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2012年04月20日

CCWの記事転載で〜す

市 (2012年04月20日 21:05) │Comments(5)てっぽ

おはばんわ…>_<…
このところ休めなくて疲労が溜まっており
昨夜からパワーダウンしています(^_^;)

そこで長文をアップしますので
ちょっと休ませてくださいな。
CCWの記事です。これで立ち読みは
しなくてすみますね〜(^_^)

そうそう、来週にはタクレーヌが新入荷
するようですよ。
お問い合わせは各ショップにどうぞ!(^^)!


CCW
by Ichiro Nagata

       ★依頼★
 これはほんの最近のことだが、FBIから久しぶりに依頼があった。
 オークランドでのデモが拡大するにつれて市民への暴力が激増しており、ポリスだけでは手に負えず民間人によるパトロールをしてほしいというものだった。
 そのデモとは「ウォールストリートを占拠せよ」というニューヨークでの騒ぎが全米に波及したもので、貧富の差への市民の怒りが元となったものだった。が、その騒ぎを利用して凶悪な犯罪が頻発しているというのだ。
 最も多い手口は、クルマから覆面をした男たちがいきなり出てきて通行人にナイフや拳銃をつきつけて金品を奪うというもので、少しでも抵抗すれば致命的な傷を負わせるというやり方だという。
 若いアベックが歩いていようものなら、それがダウンタウンの真ん中でもいきなり男性を撃って女性をさらって行くという手口も多く、これは住民たちの激しい失望と怒りをかっているという。
 さらわれた女性は例外なく男たちの暴行を受け、麻薬漬けにされて売春婦にされるわけで警察の無能を責める声は高くなるばかりだという。
 こういった通り魔的な犯罪は後からの捜査で解決できることは少なく、パトロールの強化や私服刑事やデコイ(オトリ)による現行犯逮捕でしか防げないというものがある。ちなみにこのような現場に居合わせた通行人が助けに入るなどということは皆無に等しい。拳銃を振り回している男達に丸腰で挑める人間など世にいるとは考えられないものだ。
 こうなると、ポリスとしては10倍という署員が必要となり、オークランド市には警察官を増やすだけの予算などまったくないという台所の事情がある。
 市警察の手に負えない凶悪事件となれば FBIの出番となる。かといって FBI から出せる人数は微々たるものでもある。
 ただ連邦警察としての FBI は犯罪捜査のためには様々なことを試みる組織でもあり、その成功例は多い。
 都市のポリスやシェリフとちがい、FBIが難しい事件を解決するためにはその道のプロと認めた民間人を雇うことは周知の事実であり、賭け事の名人や車両泥棒のプロたちを雇い入れることなどは日常的にやっている。
 今回のオークランド浄化作戦にはベイエリアだけでなくスタクトンや州都であるサクラメントのFBIオフィスからも助っ人が投入されたがまったく足りず、リストに載っている民間人の協力を頼むというものだった。つまり民間人を武装させてパトロールを依頼するというものだ。
 ポリスの資格を持たない民間人に銃を持たせてパトロールをさせるとは無茶な考えだと想うかもしれない、だがポリスよりも射撃の巧い民間人は数え切れないほどおり、彼ら民間人を雇うことで法に抵触しないという方法も考えられていた。
 もともとアメリカの開拓時代で保安官を選ぶとき、彼が正義感のある強いガンファイターでさえあれば任命されるという決まりがあったわけで、その気風は今でもアメリカには残っているわけだ。
 
       ★CCW★
 「市民は武装する権利を持つ」
 という憲法がアメリカにはある。
 これは銃を持って自衛してもよい、という意味だ。といっても誰でもが銃を持ち歩いてよいのかといえば、そうでもない。この憲法への解釈は州によって異なる。
 基本的には、家に銃を備えておき武器を持った盗賊などが侵入した場合には射殺してもよいというものであり、街に出るときに拳銃を身に着けてよいと許可している州は極めて少ない。
 ただし、CCW という制度がある。
 「コンスィールド キャリー ウエポン」これがCCWのことだ。
 これは、タマの入った拳銃を携帯でき、場合によっては犯人を射殺してもよいというライセンスで「CCWパーミット」と呼ばれるものだ。
 CCW 発行のルールは州により、都市により、またはカウンティー(郡)により異なる。たとえばフロリダ州では犯罪経歴がなければ簡単に発行されるそうだ。ユタ州なども規制は緩やかだという。中には届けもせずに勝手にキャリーしてもよいというカウンティーもあるそうだ。それとは反対にCCWを厳しく規制している州もある。キャリフォニア州もその一つだ。それもサンフランスィスコ市にいたっては警察官が非番のときは武装解除しなければならないという法案を通そうとしている。この規制はあまりにも酷いということで反対の声も大きい。これはトラックやタクシーの運転手に休みの日は運転を禁止するというに等しいだろう。オフデューティーガンを持たせてもらえない警察官がどれほど失望するかは想像に難くない。
 そこで、この物語はキャリフォニア州のことなので、そこについて語ろう。
 もっとも銃規制の厳しい州のひとつであるキャリフォニア、とはいえ、この州のどこもかしこもが銃規制に燃えているかといえば、そうでもなく例外もある。州としてはCCWパーミットの発行を厳しく規制したいところだが、最終的にそれを決めるのは現場の責任者にゆだねられている。現場とは、この場合は「シェリフ」のことだ。郡保安官の最高責任者、これがシェリフという役職であり彼の下で働くオフィサーたちは「デピュティーシェリフ」と呼ばれる。
 CCW発行の可能性は、その地区選挙で選ばれたシェリフの哲学ひとつにかかっているわけだ。そしてそのカウンティーの住民たちの意志や願いも往々にしてシェリフの心を左右する。住民たちの間にガンコントロールは自由の束縛だと主張する者が多いとシェリフはその民意を尊重する。でないと次の選挙では落とされて政治生命を奪われることになってしまうからだ。ちなみに人前でタバコを吸うことをキャリフォニア州では厳しく規制しているが、もとはといえば住民たちが喫煙の規制をしたいという法案を作り地区選挙にかけて合意され、その小さな規制が州全体に伝播し州法にまで発展した、というものだ。
 ところで、CCWを持ちたい、と願う人たちにはそれぞれの理由がある。街でカツ上げされた、いきなり殴られた、強姦された、子供が目の前でさらわれた、などといったことへの予防策。しかしこれだと断られるケイスがほとんどだといってよい。
 “争いは避けなさい、危険な場所には行くな、警察を呼びなさい。そんなんでイチイチ発行したら皆が持つことになって危険…”
 といったぐあいで相手にされないのがキャリフォニアなのだ。治安を守る役ではあるが政治家でもあるというシェリフは自分の保身を考える必要がある。うかつにCCWを許可し、その人が正当防衛でなく人を撃ったりするとCCWを発行したシェリフが訴えられることもある。なので、できれば許可したくないという内心もある。とはいえ、CCW発行を拒否されたためにみすみす殺されたと被害者の家族にシェリフが訴えられるということもあり、無視ばかりはできないというものもある。アメリカは民主主義の国なので、住民の意思は政治に対して強い影響力を持つ。日本の民主党のような政党だったらアメリカではとっくに撲滅されているだろう。
 ではキャリフォニアではどういった人ならCCWを持てるのか?
 宝石商や高価な物品や現金、証書などを持ち歩く仕事に就いている人、こういった場合はシェリフも断りにくい。彼らが襲われて被害を受けたらシェリフは裁判所通いとなる可能性がある。金持ちと称される人種に対しては警察も政治家も弱い、というのは彼らは「タックスペイヤー」と呼ばれる人々だからだ。つまり彼らは税金を他よりも多く払っており、そのオカネでシェリフは養われているという解りやすい道理による。「金持ちは人を襲って暴力で非合法にカネを奪うことはなく、トラブルは避けるという性格を持ち、銃の使用に関しても消極的なのでマチガイは犯しにくい」そういった見方もあり、概してリッチな市民にはCCWを渡しやすく、渡さなくても他のコネを使って断れなくしてから申請してくるというものでもある。ともあれ、「よほど信用しない限りは発行しない」というシェリフと、「市民は武装する権利を有する」という米国憲法を支持して守る、という信念を持ったシェリフとに分かれると考えてよいだろう。

 さて、FBI がオークランド市を掃除するための手段とは、信頼できそうな市民に CCWのライセンスを渡して武装させ必要があれば犯人を撃たせる、というものだった。つまり悪人どもがうっかり市民を襲うと返り討ちになるという事実を作り、犯罪はワリに合わないのだという怖さを知らしめて犯罪抑止の効果を狙うというものだ。
 そのために日頃に眼を着けておいた市民に CCW を渡し、悪人ハンターとしてオークランドを泳がせようというものだった。
“なぁに、落ち着きがあって射撃の名人ならば誰でもいいのさ…”
 と、コンタクトしてきた局員はそう語ったが、実際のところこれはとても危険な役割なのは明白だった。その証拠に次のようなことも言った。
“君はたまたま個人的な用事でそこにいて襲われた、もしも君が負傷したり死んだりしても当局はいっさい感知しない。だからオークランドに行くかどうかは自身で決めること。行かなくても CCW を取り上げることはない。我々は諸君のヴォランティア精神に期待するだけのことだ…”
 
