています。洞窟とは、私たちにとって、攻略の難しいゲームのような場所でした。市郎さんにとってのビアンキカップに相当すると言って差し支えないかもしれませんが、あのチャレンジする感覚は分かる人にしか分からないものです。さて、この洞窟探査、判断を間違えると命を落とすのですが、冒頭言いましたある大学のパーティーが、その判断を誤りました。そのパーティーは十分なマッピングも安全テープも無いまま進み、洞窟外にいた後続隊に伝令を1人出しました。洞窟探査中、厳に慎むべき単独行動を十分なバックアップなしにさせたんです。案の定この伝令は道に迷い、後続隊のもとにたどり着くこともできず、先遣隊のもとに帰ることも出来なくなりました。このパーティーが、この遭難に気付いたのは遭難者を除く全員が洞窟からでて、1人足りないと分かったあとの話。始め自分たちで遭難者を探そうとしましたが、手がつけられず。その時点で遭難から1日経っていました。パーティーは警察、役場に救助要請。最終的に全国のケービング愛好家や大学探検部員が集められ、一大捜索隊となりました。私の大学にも捜査協力を求められたのですが、私たちは南アルプス縦走に出払っていた為、留守番係が、それまでに作ってあった分の白鳳洞のマップをファックスして間接的に協力しました。生命の危機と言われる3日経っても彼は見つかりませんでした。計算では食料もライトの電池も切れ、身動きつかず、低体温症になっている恐れや、深いピットに落ちて負傷している可能性が考えられました。誰もが最悪の事態を覚悟していた遭難4日目に、彼は見つかりました。無傷で。奇跡でした。本ルートから離れた枝道にいました。 前置きが随分長くなりましたが、本題は、彼のその後の進路です。これに懲りてもう2度と洞窟探査や野外探検の世界から身を引くかと思いきや、彼はある決意を秘めてますます探検の世界を極めました。彼の決意とは、レスキュー隊員になって、次は自分が遭難者を助けようということでした。そしてそれを実現しました。 自分がしてもらったことに、「恩」という概念と感情を持ち、それを返そうという気持ちを持つという事は日本人の大きな美点かと思います、先日載せて頂いた医学部生にしても、この投稿の洞窟探査隊員の大学生にしても。 、、、私は返さなければならない恩を大量に抱えたまま、返すことができず不良債権化しています、、皆様、いつかお返しします。これからの人生、これまでに受けたご恩をどれだけ返していけるかがテーマだと思っています。 長話を何度もすみません。
dnag(ドナグ)



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Posted by 市 at 23:20Comments(1)語りのプラザ
この記事へのコメント
いえいえ、どういたしまして。
Posted by 晴れ晴れショー at 2016年06月12日 16:34
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