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2012年12月03日

言葉のギャップ

市 (2012年12月03日 11:59) │Comments(3)語りのプラザ
市郎さんこんにちは、皆さんがテッポの話ししてる時にスマン事お聞きしたいのです。 僕は英語を勉強しておるのですが恥ずかしいことに中高ともにまるで学んでいないようなアホでして、今になってせっせとやり始めたのであります… しかしいざ見つめなおしてみると「ああ、こんなことだったのか」「俺は6年間の学生時代を何に振り分けてきたって言うんだ」等など、覚えることが面白くもなりつつ過ぎた過去を悔み、頭をムズ痒くかいているところでもあります。 英語を学び直したきっかけは銃です。 あの鉄の塊から発せられる存在、力、機能美、あらゆる面でそれは僕を刺激し、惚れさせました。 これからの将来は銃を仕事にしたい、しかし何はなくとも語学を学ばざるものに道を開くことはないであろう。 …意味が大体つかめる程度に英文が読めるようになりました、でもまだまだ先です。 聞くのも書くのも喋るのも、身がこわばったようで成りません。 言うことが遅れました、市郎さんは英語をどう学び歩まれたか教えてもらいたいのです。 英語は米国に住むことの最大のギャップであろうと僕は考えています…しかし学ばないことには始まりません、この先の見えない道をどう進んでゆけば夢が叶うのであろうかご教授下さい。 抽象的な表現とつたない文章で失礼致します…
名無し21歳

え〜・・^_^;
わっしも高校時代は英語がニガテで
成績は「2」でした(>_<)
でも日本語はけっこう勉強していましたよ。

28才で渡米を決意しフォトグラファー
を辞め、静岡に引っ越して兄の近くに
住みタクシー運転手になりました。

アメリカに行くなら英語は必要だと想った
のでラジカセを買ってNHKの基礎英語と
続基礎英語、NHK英語会話、そして
セサミストリートを録音し、タクシーの
中でずっと流していました。

“運転手さん、何者?”
“アメリカ行きの資金を稼いでいま〜す”
“かんしんやんけ〜チップあげるよ〜”

どうやら運転手の中ではティップを一番
もらえていたようで、そのオカネはすべて
モトクロスとフルートレッスンに消えて
いました(*^^)v

ですから英語学習の代金はラジカセ代
だけでした(^^)
ラジカセのパワーもタクシーから取って
いたので電池もあまり交換しません
でした(*^_^*)

カタコトできりゃなんとかなるさ〜!
という考えでした。

で、、
今の英語力は「3」くらいです(^○^)マジ

アメリカに渡ってみると、
そこは「即戦力」の競争社会でした。

皿洗いをしようと日本レストランに
仕事をもらいに行ったら、日本人だと
いう理由だけでテンプラを揚げられる
だろう決めつけられ、10分間だけの教習
でキッチンのテンプラ係にされました^_^;

その経験を買われて他のレストランでも
テンプラのジョブにありつきました。

まずは食っていけることが一番で
レストランは食いほうだいで食費が節約
できて嬉しかったです(^^)

そしてここで「本物の英語」に慣れる
ことができました。

解ったことがありました・・
アメリカは移民の国であり人種のルツボ
なので文法だの発音などどうでもよく
言いたいことを相手に解らせればいいん
だということでした。
米国人は、日本人みたいにチマチマした
ことは言いません。とてもおおらかです。

そしてアメリカ社会が必要としている
のは学歴でもガッコの成績でもなく
「即戦力」→すぐに利益を生んで会社に
貢献できること。試されてダメな場合は
速攻クビになるのです。

雑誌社で働きたくて写真を持ち込んだら
日本のように学校はどこ出たかとか、
キャメラは何を持ってるかみたいなことは
いっさい聞かず、担当者が自分の眼で観て
気に入ったら即決というアンバイです。

そこに英語力がどうだ、説明が下手だ
などいう事は介在せず、言葉のギャップ
などあまり感じたことはありません。

ワシはたまたま写真とテッポが好きだった
ので自分なりに工夫をこらして撮り
テッポの写真が魅力的だと言われて
職にありついたわけですが、
アメリカにいる日本人たちを観るに
「手に職のある人」には仕事があり、
かなり英語が上手くても それだけでは
職を得るのは楽ではないようです。

ですから「売れる技術か知識」がまず
大切で、それさえあれば言葉などカタコト
でよいという実感があります。

これは、もうすでに日本でも同じで
理屈をこねたり学歴で勝負しようと
する人間は敬遠される時代だと
想います。

それと、付け足しておきたいことは、
日本がいやで飛び出すことは、
行き詰まった自分の人生を打開するという
勇気と実行力があって、とても良いことだ
と想います。
ただ、忘れてはいけないことは、

「日本で役立たない人間は
アメリカでも役立たない」

といったものがあります。
あるいは日本では役立たないが
発想力が優れているために米国で
芽が出る、という例もあります。

発想も乏しく、売りになる技術もない
人はアメリカに渡っても冷たくあしらわ
れることを覚悟しなければなりません。

日本にもどって「アメリカ帰り」だと吹聴
している人は多いのですが、これらの人の
大半は成功できなくて戻ったという場合
が多いのです。

21歳さんが 銃の世界でどういった仕事を
考えているのか判りませんが、
まずは「市場調査」をして、
そこではどういう人間を必要として
いるかを調べ、自分がそこに受け容れら
れるには何が必要かを知ることです。