 CCWと引き替えに自主的なパトロールをしろというアメリカならではのオファー。
 まるで殺しのライセンスではないか。
 迷うことなくハナシに乗った。

  CCW の許可をもらえるというのはキャリフォニア州ではかなり名誉なことと言える。だが大切なことを忘れてはならない。それは、銃の携帯は許可されてはいないが悪人達は皆といってよいほど持ち歩いているということ。なかにはポリスよりも上等な銃を携え、射撃訓練もしっかりやっているギャングも多いということ。
 アメリカのポリスは日本警察のような職質はできない。姿が怪しいからという理由だけでは身体検査なんて出来ないのだ。そのために街での摘発はできないというのが実情なのだ。そして他の通行人などからの通報で捕まえたとしても「軽犯罪」として扱われるので罰金だけですんでしまう。
 CCW を持つということは、そういう凶悪な連中に対峙するということでもある。

      ★CCW申請★
 FBIの指示であるシェリフを訪問した。
 CCWの発行は本人が住んでいる所を管轄するシェリフでなければならない。窓口で来意を告げると、シェリフ本人が入り口まで迎えにきて自室まで案内してくれた。40才くらいだろうか、柔和ながらも快活な男だった。
“貴方のことはすべて聞いていますよ…この場合においてのCCWの発行にはまったく問題ありません。ただし正規の手続きを踏んでいただきますがね…”
 座るなりそう言われた。質問も調査もなかった。即決だった。
    
 シェリフからもらって帰ったのは電話番号だけだった。書類は指定のインターネットからダウンロードして書き込む。それは20枚を超える書類だった。CCWに関するルールなどがビッシリと書かれている。それに記入しながら電話をする。相手はCCW 専門のインストラクターだった。この男からアポイントメントをもらう。まずは講義を受けに来いという。

 最初のクラスは夜の6時からだった。この講習は年に4回あるという。受講者は20名ほど集まっていた。インストラクターはジェフという若いデピュティーシェリフだった。その話しぶりはリラックスしており保安官助手だという雰囲気など微塵も感じさせない男だった。
“よーし、じゃあまず銃の安全管理について言ってくれないかな…”
 と、ジェフは開口一番で質問する。
“銃はローデッドだと想え、人に銃口を向けない、ターゲットに向けるまではトゥリガーに触れない・・”
 と、受講生たちは答える。
 生徒達を見回すと、ほとんどが50才を超えていると想われた。怖そうな表情の男など1人もいなく、おしなべて柔和でにこやかだった。
“よしよし、よく勉強したな~”
 と、ジェフは満足げに笑った。CCWの教室での講習は4時間に及んだ。その内容を要約すると以下のようになる。

 CCWのライセンスを持つ者は、コンスィールド キャリーであること。ぜったいに自分の銃を他人に見せてはいけないというルールがある。もしも腰に差しておいて風が吹いて上着の裾がめくれて銃が見え、誰かがそれを警察に通報したら裁判となってライセンスを没収される可能性がある。そして周囲の者に自分が銃を携えていることを知らせることも禁止されている。ましてや、それを抜いて見せるというのも厳禁されている。隠し持つこと。これがキャリーにおける第一のルールなのだ。とくに仲の良い友人などは別として自分がCCWパーミットを持っているということもやたらに言わないほうがよい。どうして、そうかと言えばこんな事件があったからだ。
 その男はCCWをもらえて有頂天になっていた。その銃を友人たちに見せびらかしながら、こう言ったという。
“オレはなぁ、殺しのライセンスを持っているから悪い奴がいたら即刻撃ち殺してもいいんだぜ、そのうちにきっとやってみせるからなぁ、見ててくれよ~”
 そして、その男は予言を実行した。犯人を撃ち、それが正当防衛だったかどうかで裁判となった。そこで殺された側の家族に雇われた弁護士は詰め寄った。
“この被告の友人たちの証言によると彼はいつかは人を撃ってみせると言いふらし、銃も見せびらかしていましたね。ようするに彼は人を撃ちたくてその機会を自分から作ったのではありませんか?”
 こう攻められると受けて立つ弁護士は反撃に苦労する。犯人が武器を持っていたので楽に勝てる裁判なのに過剰防衛の嫌疑がのしかかって苦労をしたという。そこで弁護士連はシェリフに懇願した。
“たのむからCCWを渡す際に「余計なことは言うな、黙っていろ」と所持者に言い渡しておいてもらいたい!”
 なお、犯人を撃った後も、そのことに関してはいっさい他人に話さず、弁護士だけに話すこと、という注意もある。CCWについて話しはしない、沈黙を守る、とこういったことは裁判に対する自己防御になるというわけだ。人を撃ちたくてウズウズしていようが、そうでなかろうがかまわない。問題なのは撃ったあとの裁判で勝つということ。CCWを持つ者はこれを肝に銘じておくことなのだ。

 そして、犯人を撃つ場合において最も大切なことは「正当防衛」であること。これが立証できなければ自分が罪人となる。

 では、どういう場合に拳銃を発射してよいのか? これは日頃のマインドセットが大切となる。ちなみに「自分は人を撃ちたくない」といった考えの者は拳銃はやめて催涙ガスにでもしたほうがよい。自分が人を殺して心にダメイジを受けるような人にはCCWは渡せない。拳銃とは人を撃つための道具なのだからイザという時に逡巡するような弱い気持ちだったら持つべきでないのだという。
「人など撃ちたくはない、が、自分や誰かに不当な命の危機が迫ったら即座に撃つ」このマインドセットがない者にはCCWはかえって危険だといえる。
 「今やらなければ、今やられる」
 これが発砲の条件だ。

 さて、街で怪しい男たちに呼び止められた、カネを出せと要求された。相手は武器を手にしていなかった…、この場合はカネを渡して逃げること。しかし男達が掴みかかってきたとする。あるいは自分の連れに触ったとする、そして、その男達とは素手で闘っても絶対に勝てないと誰もが想うような状況だったとする。または相手が単独だが自分よりも大柄で力も強いと客観的に観えたとする。こうなると正当防衛は成り立つ。その場合は、
“Get away from me. I'll protect myself” (失せろ、でないとオレは防衛するぞ)と、相手に向けて警告の言葉を発する。この警告を無視してかかってくるようなら撃ってもよい。この際、できるならば携帯電話でポリスを呼び出し、この様子を聞かせるのが良い。その会話は録音されるので警察も不起訴にしやすいわけだ。そして撃つ距離はもちろん手の届く至近距離に限る。相手が武器を持っている場合は別で、ナイフなら3mほどから撃ってもかまわない。銃の場合は相手が撃ってくるかぎりは距離の制限はない。
 発砲してよいのは「相手が自分、または無実の人に攻撃をかけ、そのまま放置すれば生命の危険がある場合」に限られる。泥棒がモノを盗んで逃げる時、乱暴者が人に怪我を負わせて逃げる時、スーパーマーケットで店員がナイフで脅されているのを見かけた時、などという状況などでは撃ってはいけない。命が危ない、銃でなければ相手を止めることはできない。と、この瞬間だけにCCWを使用するわけだ。
 そして銃を抜いたら、それだけで相手がひるむなどと期待してはいけない。抜いた時は撃つとき、ギリギリまで状況を見極め、抜くからには撃つ、そういった心構えも大切。発砲しそのタマが犯人を貫通したり跳弾などで通行人などに当たった場合、当然ながら撃った者の責任となることも決して忘れてはならない。
 街で犯人を撃った時、ただちにポリスに連絡、または周囲に人がいたら電話をかけてもらう。その間は絶対に倒れた犯人から目を放さないこと。もしも他の者が犯人に近づくようなら警告を発して阻止する。その理由は犯人の武器を持ち去られたら裁判でどう転ぶか判らないからだ。
 目の前で人が撃たれて倒れたとき、その見物人の中の幾人かは、そこに落ちている拳銃を持ち帰りたいという欲望にかられるものでスキがあれば盗もうとする…。米国には、こういうタイプの人間が少なくはないという。まあ日本人でもいなくはないだろうが、多くはいないだろう。
 犯人を撃った後は、必ず警察に行って申し開きをすることになる。この時に大切なことは直ぐに弁護士を呼ぶこと。助っ人のプロが来るまでは何をどう聞かれてもこう答える。
“殺されると明確に感じたので、私は彼をストップさせようとした…この言葉だけを連発しろ! 殺そうと想ったなどとは決して言うな! キルという言葉は絶対に避けろ! 「相手を止めたかった」とだけを言え!”
 CCWを警察が市民に発行するにあたって裁判で勝つための手法を教えてくれるというのは日本では考え難いことだろう、がそこが警察は公僕であるという所以だろう。つまり、善良な市民には自衛をしてもらいたい、だが、たまには過剰防衛などのシクジリもあるだろう、だがそうなっても警察としては襲った犯人よりもCCWを持った市民の味方となりたいので警察において自分の不利なことを言わないようにと事前に教育してくれるわけだ。

 撃つからには殺せ!

