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2012年01月13日

イイシバ大尉とタクレーヌ

市 (2012年01月13日 12:49) │Comments(1)タクレット
イイシバ大尉とタクレーヌ
タクレットNインプレ
昨日、自分の手元にイチローさんからタクレットNが送られてきました。タクレットに関しての自分の基本的な感想は、イチローさんの旧ブログに書いてあるとおりです。今回はその“使える装備”であるタクレットが、よりベターなタクレットNとなって市場に登場しました。それについて私の意見を述べてみたいと思います。
私が米陸軍中尉時代に行ったペリカン作戦(イチローさんの旧ブログ参照)において、『あの時タクレットがあれば…』と切実に思ったのは前回述べたとおりです。今回の改良点はまるでそのペリカン作戦のために改良されたのでは、と思ったほどです。ではその理由を述べてみましょう。
ペリカン作戦は複数の車列でコンボイを組んだ移動でしたので、各車両間の交信は無線機で行われていました。その無線機を取り付けられるループが新たに左右両端に取り付けられました。これによりより素早く無線機を取り扱えるようになりました。イチローさんはビアンキカップのレンジオフィサーの意見を取り入れて改良したそうですが、それが上手い具合に我々の任務にも適している改良点になったのは偶然のPositive Effectとしか言い用がありません。
そして非常時、不幸にもM9拳銃を抜かなければならなくなった時、私服だった我々は瞬時に身分を周りに示す必要がありました。タクレットNにはシースルーのIDカードホルダーがオプションで付いてきます。つまりカードホルダーにIDカードを入れてポケットに入れておき、非常時に前方に取り付けることにより、自身の身分を示せます。またより分かり易いようベルクロにU.S.ARMYのネームテープと階級を付けてもいいかもしれません。ちょうどイチローさんの友人の警察官が“POLICE”のネームテープを付けていたようにです。これは現場に駆けつけてきた制服警察官からの誤射を避ける意味でも非常に重要です。余談になりますが、数多くのアンダーカバー(私服)の法規執行官たちが、制服警察官から誤射を受けて負傷・死亡する不幸な事故が起きています。

イイシバ大尉とタクレーヌ

素材にリップストップ・ナイロン生地を採用したことにより、強度を保ちながら軽量化された点も見逃せません。タクレットNを手に取った瞬間に“軽い!”と感じました。ペリカン作戦では重装備の必要はありませんでしたが、どのような装備でも重いより軽い方がいいのは言うまでもありません。さらに下部にはドレインホールが4個追加されました。これにより雨で濡れた場合や河川に飛び込んだ場合などにおいて、水が下部から排水される仕組みになっています。Water Survival訓練を経験した人間なら誰もが知っていますが、ドレインホールが有るのと無いのとで行動のスピードと身体への負担が大きく違ってきます。非常に重要な改良点です。
オープントップだった後部のスペアマガジンホルダー部分がジッパーによる開閉式になった点もGOODです。以前はタクレットを外した時に、傾けるとスペアマガジンが脱落する可能性がありました。ですがジッパーで閉じることにより、その危険性は完全に回避されています。また着用中にスペアマガジンが露出して、拳銃を携帯していることを周囲に悟られる可能性も無くなりました。
ひとつだけ残念な点は、フラップの内側にあるペンホルダーが省略された点です。私は中央のペンホルダーにグラスブレイカーのクナイペンを、そしてフラップの内側には筆記用の3色ボールペンを携帯していたかったので、この点が省略されたのは少し残念です。
またこれは実際にテストしてみないとわかりませんが、内側の身体に触れる部分に何か滑り止めの加工を施せば、拳銃をドロウする際により安定するのでは、と思いました。ですがそれ以外は何も言う事はありません。タクレットの完成形とも言えるのがこのタクレットNです。“使える装備”が“さらに使える装備”に進化したのがタクレットNと言えるでしょう。
飯柴智亮

イイシバ大尉とタクレーヌ

 
ペリカン作戦・タクレットNパッキングリスト
 
メインコンパートメント-M9拳銃
後部ポケット(後部)-地図、作戦指令書、部隊の電話番号のリスト、輸送物のリスト、その他の書類
後部ポケット(前部)-スペアマガジン2本、SOGパワーツール1本
右側ホルダー-ICOM
左側ホルダー-First Light製Tomahawk NV フラッシュライト
左側ポケット-小型GPS1個、123Aリチウムバッテリー3本、Wildmil製暴風ライター
左側メッシュポケット-DROID スマートフォン
右側ポケット-噛みタバコ、目薬、スマホ充電器
右側フラップポケット-WTマネクリに挟んだ紙幣数枚
中央部-クナイペン
フラップ上-U.S.ARMYのネームテープと大尉の階級





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Posted by 市 at 12:49Comments(1)タクレット
この記事へのコメント
飯柴さんもお元気でいらしているみたいですね。

当時のペリカン作戦の持ち物にタクレットをプラスした写真やリストを見ていると、正にこのためにタクレットは生まれてきたのかと感じます。マァ本来はそうした目的でしたが…。

小型のタクレットもグロック26バージョンはかなり良いなと思います。調度グロック26のエアソフトガンを持っているので。
Posted by HiroSauer at 2012年01月13日 18:03
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