たとえばガンスミスになりたいとしても
日本で得られる知識などほとんど役に
立たず、米国でスクールに通ったとしても
芽を出すのは難しく、かなり創造力のある
ガンスミスでないと一人前にはなれない
のですよ。

ターゲットは何か、、を見定め、
それを撃つためにはどういう武器と
戦術が必要かということを考えて
ください。

世の中は厳しいです。
中途ハンパな人は脱落するようになって
います。
しかし、そこに全身全霊と命をかけられる
人には生きる道が開かれると想います。

それと米国に住み着くためには永住権が
まず必要で、金力のない若者は
アメリカオナゴと結婚するのが一番
てっとり早いのですが、これも本人の
根性次第ですね。
で、真面目な日本人を好きになる米国の
オナゴはけっこういます、が、国際結婚に
はかなりツライものがあり、これまた
根性次第というわけです。

また、何でも聞いてください。
どうせキビシイことしか書けませんが
実情を知りたい人にはお役に立てるかと。
(^_^)市



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Posted by 市 at 11:59Comments(3)語りのプラザ
この記事へのコメント
名無し21歳さんへ
こんなの当たり前じゃん、って思われるかもしれませんが、参考に成ればと思い、書いてみますね。
まずコミュニケーションなら、意味がつかめる程度に英語が読める21歳さんなら、何とかなると思います。
考えてみてください。外国人がたどたどしい日本語で話されるとき、相手の伝えようという気持ちを思ってか、私たちは理解しようと聞くじゃないですか。それと同じだと思います。
ちょっと違いますが、私も気象関係の勉強の時、インストラクターに私の班の者が水銀を「water silver」と言ったら分かってくれたんですから!
言ったもん勝ち、だとつくづく思いましたね。
だから積極的に話さなきゃダメですよ。

次に専門的な事を学ぶなら、語彙をきちんと身に付けた方が良いですよね。文法なども、かな。
会話なら言ったもん勝ちで済むかもしれませんが、専門的な事はきちんと理解できないといけないでしょうから。
語学、と肩に力入れて英語の教科書を開くより、自分が知りたい事、学びたいこと、21歳さんなら銃関係の書物やDVD等、から分からない言葉を調べて行く方が身に付き易いかもしれませんね。

語学にしても、何でもそうですが、自分の夢に向かって進むなら、努力を惜しまず、一生懸命、情熱を持って、頑張ってください。
(頑張らなかった私が言っても説得力が無いんですけど)
まだ21歳。出来ますよ、やろうと思えば。そしてここには、市郎さんをはじめ、たくさんの人生の先輩方が居られます。相談をしてみてください。全てじゃなくても、何か参考に成る事を得られると思います。
ここだけじゃなく、周りの方々からも。些細な事でも自分の血肉にしてください。

ですから諸先輩方、夢持つ21歳さんに語学学習を始め、よきアドバイスをお願いいたします。

お節介なおじさんが失礼しました。
Posted by m.hiro at 2012年12月03日 14:55
お世話になります。
今回のイチローさんの言葉、すごく心に響きました。
本の記事では聞けない言葉です。やはり、何十年もアメリカで自分の力で立っている方の言葉ですね。
私を含め多くの人が憧れるのがわかりました。厳しいが本当の言葉を言っていただけるイチローさん、ますますファンになります!
Posted by 渡邉智彦 at 2012年12月03日 16:59
 好きな分野なら英語も苦にならないはず。
 イチローさんの文章がすべて英語だったとしても、きっと辞書を片手に読んで読み終わった後には知識を得たという充足感があります。
 学校の英語の
 「オーストラリアに行ったことのあるあの少年の名前はケンです」
 なんて、眠い内容じゃありません。
 ま、イチローさん独自の洒落のニュアンスは難しいと思いますが(笑)
 
 それから本末転倒かもしれませんが、日本にいても世界レベルになれば相手が通訳を連れてやってきますよ。
 私は今の「英語を知らないと生きていけない」という風潮には疑問を感じております。やりたいことを考え、学び、その上で必要ならば渡米でもなんでも良いと思いますが。現状を打破するための渡米ならそれはただの物見遊山ではないでしょうか。
 ついつい身近にあるが故に見落としている世界レベルの日本の事はありませんか?
 銃の仕事に就く際に、日本の蒲田や大阪などの下町工場の技術があったらどれだけ歓迎されるか。
 刀鍛冶に弟子入りしていたらナイフメーカーにどれだけアピールできるのか。

 なにより、世界が驚く日本の文化を学んでみるのはいかがでしょう。

 ちょいちょい出てくるイチローさん陶器コレクションを見るに、作品の元となるその審美眼はなんだかんだ言っても日本の美を内包していると言わざるを得ません。

 イチローさんが仰る「日本を捨てた」というのは日本の閉塞した社会を捨てたのであって日本の文化を捨てたわけでないと理解しております。
 むしろ彼の地において日本の文化に強く影響を受けられていると感じます。
 38歳で人生に失敗しかけた男の戯れ言ではありますが、いろんな人と会うことをお勧めいたします。トモさんや山下刃物店の若旦那、田村装備開発の田村さん、MAC堺さん。皆一流の方々です。
 その実績や業績にとらわれずにその人間性だけを切り取ったとしても、学ぶところは多く何かしらの影響を受けることができるでしょう。
 手っ取り早くは「椿三十郎」をご覧になられるのはいかがでしょうか(笑)。

 最後に
 「好きに生きる」のと「好きなことをして生きる」のには大きな違いがあります。是非「好きなことをして生きて」欲しいと願います。
Posted by 麻酔三十郎 at 2012年12月04日 00:42
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