 これもガンファイターの心得だ。手足を撃って動けなくしようなどと想うな。撃ち始めたら犯人が動かなくなるまで撃ち続けろ。その理由はいくつかある。まず手足を撃っても犯人が即座に攻撃をやめるかといえばノーだ。撃たれても数秒間はなにも感じない。その数秒のうちに相手は自分の銃が空になるまで撃ち続けることができるのだ。ボディーにタマが当たっても骨でタマが滑ったりして致命傷とならない場合もある。そしてこの場合も相手はわずかなショックを感じるだけで攻撃の手を緩めることはない。さて、よくあるガンファイトの距離だが、そのほとんどが7ヤード(6m ほど)以内で起こる。そしてそのほとんどは突然に起こりサイトを使って照準しながら撃つことなど射撃のプロを除いてほとんどありえない。目は相手を見ながら拳銃を抜き、そのまま銃口を向けてトゥリガーを引くわけだ。そうして放たれた弾丸は狙った相手に当たるとは限らない。また当たったとしても倒れるとは限らない。これまでの統計によると、1発目で相手が死ぬという確率は20%でしかない。80%は命が助かっている。これほどに初弾で倒すということは難しいことなのだ。だから撃ち始めたら犯人が倒れるまで連射する。もしも撃った犯人が死ななかったら後悔することになる。
“襲ったなんて誤解だ、オレはただ・・・”
 と言い訳をしてこちらが悪いから慰謝料を払えと裁判に持ち込んでくるのがアメリカでの常だ。卑怯な犯罪者は狡猾な弁護士を雇ってくるので、こちらも強い弁護士を雇うことになる。すると場合によるが日本円にして百万円といった弁護士料を支払わねばならなくなる。裁判所には幾度も行くことになるかもしれない。だが、相手が死んでいれば「死人に口無しの利」が出てくる。多少は大げさに相手の危険性を訴えても警察や陪審員はなっとくしてくれる。犯人が生きていて「殺すつもりなどなかった、ただカネがほしかっただけだ」と連呼すれば陪審員もそれはそうかも知れないなと考えてしまう。こうして裁判は難しくなるわけだ。犯人を殺した場合は、その家族が訴訟してくることもある。だが、そういった家族は事件についてよく知っているわけではないので大した反論はできず勝ち目は少ない。アメリカという国は人権を尊重するあまり、犯罪人の人権を、時としては善人よりも尊重することがある。先住民をインド人と勝手に呼び続けながら大量虐殺をし、疲弊しきった戦争相手の市民の上に原子爆弾を2度も落とし、たいした証拠もないのにイラクに攻め込んで多くを殺す。と、そんな外観とはちがった性格もアメリカにはある。犯罪者→弱者→元は善人→かばってやろう、といった図式があるらしい。だが一方では、そういった風潮に納得できず、悪いことをする奴は犯罪人だからストップさせよう、と考える市民の数も多い。そしてみすみす犯罪者の餌食になるのはイヤだと考える者は銃を手に入れCCWに向かうというわけだ。CCWを持つ者は優れたガンファイターになりたいと願う。そして、CCWの講習を行うインストラクターたちも受講者を懸命に教育する。自分が殺されないために、後々の裁判でも勝つために「撃つならば殺せ!」これがガンファイトの世界なのだ。

 CCWとはカッコが良いとか悪いとかの問題ではない、これは今夜にでも起こりうる生命の危機に対する真剣そのものな予防措置なのだ。

 さてさて、セルフディフェンスのライセンスとしてのCCWだが、発砲の条件以外にも制約がいろいろとある。
 まず官公庁の建物に入るときは銃をクルマなどに残すといこと。郵便局や裁判所、学校などには持ち込んではいけない。一般の店舗、たとえばオモチャ屋やマーケットなどでも店の前に「ノーファイヤーアームズ」というサインがあったら持ち込めない。公園も禁止している所がある。バーなどのようにアルコールを主としてサーヴする所にも行けない。酒類を出すレストランはよいが、本人は飲酒できない。吞むならばクルマに残す。眠くなる系のクスリを服用したときも持ち歩いてはいけない。そこが持ち込み禁止なのかどうか判断しにくい場合は大事をとって持ち込まない。しかし、許される限りは常にキャリーすべしと教える。インストラクターは教会に行くときですら携帯すると言う。

 と、以上のようなことがCCWの講義内容だった。この後は日を変えて実射の講習がある。ちなみにCCW取得にかかる費用は申請料として105ドル、講習及び射撃テスト料に50ドルで計155ドルだった。そしてライセンスは2年ごとに更新し、そのさいの費用は50ドルだという。この費用はカウンティーによって異なるそうだが、とても安いのに驚く。

      ★実射テスト★
 数日後の週末に指定された射場に行く。それはシェリフ用の射撃場だったが土曜と日曜だったので訓練はなく、CCWの受講者に開放されていた。受講者たちは、それぞれに自分がキャリーする予定の拳銃を持ち寄った。
 ジェフが近くに寄ってこう囁いた。
“君をテストする必要はないから合格の署名を先にするから帰ってもらってもいいんだけれどね…”
“そういわずどんな機会にでも撃ちたいんだから撃たせてくれないかな…”
 そう言いながら3挺の拳銃をごとりと机に並べた。
“そうか、それを聞いて嬉しいね”

 CCWにおいては、キャリーガンは3挺までという規定がある。つまり3挺を登録し、それら以外はキャリーできないというわけだ。銃の種類を変えようと想ったら更新時に申請するのがよく、もしも途中で変えたければ申請はできる。
 ちなみに、複数の拳銃を申請する者は、それら個々の銃でテストを受けるというルールがある。なので同じコースで銃を変えて3回撃つことになる。
 撃ち方には4種類あった。距離は3ヤードと7ヤード。それを指示に従って2発、3発といった連射をさせるというものだ。とくに制限時間はなかった。自分のペイスで撃てという。ターゲットはハイウエイパトロールの黒いスィルエットと人質を取った犯人の絵とがあった。サイトを使った射撃、それとサイトを見ないで狙うポイントシュートを交互にやらせる。合図は口頭によるものだった。それらは“Threat!” または“Gun! ”のどちらかだ。スレットとは脅威という意味でタクティカル訓練でよく使う合図でもある。ホルスタからドロウするのかバッグから抜くのか、あるいは手に持ったままでスタートするのかは本人の自由だとされた。弾倉交換や片手撃ちなどは一切なく、フリースタイルで撃つだけだったがジェフは自己責任なのだから今後は自分でしっかりと練習をするように念をおしていた。こうして受講者たちは横並びに7人ほどずつ並んで次々と撃つ。ワンコースが終わるごとにジェフは登録書に署名をしてまわった。このサインは「実射試験合格」という意味だ。ここで合格できないと最後の難関である面接には行けなくなる。

       ★面接★
 射撃試験は満点で合格できた。
 次のステップは面接だった。シェリフのオフィスに電話をしてアポイントメントをもらう。火曜日の午後1時が空いているという。シェリフはこのときも自分から入り口まで迎えにきてくれた。暖かい笑顔で招じ入れてくれる。デスクの向こうに座らず、来客用の丸いテーブルにきて隣同士になって座る。そして書類の束をめくりつつ次々と目を通して署名をする。チェックするのは犯罪記録の有無、麻薬の経験、交通違反の有無、その他は過去にアメリカ社会にどれだけ迷惑をかけたかといったことだった。過去6年間の交通違反までチェックされるのには少し驚いたが、考えてみるとこれも「法を破る」ことに他ならないものではある。

 “うんうん、パーフェクトですね…交通違反もゼロですね…これならまったく問題なくCCWを支給できますね…”
“おお!…それは心から感謝いたします! どのようなことがあってもシェリフの名を辱めるような闘いはしませんからね…”
 渡米して40年ちかく、ずっと射撃の道を歩んできた自分にとって、この瞬間はさすがに感動するものがあった。よくある表現だが、それこそまさに胸に熱いものがこみ上げてくるのを実感していた。するとシェリフは笑いながら応えた。
“判っていますとも…”
 あまりにも簡単で、あまりにも感動的な最後の面接はこうして終わった。

      ★CCWの支給★
 シェリフが署名をしたということは、もう決定だと言える。しかしキャリフォニア州には念には念を入れるというやり方があった。それは10本の指の指紋をすべてコンピュータに記録し、それを最高機関に送って再チェックするというものだった。その結果が出るのに10日間はかかるという。これはテロリストである可能性はないかという深度の高い検査なのだという。最後には外部からイチャモンを付けられるという心配が少しはあった。
 CCWの許可が出たら電話で、ダメだったらその理由が書かれた書類が送付されてくると知らされていた。もしも手紙がきたらイヤだな、という気持ちで待った。
 そして、ある忙しい日の午後のこと、電話器がいつものように突然に鳴った。
“こちらはシェリフ オフィスのシェリーと申しますがミスターナガタとお話を…”
“おお、イエス、それは私ですが…”
 来たっ! と感じた。
“オウケイ…アナタのCCWが認可されたのでいつでもいらしてください”
“ワオ! それはGOOOO~Dですね~”
“良かったですわね~…”
“で、何かを持って行く必要はありますか?”
“はい何も要りませんがIDと親指をもってきてください、CCWの許可証にアナタの指紋を転写しますから…”
“ああ、それなら家に置き忘れることはないという自信がありますね~”
 さすがに嬉しい達成感があった。
 記念日となる当日は仕事をさぼって家族みんなでシェリフのオフィスに行った。
 印刷されていた許可証に親指の指紋を押し、シェリフが最後の署名をしてくれた。その許可証には写真が無かった。粗末な紙にそれらしいことが書いてあり、登録した3挺の拳銃の名前と登録番号が羅列してあるだけだった。シェリフはおめでとうと祝福してくれ、子供たちに安い作りのシェリフバッジとパッチをくれた。シェリフの胸で光っているバッジと同じものをもらった子供たちは嬉しくてさっそく胸に付けて誇らしげだった。
 クルマに戻りステイジバッグのロックを解き、弾倉にタマをこめ、それをSIG226に押し込み、スライドを引いて離し、イクストラクターが横にせり出しているのをトゥリガーフィンガーで触って確認し、それをタクレーヌに入れる。そしてクルマを走らせた。これまでは空の銃を箱などに入れてロックをかけ、弾倉も空にして弾薬も他の入れ物に保管する必要があった、が、この時からは「いつでも撃てる銃」を身につけることができるのだ。
 う~ん、この安心感はなんなのだ?…。と、感じていた。それにしても本当の闘いはこれからだというのに、ここまでくるのになんと年月を経たことか…。と、そんな感慨があった…。

     ★選んだ拳銃★
SIG P226R
 グロック19
 SW M642
 現実の闘いを想定して選んだ拳銃とはこの3挺だった。キャリーガンの候補は多く、苦い気持ちでハネたものはあまりにも多かったという気がする。では、その理由を納得いくまで説明してみよう。

       ★貴婦人★
 若かった頃、自分の護身用としてキャリーすると決めていたのはSIG P210という素晴らしい拳銃だった。
 これは拳銃のロールスロイスと呼ばれ、なんと言っても一番に美しい銃だった。スリムなディザインでスライドは光沢のある漆黒のブルー、フレイムは暖かい小豆色。その容貌、輝きなどには群を抜く素晴らしさがあった。銃のファン、コレクターなどなど、この世界の通と言われる者にとっては憧れな存在だった。
 「貴婦人」と、この特級の美形をそのように呼んでいた。
“この貴婦人をいつも身につけていられたら、人生はどんなに素晴しいことだろう…”
 そのようにも考えていた。
 しかし、心にあるロマンと現実とは別だと言える。つまり、貴婦人はファイターではないということだ。
 P210のセフティーは切りにくかった。貴婦人なので犯人を俊敏に撃ち殺すといった手荒なことにはウトイのだ。
 CCW用の拳銃に対して以下5点の条件をあげていた。

 信頼できること。
 早く抜いて撃てること。
 9mm以上の口径。
 15連以上の多弾装。
 ライトが着くこと。

 この中の「早く撃てる」ことが P210は苦手だった。それとファイヤーパワーにも欠けていた。そしてライトも着けられない。
 早く抜いて撃つ、という意味は銃をホルスタに入れ両手を上げた状態から1.5秒以内に約6m先のヘッドを撃つということを意味している。もちろん、そのスキルを持ったシューターが撃ってのことだ。
 P210はこれが可能ではない。というのはセフティーに親指が届きにくく、その回転も長いからだ。長い指の持ち主が頑張って練習すれば可能かもしれないが、それではユーザーフレンドリーとはいえない。
 射撃の世界を識るにつれ、高貴な貴婦人には閑静な環境でゆっくりとすごしてもらい、気が向いたときに美を愛でるという精神的な愛に変わっていった。
 しかし、そんな折のこと、
 P210の「ノヴァクのカスタム」に出逢う。これはノヴァクの工房を訪問したときに見せられたもので、完全な一目惚れに陥ってしまった。
“そんなに気に入ったら抱いて寝てくれ”
 そうノヴァクさんに言われ、毎晩胸の上に置いて眠った。
 それは「凛々しく闘う貴婦人」だった。
 フレイムの一部を含むグリップが変えられ、もちろん問題のセフティーは1911に近いカタチにカスタマイズされている。
 闘いの訓練を受けて実戦を前にした女戦士に変貌した貴婦人だった。女の艶やかさも優しい知性も少し後退していたが持ち主を守る美しいボディーガードとしては申し分がなかった。
“これが理想のキャリーガンだ!”
 それを身請けして数千発を撃ってテストし、自信が持てたところで剥げてしまったブルーをかけ直してもらい、ちょっとした改良も依頼した。
 こうして戦闘貴婦人は寡黙に自分の出番を待っている。

     ★ショートレイル★
 しかし銃群の奥園には、その貴婦人たちを圧倒するような黒装束の凄いファイターが存在していた。
 それは1975年にチェコスロヴァキアで生まれた新鋭そのものな拳銃だった。
 素晴らしく鍛えられ、徹底して贅肉を削がれ、闘いの感性に溢れかえった佇まいがあり、知的な風貌もあった。
 スライド部はフレイムに包まれたディザインなのでスリム感をアッピールしていた。これは P210の血を引くものだったが、トゥリガーガード上部を超金属のヘラでザクリと思い切りよくそぎ取ったその姿には男たちを唸らせるような覇気が漂っていた。
 それは CZ75という名の拳銃だった。
 それも最も造りのよい初期モデルで “ショートレイル”と呼ばれる逸品だった。
 辛口で知られるソルジャーオブフォーチューン誌は、ショートレイルに次のようなコメントを出した。 

 “文句のない拳銃だ、だが重大な問題を抱えている、それはこれが共産国で生まれたということだ…”

 ショートレイルの凄さをこれ以上な雄弁さで語るとしたら他にどんな言葉があるというのだろうか。
 では、いったい CZ75のどこが凄いのか、について語ろう。
 このショートレイルは P210やハイパワーブラウニング、そして1911をも凌駕するスタイルを持っていた。
 それは「スィングル&ダブルアクション」というスタイルだ。
 P210もブラウニングも1911もスィングル アクションだ。ハンマーをコックしておかないと撃てない。
 そしてベレッタM9やSW M59、SIG P226といった銃はダブルアクションであり、初弾を早く撃つにはリヴォルヴァのように長いストロークで撃つ必要がある。
 ハンマーを四六時中コックしておくのには抵抗がある、ダブルアクションは初弾が撃ちにくいので命中精度に欠けるといった好き嫌いが出てくるわけだ。このことについては訓練さえしっかりとやればいずれでもかまわないというものだが、CZ はこの論議に終止符を打った。つまりダブルでもスィングルでも好きな方式で撃てるというメカニズムを開発したわけだ。
 コック&ロック、またはハンマーを下ろしてキャリーできリヴォルヴァの感覚でも撃てるという新スタイル。
 このメカニズムは後々に世界中でコピーされ、様々な類似品が出た。しかし誰もこのショートレイルを超えるものは作れなかった。そしていつしかショートレイルはその短い輝きを残して消える。当のCZ社でも質的にこれを超えるものは作れず今やショートレイルは幻の拳銃として語られるようになってしまった。

 この少数しかない傑作は米国に輸入されることもなかった。カナダや南アフリカなどを通して個人が正規に、あるいは密輸入で入ってきた少数だけが存在する。
 その後、ベルリンの壁が撤廃されチェコも解放された。やがて米国にCZ75を輸出できるようになった、が、新しくなった CZ75はショートレイルではなく、材質も昔のような秘密の金属ではなくなったと言われている。
 たしかに今のCZには昔の作品のような凄味はなく、見る者を圧倒し感動させるものも感じられない。

 良いモノ党アララギ派を自称するイーチは当時この幻の拳銃を探索し捕獲することに血道をあげた。アンテナを張り巡らして聞き回り嗅ぎまわり、とうとう4挺という成果を上げた。買っておけば値段はあがるという益はあるとして、なによりもこのショートレイルに熱い想いを抱いたからにほかならない。
 P210のキャリーを諦めさせる最大の原因は、それがハイキャップではないということ。そしてショートレイルのもう一つの魅力とは「15連発」という多弾装だった。
 「連打力」とでもいおうか。初弾で仕留める気持ちを持ちながらも犯人を連射で倒し、かつ残り弾にもゆとりがある、これが「ファイヤーパワー」なのだ。
 P210には残念ながら9発しか入らない。射撃の腕が上がるにつけ多弾装の魅力はより輝きを増すものなのだ。単純に考えてもストリートで撃ち合いになったらタマ数は多いほうがよいと想うはず。もしもストリートファイトに「相手は一人だけ」というルールをもうけてくれるなら6連発でも受け容れられるのだが…。
 しかし、このように凄い拳銃にも弱点はあった。それは「CZはタマを選ぶ」という傾向があるというものだ。ケイスのマウス(ヤッキョウの口)が立ったカートリッジを使うとケイスの排出不良を起こしやすいという性格がある。概してヨーロップ製のタマはマウスにクリンプ(テイパー)がかかっており、ケイスの尻も角が落とされているのでスムースに給弾する。だが米国製のタマはそこらに緻密さがないという気がする。つまり発射後にチェンバーから抜け始めたケイスの尻の角が次弾のマウス部に引っかかり、エクストラクターからすっぽ抜けるという現象が起こるというわけだ。評判の高いフェデラルやウィンチェスターにしてもケイスのリムの後角はわずかに角が落としてあるだけなので不安になる。アメリカで最も良いケイスといえばスターライン社のものではないかと想うが、ここのは角に明らかな45度のテイパーが切られている。192発を撃ち、一発でもジャムを起こせばイノチトリとなるビアンキカップ シューターたちに愛好されているスターラインの良さとは、このテイパーにあると考えられる。
 CZ用にはこのケイスを使ってクリンプを強めにかければ完璧なタマが出来そうに想われるのでトライしてみたいものだ。この「タマ選び癖」が解消されれば レイルを付けてCCW用にしたいと想うのだが、そうなるとかなり醜い姿にはなる…。
 
      ★ボブチャウ★
 うむむむ・・・うむむむむ・・・
 ボブチャウをキャリーしないのは愚かだ。世界一のノータリンだ。
 この獰猛きわまりない大口径の拳銃をリストに入れないとは!…。
 ハイキャップではない、レイルも無い、とそんな理由くらいではCCWから落とせないということは解っている。

 なにがコンバットシューターやねん!
ボブチャウ持つ資格もないわい!
 裏切り者! チンピラ! 人でなし!
 あっちいけ~、消えろ~!!!

 許してくれ、許してくれぇ~!!!
すまん、澄まないっ! 嗚呼・・・
 
 会場が荒れているので、この項は閉幕させていただきます。いずれまた話し合いをばしませう・・・以上。

     ★オペレイター★
“デルタティームが検討しているトゥリガーガードに角のあるオペレイターを造ってほしいんだが…”
“え? なんのこと?…”
“とぼけてないでガンスミスのデイヴにつないでちょうだいっ!”
“あ、はいい…”
 ということで造ってもらったオペレイターカスタム。これもキャリーガンにするつもりだった。素晴らしい「フォーティーファイヴ」だ。ボブチャウにないもの、ライトのためのレイル、が着いている。
 しかしこれもハイキャップではないという理由で落とすことにした。
 とても心残りだ…。
 どうも自分の心の中では1911の時代は過ぎ去っているらしい。

      ★タイタン4★
 1911で残念なことはタマ数が少ないことだ。これにはどうしても不安がある。マグチェンジのスピードでは自信のあるイーチだが、戦闘中の弾装交換は死を意味するだろうと考える。1.5秒でマグ交換できるとしても、その間に相手は5発を放てる。
 1911だと7発撃ったらもう残りはないと考える必要がある。10m以上離れた犯人の場合、おそらくワンマグで1人しか倒せないだろうと最悪な想定をする。45口径なら1発で相手が倒れると想うのは現実を知らない人の迷信だろうと現代のポリスデータは語っているのだ。
 FBI の実験班によるテストではキャリーガンのカートリッジにおけるパワーに関しては45口径が一番で、40口径も同等に近いと結論している。もし9mm を使うなら147グレインの重い弾頭を使えと薦めている。
 で、現場の射撃のプロたちが言うには、
“な~に、あたりどころ次第さ。22口径だって急所に当たればコロッと死ぬよ。45口径でもちょっと急所を外れると犯人のやつは痛がる様子さえ見せないんだぜ…”
 この言葉を無視はできない。
 なので、
 銃に入れるのは15発。予備マグは20連を、という備えをしたいのだ。

 戦闘射撃訓練をやればやるほど解ってくることがある。それは、
 “初弾だけで相手が死ぬとは想えない、いくら訓練しても実際の戦闘となったら不意に動く相手には必殺の一撃が当たるとは限らないだろう。だから連射で対抗するしかないだろう” ということ。
 
 君がサバゲをやるなら想い出してほしいことがある。
 これまでに君は何度も撃たれたことだろうが、その内でいったい何発が君の急所に当たったかということを…。
 おそらくそれはシェリフからのインフォのように「20%」以下ではないだろうか?

 初弾で仕留めたい、だから初弾を徹底的に練習し初弾の名人となるよう努力する。そしてなおかつ現実の射撃戦に備え、なるべく多くの弾丸を携行する。
 
 これが9mm弾を選んだ理由なのだが、納得してもらえるだろうか?

 そこで、
 できれば45弾を使いたい、だが1911だとタマ数が少ない。
 では2011ではどうか?
これならばハイキャパスィティーのダブルカアラムではないか。
 幸いに STI の前社長が造ってくれた「タイタン4」がまだ眠っている。
 これはヴゥージルさんがチタンフレイムに挑戦し初めの3挺はうまくいかず、とうとう4挺目で成功し、記念のためにそれのスィリアルナンバーを「 TITANIUM4」で登録して贈ってくれたというトンデモナイ拳銃だ。これは高価すぎるということで一般売りはあまりしなかったというレアモデルだけに、日常で使うわけにはいかないという気もしている。
 でも一方、銃は撃ってこそナンボというものでもあり、ヴゥージルさんとの想い出を大切にしたかったら常に携帯するというのも咎めることはできないだろう。
 1911のハイキャパ版であるタイタン4なのでキャリーガンとして名実ともに選ばれてもよいわけだ。STI の良さは長い間かけて試合で使って証明済みなので問題などない。
 だが、難をいえばライトが着かないこと。そう、ライトが着かないのはまずいのだ。夜はどうやって闘うというのだ! 昼間でも屋内に入ると暗い部屋ならいくらでもあり、犯罪者はそんなところに潜みたがる。
 左手にライトを持って右手で撃つというのは練習ではよくやる、だが現実の闘いでは可能なかぎり両手保持でやりたい。
 さて、ライトが着かないから使わない、というのは言い訳にすぎない。ライトを着けたかったらドーソンという男に頼んで体裁の良いレイルを装着してもらえばいいだけのこと。そこで正直なところを書こう。
「レイルマウントを着けるにはフレイムのダストカヴァー部にネジ穴を開ける必要があり、この素晴らしい宝物にドリルの刃を突っ込むなんて生理的に受け付けられない」というわけだよ。
 したがってタイタン4は「美しき敬遠」の憂き目に遭っている。

    ★ブライリーカスタム★
 これは、いただいたモノではなく、自分で依頼して作ってもらった銃だ。どの拳銃もそれなりに良いし使えるものだが佇まいの美しい拳銃に惚れるという性癖がある。そういう意味でこのブライリーカスタムは素晴らしく、フレイムは STI を使用しているのでハイキャップだ。これはスーパーデイヴの訓練で使ってその実力にも惚れている。撃ちやすくてよく当たるのだ。しかしこれもレイルが無くキャリーにはちょっと重いのだ。やがてはこれの発展型を作りたいと考えている。

  ★XD9★ 
 スプリングフィールド社のXD9。
 この拳銃はグロックより好きだ。
 細身のグリップそしてグリップセフティーも付いている。
 グロックのチェンバーにタマをこめてパンツの内側に突っ込んで出歩くことは怖くてできない、がXDならグリップセフティーがあるので出来る。
 ファクトリーガンでキャリーするならこれだという気がしていたのでセイリアントに頼んでより美しくカスタマイズしてもらった。
 シュアファイヤの X400というレイザー付きライトもカッチリと着く。
 ただ、ひとつだけモンダイがあった。それはハイキャップガンなのにキャリフォニアでは10連マグしか持てない、という法律があるのだ。これではまずい。
 グロックなら30連マグでもなんでも所持してよい、その理由はグロックマグは規制前からあったのでそのまま維持してよく、XD は規制後に出たので10連止まりというわけなのだ。だから キャリフォニアでXD を買うと10連マグが付いてくる。そこでSIG弾倉の前部にノッチを開ければ XD にピッタリと合うことを発見し20連発で撃っていた。ちなみに SIG 226の弾倉は最も信頼できると考えている。最近はイタリア製になってプラ製の底部が割れるというクレイムはあるが古いドイツ製の弾倉は質実剛健だと想っている。
 しかし、勝手に改造して持ち歩き、もしもそれで悪人を撃ったら違反を指摘される可能性がある。それが原因のひとつとなってグロックに座を譲った。
 だが、後になってから銃を取り締まるATF局にこの是非を問い合わせるとSIG用弾倉ならXDの純正部品ではなく、たまたま同一サイズだったとして違反ではないというのだ。なのでやがてはグロックとは別離の時がくるだろう。

   ★スミス&ウエッソン M642★
 銃を学ぼうという者なら、あらゆる種類の銃に精通しようとする態度が必要ではないかと想う。
 精通まではできなくても、物音で目覚めていきなり銃をひっ掴んだという場合に咄嗟にそれが使えるようでないと慣れているとはいえないだろう。
 手にした瞬間に、その銃の特徴を身体が覚えていて自在に使う、それは自転車でもスクーターでもオートバイでも乗った時点で身体が自動的に運転を始めるというのに似ている。
 軍隊に入ると、これと定められたライフルと拳銃とが与えられる。兵士にはそれだけを使わせ、他の銃などは撃たせようとしない。だから彼らはそれらの銃に早く慣れる。それはブロイラーを育てるような速成が要求されているからだ。そんな兵士に他の銃を与えるとモタツクことになる。
 だが、軍のエリート集団となれば逆で、あらゆる銃を使いこなすという技量が要求され、そのための予算と訓練もたっぷりと受けられる。スィール ティームなどは AK の撃ち方をかなり練習し、リヴォルヴァまで訓練する。敵国にある銃ならすべて使えるようにするという。
 基本的には1911とリヴォルヴァを使い分けられたら良いだろう。この両者をごく自然に撃てなかったらガンファイターとして「拳銃を撃てる」とは言い難い。この二つをマスターすれば、グロックでもXDでもSIGでもベレッタでもすぐに馴染める。
 ようするに飛び道具ならパチンコでも弓でもその特性を活かせるという感性がほしいわけだ。そうした中から、優れた銃を発見できるというセンスも生まれる。
 ところで、3挺のキャリーガンを選べと言われ、その1挺を小型なリヴォルヴァにしたとすれば、そこに異論をはさむ専門家はいないのではないだろうか。
 たった5発しか撃てず、闘える距離も5m ほどしかなく、安全装置も無い単純素朴な回転式の拳銃。
これにどんなメリットがあるというのか?
これをどんな時に使うというのか?
それはまず、トゥリガーを引けば必ず弾丸が相手に向かうという安心感だろうか。少なくとも今目の前にある危機は抑えられるという自信だろうか。オートと違った信頼性がリヴォルヴァにはあるのだ。
 この M642はエアウエイトというモデルだ。アルミのフレイムにステンレスの輪胴が組み合わさっている。ハンマーは格納されているので抜くとき衣服に引っかかることがない。
 暗がりを歩いていると前方に2人の男が立ってこちらを見ている。悪い予感がしなくもない。そこでそろりと右手をパンツのポケットに入れる。そして中のエアウエイトのグリップを軽く握る。そのまま素知らぬ顔で彼らに近づく。どうやらこちらに興味などなさそうにしゃべっている。そのまま10mほど離れるまでポケットから手は出さない。もしも相手が襲ってきたら0.5秒という速さで反撃できる。遅くても0.8秒だろうか。寒いときにコートを羽織っていたら、そのままポケットの中から発射すればよい。その魅力はポケットにするりと収まり電光石火で撃てるという速度にある。38スペシャルのプラスPから飛び出す弾丸の殺傷力には申し分のないパワーもある。その秘匿性、その俊敏さにはSIGやグロックにないものがある。
 本気のCCW野郎だったら、まずこれは必携だろう。ヘッドショットのテクがあればエアウエイトで至近距離にいる3人までは殺れるだろう。タクレーヌや上着の下から多弾の騎士をくりだすのはその後からでよいのだ。そう、拳銃は2挺持つ。これはアタリマエじゃないか。それが本気というものだろう。当たり前だよ。

      ★SIG P226★
 CCW用拳銃の3挺のうち、メインとなる銃として P226を選んだ。その理由をどこまで書けるかやってみよう。

 信頼できること。
 早く抜いて撃てること。
 9mm以上の口径。
 15連以上の多弾装。
 ライトが着くこと。

 前出ながら、これが自分で決めたCCW の条件だ。
 9mmの口径で15連発以上でライトを着けられ、早く撃てるという拳銃はいくらでもある。
 しかし、その中に「信頼できる」というものがどれだけあるのだろう?
 自分でチョイスできるのに、信頼できない銃を使ってよいハズなどあるわけがない。で、この事を語るまえに熟考すべきことがある。それは、
“そもそも、信頼できるとはいったいどういうことなのか?”
 についてだ。
 それは人を信頼すること、に似ているとも想われる。
 この世に信頼できる人間なんているわけがない。どんな素晴らしい精神の持ち主でも心変わりはあり、自分が愚かで足手まといになると去られてしまう。あるいは事故や病気で急に動けなくなってしまうこともある。信頼していたのに動かなくなっては、もう自分にとって役にはたたない。えてして人間の言う信頼とは「自分に良くし続けてもらえるという期待感」というイーゴウからくるものだ。
 銃も同じだ。
 ケアが悪いと壊れるし、ケアが良くても、たまたまどこかに金属疲労があったりして壊れるというものでもある。
 完全に信頼できる拳銃などないのだ。
 信頼できる銃、というよりも「比較的に故障が少ない銃」と言い直そうか。 
 良い銃が欲しかったら、買ってみて撃ってみるしかないだろう。
 そして毎回マガズィンが空になるまで撃ち続けられ、最初の千発が無故障でいけたらまずは合格だといえる。
 まずは合格、という意味は、それでもまだ判らないということだ。たとえばショートレイルは始めの2千発はヨーロップのタマで完璧に動いた、だが米国製のタマに変えたら50発に1度くらい給弾不良を起こした。これはタマに対して敏感だということだ。そして、他のショートレイル、さらに後期のCZにも同じ症状があった。ということは、たまたま運が悪かったのではなく、CZ の設計段階で米国製弾薬に対応させるという考察がなかったからなのではないかと想われる。
 自動拳銃はタマに対して敏感な部分がある。このことを決して忘れてはいけない。
 タマを選ぶということは、良いタマを使ってもどこかにアブナイものがありながら動いている可能性がある、と考えても天罰は当たらないだろう。
 さてさて、
 商売がら、いろいろな拳銃を撃てるという立場にあり、同時に様々な弾薬を試すこともできる。撮影のために銃が届き、有名どころのタマも送られてくるのだ。
 タマなんてどれも同じだろう、などとムカシは想っていたが、いろいろな特徴や癖や長所や短所のあることが解ってきた。
 銃とタマの相性というものは確かにある。それはスプリングひとつを交換することでドラマティックに動き出すものであったり、何をどうやってもジャムを起こすというものだったりする。カートリッジの全長に反応する銃、ブレットの先端形状でフィード(給弾)しにくい銃。弾丸の重さで変わったり、もちろん火薬量にもオートは敏感だ。
 タマに対して敏感な銃があれば、それほどでもないモノもある。敏感さは給弾がうまくいかないかケイスの排出が悪いかに表れる。イジェクション ポート内でのトラブル、これが「ジャム」というやつだ。
 ジャムるオートはダメでジャムらないのは上等、というわけだナ。
 あまり識られていないが、オートの場合は「銃の設計よりもマガズィンの作り方の方が困難だ」と設計現場は言う。
 給弾不良はフィーディング ランプと呼ばれるチェンバー入り口の下側にある傾斜した部分が原因な場合と、弾倉の形状、とくに上端のリップ部にモンダイがあったりする。ハイキャップの場合は絞りの部分でタマ同士が支えたりして上に行かないこともある。ここらの寸法とカタチはとても微妙なのだ。
 銃そのものは悪くなくてもマガズィンにモンダイありということもある。それと同じ銃、同じマグでも、その中の一つがジャムりやすいという場合もある。それは始めからの作り損ないか、落とした時にリップが変形したかなどによる。なので、ジャムがあった場合はその弾倉の底にテイプを貼るなどの目印を付けておき幾度も使ってみるのがよい。
 タマ、マグ、ガン。
 オートは、この3点のマッチングが揃わないと不具合が起こるわけだ。
 ハナシを SIG にもどそう。
 P210の素晴らしさは、その精密な造りのわりにジャムがないというものだ。どんなブレットでも米国のカートでも素人が作った威力のないリロード弾にもよく対応する。この銃には少なからず影響を受け、それを創ったスイスの工場を訪問したいという夢を抱いたものだった。
 やがて競技用の空気銃を造るへメリー社の人と知り合え、スイスに行くことができた。へメリーは SIG の傘下だったのだ。
 当時、SIG社はドイツのサワー社を買収しP226を完成させて世界に販売、それは好評を得ていた。その設計室に入れてもらえ説明を受けたのだ。
 P226の設計に携わった人がコンピュータ画像を見せてくれながら226の開発に関して教えてくれた。
 226は210を分析し、それを発展させたものだと言うのだ。スィングルからダブルアクションとなり、スライドはフレイムの外側を包み、多弾倉となって様相はガラリと変わり210の原型を留めてはいない、だがフィーディングのメカニズムなどに関しては210をコンピュータに取り込み、さらに安定して動くように綿密な改良をしたのだという。
 コンピュータの画像は226が発射され、スライドが後退しヤッキョウが飛び、そのときにスライドのどこに負荷がかかるかといったことを詳細に示していた。当然ながら弾倉にも徹底的な研究が成されており、それをドイツの技術をもって製作した。
 1940年代の技術に磨きをかけ、満を持してSIG社が放った「本気な拳銃」だった。
 アメリカでは、ミリタリーが1911に代わる候補として P226を選んだが入札の値段でベレッタに負けてしまった。
 ちなみに、どこかで読んだ軍隊の警句にこんなのがあった。
“諸君に支給されている武器や装備などは世界の安売り合戦で勝ち抜いた最たる安物だと想え” 
 スイスで設計しドイツで造った拳銃がイタリアの拳銃に劣るわけがない。だが同時にそれが値段競争に勝てるわけもない。
 しかし、そのころFBIのSWAT ティームは3インチのリヴォルヴァから P226に変え、20連マグを装備して訓練を始めており、その信頼性とファイヤーパワーには感動していた。それまではオートといえばロクデモナイという見方が強かったのだ。
 そして、かのネイヴィースィールスも226を装備する。
 カローラかレクサスか。
 どっちでも選べ、値段は気にするな。となればプロ戦士は226を選ぶことになるのも自明の理というものだろう。
 ということなどあって、9mm 口径のオートとしては P226への評価はとても高い。
 さて、ずっと後になって米国SIGサワー社に招かれた。
 そこで社長に相談を受ける。
“我々は米国の試合の分野に進出したいが、なにか考えがあったら教えてくれないか?”
 そこで、ビアンキカップに25回も連続出場しているジジイは応える。
“メイジャーなマッチシューターがSIGを使わない理由は使える銃が無いからだね。1911を出したがあれは SIG社の作品ではないから、まずは新製品のX5をベイスにして試合用を造ってみることだね…” 
“それなら君の考えを言ってくれたら造らせてみるよ、その後のテストも頼むよ…”
 X5はP226をコックアンドロックにして重量を増したモデルだった。その開発を担当したのはドイツのベターマンといシューターだ。ドイツでは PPC という競技が盛んで SIG の工場長たちもそういう銃の完成を願っていた。
 だが、そのままではアメリカのビアンキカップやスティル チャレンジには使えないので改造が必要だった。そのためにはどうすべきかを説明した。すると、数ヶ月のうちに連絡があり、完成したからドイツSIG に来て試射をし改良点を指摘してくれ、という連絡があった。そして行った。
 このハナシは長くなるので止めるが、それ以来というものX5を毎日のように撃つという日々が続いた。
 そして解ったことは、X5よりもP226への信頼性だった。
X5とはP226のスィングルアクションだと想えばよい。ただしスライドは新設計で、どうもエクストラクターに欠陥があると想う。そこでスティル チャレンジ用として P226のスライドを搭載してもらった。つまりこれはまったくの226で、ただスィングルアクションだというだけの違いがある。
 これだけで2年以上もかけて6万発は撃ったと想う。それは快調だった。いくら撃ってもジャムしない。汚れにも強い。火薬をかなり減らしても動く。様々な角のあるヤッキョウを使っても対応力がある。
 CCWガンを決めるにあたって、この長いテスト結果は無視できるはずもなかった。 
 我が家には多くのSIGがあるが、最近になって新しく226をキャリーガンとして購入した。自分のためだけのモノをSIG社にねだるのには抵抗があったわけだ。
 その真新しい226にX400とクリムゾンレイザーを装着して試射する。千発ほど撃ってもまったくジャムなしだった。試合で安心して使っていられたものと同じ血統の銃を護身の道具とする。これなら心強い。
 226は絶対に信頼できるとは言わない。だが、では他のどの拳銃ならいいのかといえば答えに窮するのだ。
 そして我が家には4挺の226がある。
 一つ目は専用のスコープマウントにエイムポイントのマイクロとライトとレイザーが搭載されたフル装備でこれは家庭用として枕元に常備。二つ目は外出用のレイザーとライト付き。三つ目は練習用としての古いタイプ。四つ目はかなり古い箱入り新品同様のコレクション用、これは出物で2万円ほどだった。いや、あと二つあった、それらはスティル チャレンジ用のレイスガンだ。それで去年はスーパーシニアクラスの四年連続連勝を穫った。
 一方、レイル付きのグロック19は持っていなかったのでそれも購入した。グロックは無視できない存在だった。
 
  ★グロック19★
 グロックなら10挺ほど持っている、と想っている。数えたことがない。ムカシ、元デルタの招待を受けてグロックスクールを受講しグロック教官としての免状をもらった。その時にいろいろなグロックを卸し値で買ったのだ。たしか1挺の値段が320ドルくらいだった。安い。
 その時の印象は「ワリとジャムる」だった。受講者のほとんどはポリスだったが、射撃中はどこかで誰かがジャムクリヤーをやっていたというのが目についた。
 新品のグロックを撃ち、始めの100発をジャムなしに撃てるか? と問われれば、
“ダメかもしれないね”
 と、答えることにしている。
 しかしそれは昔の話で今は改良されているだろうと想っていた。ジャムしなくなってもグロックは好きにはなれないが持つ必要があった。
 CCW用のグロックとしては G26とG19が手頃なサイズだろう。そこで最近になって馴染みのガンショップで両方を購入した。そしてテストした。タマはフェデラル社の147グレイン ハローポイントというヤツで連邦警察御用達という立派なものだ。
 そして両方ともに初めの50発以内にヤッキョウの排出不良が起こった。その後クリンプ強めでリロードしたタマに変えて300発ほど撃ったところジャムはなかった。どうもグロックにもタマ選び癖がありそうに感じる。それはいいとしても147グレインという9mm弾の中では最も戦闘に適したカートリッジと相性が悪いようでは信頼し難いものがある。
 グロックについて書き進む前にハッキリと言っておこう。グロック19をキャリーガンのリストに入れたが、これは忌々しい妥協で苦いものが胸につかえている。いったいどんな馬鹿者が大切にしているボブチャウやショートレイルをさしおいてグロックなどをキャリーするというのだろうか、というのが正直な気持ちなのだ。
 CCWのためのキャリーガンとなれば単なるムードによる好みやインターネットに書かれたシロートの情報や映画などに影響されて選んではならない。
 今は大流行しているグロックにはファンが多く、彼らはグロックが最高だ、などと言いふらす。が、そんな彼らはいったい何挺の拳銃を所持し、どれだけのテストをしたのかと問いたくなる。
 ところで、拳銃のスクールは数多く、教え方も様々だ。だがひとつだけ共通点がある、それは「ジャムクリヤー」の訓練はどこでもやっている、というものだ。つまり、それくらい銃には作動不良がヒンパンに起こっているということなのだ。
 さて、そこに犯人がいて君を殺そうとした。君は初弾を放つ、相手はひるみながらも攻撃してきた、だが2発めのタマは出なかった。ジャムだ。急いで君はジャムクリヤーをする、だがそれが終わる前に君は死んでいた…。
 そういった想定をするのはシンケイシツ過ぎるのだろうか?
“グロックはどう? 調子は良いの?”
 と、質問する。すると、
“ああ、とてもいいよ気に入ってるよ…”
 という返事が返ってくる。そこで、
“まったくジャムしないの?”
 と、聞く。すると、
“まあ、たまにあるね~”
 と言う。たいていこれだ。
 千発撃ってテストしたなどいう人にはなかなか出逢うことはない。
 人には、自分が選んで買ったモノの欠点には目をつぶりたいという心理が働くらしい。だからたまにジャムがあってもクリヤーして撃ち続け、そのことを重く受け取らないようだ。
 とはいえ、グロックも手をかければ調子がよくなるらしい。というのはグロックだけの競技会もあり、選手たちはアチコチをいじって故障させずに撃っているからだ。どこをどうするのかは習ったことがない、が買って箱から出して直ぐに撃って100発以内にジャムがあって、それは少なくとも4挺 のグロックで体験した、となれば CCW として使う気持ちが失せてしまうのも無理はないだろう。
 それと、これは好みのモンダイだがグロックには2重の安全装置がなく、ただ握ってトゥリガーを引くだけで発射できるという簡易さがある。だが、そのような機構だと操作を誤って自分や周囲の人を撃ってしまいやすいという危険性もある。暴発させるのは本人の訓練不足だとは言えるが、四六時中タマの装填された拳銃を身につけるというのは油断のならないことなのだ。だいたい、トゥリガーを引くだけでタマが出るから好きだ、という人もいて、それは良い理由とはとても想えない。
 CCWではインサイドパンツのホルスタに拳銃を突っ込んで歩くことも多々ある。このとき、チェンバーにロードした状態、つまりトゥリガーをわずかに引くだけで発射されるという銃をパンツの内側に差して歩けるのだろうか? イエスと言えるゴーケツがうらやましいかぎりだ。
 1911の場合はグリップセフティーがあり、さらにサムセフティーを切らないと発射できないが、訓練さえすれば意志にかかわらず銃を抜いてターゲットに銃口を向けたときには身体が自動的にセフティーを切るものであり、それくらいの訓練を節約するという根性では一人前のガンファイターにはなれないのではないのだろうか。
 そういうグロックだが購入する必要があった。その理由はグロックのファンが多すぎるからだ。
 じつはタフプロダクツの戦略として 、これからはCCWのホルスターやバッグを次々と開発することになっている。そのためにはグロックが収まるというのは必須条件なのだ。なぜなら、グロックはカローラのようにポピュラーな存在だからだ。そのためにはグロックをキャリーして研究する必要がある。グロックに向かないモノを作ってもあまり売れないというわけだ。
 たったそれだけの理由でグロックを持つ。仕事のためだシカタない。
 グロック大流行の陰でグロック嫌いも多い。あのみょうに粘るトゥリガープルは15ヤードより遠くを撃つのは難しい。ビアンキカップにグロックの名人がチャレンジしたところ、あの大きなターゲット内から外してしまったそうでショックだったというハナシを聞く。
 デルタティームが開発中の1911をとり止めてグロックに移行したのは興味深い。その理由は砂漠の砂がハンマーとフレイムの間に溜まってハンマーが動かなくなったからだという。グロックだと、その構造上いくら砂をかぶっても撃てるという。
 1911とグロックとが闘えば、15mくらいまでは互角かもしれない。だが25m となれば1911の方が命中精度で勝つと想う。ここでの命中精度とは「人間が撃って出せる精度」のことだ。1911はとても人間に優しいところがある。グロックはそうでもない。その差はトゥリガープルの味にある。両者を並べて撃ち比べてみれば歴然と理解できるだろう。
 何年まえだったか、ビアンキカップに現役デルタの教官がお忍びで出場した。どうして知ったかといえばウィルコックスのジム社長が “彼のことを面倒みてくれ”と事前に電話してきたからだ。
 その教官はグロック17だったかの9mmを使っていた。本来は45ACPだが.40SW でも9mmでもいいのだという。少なくともビアンキカップには9mmが妥当といえる。キックの少ない分で命中精度とスピードが向上するからだ。
 さて、彼が練習でプレイトを撃ち始めた。すると15ヤードでミスった。20と25ではもっと外した。
“なんて難しい競技だ、驚いたよ…”
 そしてだんだんに慣れてきて巧さは見せ始めた。射撃姿勢からも練度の高さが観えていた。しかしクリーンは出来なかった。本番でも幾つか外した。かなりショゲて笑顔もなくなっていた。
 デルタ教官ともなればプレイト48枚を撃ち倒すだけの実力はあるハズだ。実力を出せない原因はグロックにあると感じた。

“せめてここでは1911を使うわけにはいかないのかな?”
 と聞く。
“それはできないんだよ…”
“1911を使いたいとは想うの?”
“ああ、アレがあったらどんなにマシな成績が出たことかと想っているよ…”
 砂漠には強いグロックだがコロムビアではけっして強くない。

 グロックは良くない拳銃だとは想っていない。ジャムの件もタマ次第だろう。多くのポリスが使ってもいる。ただし、その射程は短いと想う。226なら50m離れた犯人と射撃戦ができてもグロックだと自信が持てないのだ。それは拳銃に対してどこまで求めるかということに関わってくる。ポリスの場合は「7ヤードガン」という言葉でくくっている。その距離で闘えれば充分だという考えなのだ。
 クルマは性能と用途で選ぶべきなのに、じっさいはルックスとイメイジで売れることが多く、拳銃でさえも見かけとカタチで売れるという事実がある。それはそれで趣味としてならモンダイなどないと想う。だが本当に撃ち合いに備えて選ぶとなればグロックよりも226となる。まあ、砂漠に出かけるときがきたら考えるが…。
 
 ちなみにグロックとSIG 226との性能比べをやってみた。
 その方法を説明しよう。
 ターゲットにはビアンキカップ採用の8インチプレイトを使う。8インチとは20cm 強、それは人間の乳首の間。つまり致命傷ゾーンを意味する。
 ドロウはホルスタからでもタクレーヌからでもよい。制限時間は10秒なのでゆとりはある。まず両手ホールドで2枚のプレイトを撃つ。続いて左手(ウィークハンド)に持ち替えて2枚、そして利き腕に持ち替えて残りの2枚を撃つ。もしも外したら失格なのでその場で止める。各ステイジ3回クリーンできれば合格とする。距離は5m、6m、7m、8m、10m というステイジに別れる。
 このコースは単純ながらシューターの能力差がよく出る。我が訓練場を訪れるシューターの能力をチェックするのにも向いていることから「検定試験」と名付けた。また同じシューターが銃を変えて撃つことで銃の性能差も判断できるのでテストにも向く。良い銃とは、右手だけでも左手だけでも撃ちやすくなくてはいけない。
 さて、このコースでグロックとSIGとを撃ち比べた結果どうしてもグロックは負けるということになった。その原因はトゥリガープルの差だけにあると想われる。グロックのプルには粘りがあり、226はスムースだという歴然たる違いがある。もっともグロックのトゥリガープルに慣れるともっと成績は向上すると想われる、が、しかしそうなるとSIGでの成績はさらに上がることだろうと想われる。
 
     ★オークランドへ★
 こうしてCCW用の銃の選択も終え、ライセンスも給付された。そろそろ約束の仕事にとりかからないと義理が立たない。
 そんなある日、仕事を休んで3日間にわたりオークランドに行った。宿泊には寝込みを襲われないようにとの配慮から中級以上のホテルが与えられた。
 ここに泊まりながら毎日をブラブラと鴨のふりをして歩き回った。デモがある時は、そこから2ブロックあたり離れた人気のない場所をぶらついた。だがどうしたわけかまったく釣れてこない。キャリフォニア州で最悪の犯罪都市でも東洋人の年寄りというのでは犯人にとって魅力がないのだろうか? あるいは不気味なのだろうか? 年齢から判断してポリスのデコイであるとは想像できないわけだろうに誰も見向いてはくれない。ホテルでのミーティングで言われたことは、どうも現地人ぽく見えすぎて歩き方にも落ち着きがありすぎるということだった。もっとカモらしくしろという。
 結局話しかけてきたのは数十人の売春婦だけだった。CCWの狩人としては彼女らを捕まえるわけにはいかないし、もしも現行犯逮捕などということをしたらFBIにこっぴどく叱られるに決まっている。

 そうこうしている間にこの原稿の締め切りが明日となり、肝心の武勇伝は書けないままで終わることとなった。終わり。

 なお、この物語は架空のハナシであり、現実にあったことではありません。単なる創作だということをお断りしておきます。
 なお、CCWパーミットの取り方や講習及びテストなどについては迫真性があると感じられると想いますが、これはまあそんな感じだと想っていただいてよいですよ。

 あ~、それにしても今回は気張ってよう書きましたよ~!! (笑い
 ほんとはこの3倍の量で壮大なロマン小説を書きたかったのですが、他の仕事で日数をとられてしまい書きかけの部分は削ってしまいましたよ。 市


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Posted by 市 at 21:05Comments(5)てっぽ
この記事へのコメント
イチローさん、読み甲斐が有りました。
アメリカの本物の弁護士が書いた法廷小説みたいな内容です。
興味深いのが、攻撃だけでなく守備も考えている点です。
日本のネット上でよくある罵り合いの掲示板や憲法9条擁護派なのに著作権法破りまくりのブログと違い、
「守り」も考えている点が中々小気味いい。
ディベイトはこういう精神的土壌がある所で育つんだと感心しました。
(→逆にディベイトがあるので「守り」を考える)
、と同時にアメリカはやはり野蛮な社会でもあります。
"Might is right"が底に流れています。
「惻隠の情」が辛うじて残る日本と大きく異なります。
(→「無惻隠之心、非人也」…孟子)

CZ75がアメリカ製の弾と相性が悪いのは当然でしょう。
設計開発時、アメリカで発売する事を考えていなかったからです。
ジェフ・クーパーのお墨付きのこの銃がアメリカでの市販を考慮に入れて設計開発されていたら…
「秘密の金属」ですが、工業の知識ゼロなので想像にすぎませんが、当時のチェコにそんな金属を作れた技術と設備が有ったとは思えません。
ただ「コスト」と言う概念が当時の当地にはなかったので、手間隙掛けて真っ当に作っただけではないでしょうか?
牛乳の低温殺菌「65℃60分」と「120℃2秒」の違い位だったのではないでしょうか?
金属と工作に詳しい方の解説をお待ちしてます。


>えてして人間の言う信頼とは「自分に良くし続けてもらえるという期待感」というイーゴウからくるものだ。
→日本語には「甘え」と言う言葉があります。

>クルマは性能と用途で選ぶべきなのに、じっさいはルックスとイメイジで売れることが多く、
拳銃でさえも見かけとカタチで売れるという事実がある。
→この点にイチローさんが気付いたのがS&WM65 3”だと思い、イチローさんの拳銃格闘家の原点だと思うわけです。

「タイタン」?「ブライリーカスタム」?「オペレイター」?
この辺になると全く知りません(笑)。
Posted by CYPRESS at 2012年04月21日 00:40
最近思うことは・・・。
「よかった、Ichiroさんみたいな人がいてくれて。」

少し前に、Ichiroさんに物の考え方をお聞きしたことが
ありました。 しばらく返信が無くて、「このまま音沙汰
無しかな・・・」と思っていましたが、それからしばくらして、
返信を頂いて、それを読んだときは、胸が熱くなりました。
その感覚が自分自身、新鮮でした。
COMBATで読んでいた、あのIchiroさんとメッセージを
やり取りしたという事実が不思議な感覚でした。

今になって分かることなのですが、多分Ichiroさんは
本当によく考えて、注意深く文章を書いてくれたのだ
ろうなということが、今になってようやく理解できました。

Ichiroさんがいなかったら、多分STRIDERを見ても、
DSR No.1を見ても、何も感じないまま素通りしていた
と思います。地球上にはこういう世界もあるんだという
ことを、Ichiroさんは誌面を通じて教えてくれました。 

それを考えると、「やっぱりIchiroさんはすげぇや!」
と思うのです。

私など、まだたかだか26年しか生きていない小僧っ子
ですが、自分の人生の一部として、Ichiro Nagata
という人のことを、一生覚えていようと思うのです。
それでは失礼致します。
Posted by ono at 2012年04月21日 15:24
CYPRESSさん、CZの秘密の鉄は金属の混ぜ具合だろうとブルースグレイが言ってましたよ。さてさてM65は好きなリヴォルヴァですが、ナニを書いたのかトント覚えてなくて(^_^;)で、ブレンテンは先払いして予約したのに踏み倒されてしまいましたよ〜(-_^:)
Posted by 市市 at 2012年04月22日 11:35
今回は、SATマガジンを二冊購入しました。もちろん一冊は、もうぐ15歳の誕生日を迎える愚息と私の保存用としてです。

“理想の世界”では、生物学的に必ず両親はいる発砲対象者だけでなく、下手をすれば周囲にいる方、そして自分自身の命を奪う銃器を携行しないのが一番です。

現実世界では、金品だけではなく、強姦等を考え、すきあらば実行しようとする者が一定の割合で必ず存在します。

そのような悪事を考える輩から、自分や家族、目の前で被害に遭おうとする人を守るためにも、何らかの武器を携行するのはやむを得ません。

CCWだけではなく、国の防衛に関する話題になると、「何かあれば、警察(米国)が守ってくれる。個人(日本)が武装するなどとんでもない」という意見が必ず出ます。

では、今、目の前で起こっている凶悪事件に警察官が、危機を救うスーパーマンのように即座に登場するでしょうか。警察官が臨場するのは、間違いなく事件がすんでからのことでしょう。殺人でも強盗でも、二分もかからずに終わります。誰かが通報してくれたとしても、駆け付けた警察官にできることは、殺された方の御遺体を御遺族に戻し、手がかりを元に捜査することです。既に、“そのとき危機に遭っていた方”は、この世に存在しません。「あのとき、武器で身を守れていれば」と思っても、遅すぎるのです。

武器を携行するには、日頃の訓練を積むことは当然です。さらに、正当防衛であっても、跳弾や貫通した弾で第三者が負傷、死傷した場合には、損害賠償しなければなりません。さらに、過剰防衛として、逮捕され、刑事罰を受ける可能性もあります。しかし、このような危険性を考慮しても、自分や家族、たまたま被害に遭おうとしている方の“人間の尊厳”を守るために武器を携行されるのではないでしょうか。

極論ですが、自分の危機をまず自分自身で対処せず(軍隊等を持たない)、「誰かに守ってもらおう」という姿勢の方は、卑怯な気がします。自分に降りかかった火の粉を振り払おうとせず、他人(米国)の手を汚させ、自分は安全地帯に独りいようとするのですから。

ここで、忘れてはならないことがあります。武器を携行しようとする方が、少なくとも犯罪を重ねるようなことはない、信頼感のある人でなければならないということです。

日本での、女性であっても自衛のために催涙ガス等を携帯していれば、軽犯罪法で検挙、送検し科料を支払わせ、顔写真や指紋を登録するということは、もう止めさせる必要があると思います。

強姦や強盗を企む無法者は、増加傾向です。しかし、その危険性を感じ、催涙ガスや特殊警棒で夜間金庫等へ現金を運ぼうとする商店主や、まさに我が身の尊厳を守ろうとする女性は軽犯罪法の適用とされてしまいます。

今回の市郎さんのレポートは、上記のことを強く考えさせられました。

ちなみに私は、超保守的なカトリックです。カトリックでは、自国の関係する戦争や、正当防衛で殺めてしまっても、“宗教的な罪”とはなりません。もちろん、戦争や殺人を勧めることは一切ありません。

長文、乱文、失礼しました。
Posted by Ignacio,M.D. at 2012年04月22日 13:28
大変興味深く、また一面で懐かしく拝読しました。
H&K P7初期型のスライドも小豆色でしたが、何か製法に共通点があるのですかね?
Posted by 仁太郎 at 2012年04月22日 13:31
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