2017年06月04日
ホウイチのエッセイ
市 (2017年06月04日 09:36)
│Comments(7)
│語りのプラザ
えー・・・わいがホウイチじゃ(^-^)/
このさいゆわせてもらうけんどもな、アメリカの人間界におけるワイらは「害獣」ちゅう指定がなされているんじゃ。
害獣→ためにならん動物→好きに殺して遊んでよい・・・と、こういうことですな。
どおしてそうなのかとゆえば、わいらが穴を掘ると牛が足を突っ込んでコロブだとか、床下に無数のトンネルを作りまくるので家が傾くだとか、そぉーゆーことが人様の機嫌をそこねるらしいんじゃ。
ちょっとばかしの土地を持った人なんか、友人なんかを呼んでバーベキューパーティーをやりながらわいらを見つけてはライフルで撃って遊ぶわけで、わいらが撃ち殺されるのは普通の出来事なんじゃわ。
わいの兄さんなんか、子を守るために岡の上で空を見上げながら鳥の来襲を見張っとったとき100m先からライフルで撃たれて転げ落ちて、そのコロガルようすが可笑しいと人間達は大笑いしながら喜んどったわ・・・。また小学校の子どもたちが土地をまわりながらリスを撃ち殺し、バケツいっぱいの死体を持ち帰って大人達にほめられとるのもよう観たもんじゃ。
ようするにわいらは「動物以下」の存在でな、蟻みてえで動物愛護協会やらの庇護もなくて狩猟制限の枠もなく、撃ち殺して遊ぶ生きた玩具みてえな存在なんじゃわ。
そんなわけじゃから、わいらはいつ殺されるかしれたもんじゃなく、いつもヒヤヒヤでビクビクの生活をしとるんじゃ。
そんなわいらに比べたら人間はなんて幸せな動物じゃと想うんだよな。
ま、リビアやアフリカの国々のように自国で戦争が始まって難民となって家族が殺害されたり離散しながら逃げ惑うような場所に住んでいる人種はともかくとして、ジャパンのような豊かな国で住んでいるヤツラは贅沢を言っちゃいかんだろうな。
生き物にとって1番大切なものといえば、まずは「命」だろが?・・・
わいらとちがって日本人は侵略者から遊びで撃ち殺されるわけじゃないんだからな・・・そこんとこを忘れちゃいかんわな。
命の次に大切なのは「水と食い物」だろ?
日本人は、仕事がなかろがカネがなかろが飢えて死ぬようなことはなかろうが。
飢えて死ぬ人もいるようじゃが、本人に生きる気があれば食い物を盗んで警察に捕まったりすれば食わせてはもらえ、生活保護というワイら動物界では信じられないような有り難く嬉しいシステムもあるじゃないか。
ワイらのように、他の動物に親が食われるとか、子が食われるとか、妻が食われるとか、そんなこたまずないんだろ?
命と食い物の次に大事なものは家じゃろうけど、ホームレスでも楽しそうに生活している人間も多数いるじゃないか。むしろ家のローンなどで苦しみながら働いている人よりホームレスのほうが明るい顔をしているように見えることがあるのは気のせいか・・・。
ワイらは穴を掘って、その中で眠るが、その理由は寝ているあいだに他の動物に襲われて食われるからであって、その心配がなかったらクマやイノシシのように地面に転がって眠れるんだわ。
いつ殺されるか判らん、いつ食われるか判らん。趣味も楽しみもなく、ただ一日を生きてられたら幸運だというワイらから見るに、人間とはなんちゅう幸福な生き物かと想うわな。
ワイらはな、
朝起きて、食い物にありついて、夜になって眠れさえすれば、それで充分なんや。
明日の心配は明日するんじゃ。
明日の心配を今日するとしたら、アサッテやシアサッテや来週や来月や来年の心配もせんとならんで、それじゃワイらは発狂するしかないんじゃわ。
まあ、リスと人間とをくらべるのは変かもしれんが、おまいさん方もワイらも同じ地球に貼り付けられて住んでいる四つ足なんだし、互いに脳も心臓もあって赤い血が流れているという共通点があるんだから、そこんとこをよぉーく考えてみたらどうなんじゃ?・・・
今日は感じるところあって、イチローさんから習った日本語で人間についてのエッセイを書いてみたんじゃよ。
くだくだと長いこと書いたが、
よーするに言いたいことは、
どうせそのうちに死ぬんじゃから、その時がくるまで気持ちを張りながら、自分の範囲で出来ることをやりながら焦ったり悩んだりせんで、元気よくワイらのように生きろよな、、と言いたいだけのことよ。
by Houichi
2017年06月04日
ホウイチの妻より
市 (2017年06月04日 09:29)
│Comments(3)
│語りのプラザ
ワタクシ、ホウイチの妻でございます。
子どもが三人おりますの。
はじめは夫がイチローさんに近づくのできっと殺されるにちがいないと想っていましたところ、夫はイチローさんからいただいた落花生をホッペにいっぱい持ち帰ってきて子どもたちに食べさせ、それでワタクシが間違っていたことを認識いたしました。夫は子どもたちには落花生をやりますが、ワタクシにはいっさいくれません・・・ですからワタクシも勇気をもってイチローさんの近くにまいりました、するとイチローさんは・・・
“お、かあちゃんもやっと来たな♪”
と笑って、落花生を惜しげもなくポーンとくれました。
“どうだい? 美味しいかい? かあちゃん?”
かあちゃん、というハシタナイ呼び方にはワタクシの自尊心が少しキズつくのです、が、子持ちなのはまぎれもない事実ですし、イチローさんの屈託のないザックバランな態度はオンナとしてのワタクシの気持ちを惹きつけるものがありました(*^_^*)
ワタクシはイチローさんを夫よりも気に入ってしまい、すっかりなついてしまったので、こんどは夫のほうが心配をし始めましてね(^_^;・・・こないだなんかこんなこと言ったのでございますよ・・・
↓
“おい、いくらなんでもイチローさんはオトコなんだから独りで逢いにいくなよ、美リスのオマエは女ざかりなんだしナニされっかわかんないからな・・・”
それを聞いたワタクシはハッとしました。いつしかイチローさんを愛していた自分を自覚したのです(*^_^*)
そんなことがあってから、イチローさんを見上げるワタクシの視線は熱くなっていたに違いありません、、じっとイチローさんをみつめるワタクシのつぶらな瞳を上から覗き込みながらイチローさんは言いました。
“ねえ、かあちゃん、こんどジュンとケンを連れてくるから子どもたちからの手渡しで落花生を食べてよね・・・”
ワタクシはだまってうなずきました。でも、生まれてこのかた、こんな悲しい気持ちになったことなどありませんでした。心の中は涙の嵐でした。
どうしてワタクシではいけないの(+_;)
どうしてワタクシは人間様になれないの(;。;)
でもね・・・
でもね、それはそれでいいのです。
じつはそれよりもずっとずっと大切な願いがあるのです。
それはね、
あの薫り高くて美味しい落花生をね、たまにいらしてワタクシたちに恵んでくださること・・・
(゜◇゜)
もうこれ以上のことなどいっさい望んでなどいませんの。これが正真正銘のワタクシの本心でございますのよ。
まあ!!・・・
動物は打算的だからなぁ、
ですってぇ?・・・(@_@;)
アナタ方、人間様の中に打算的でないお方ってどこにいらっしゃいますの???
えっ?・・・教えてくださいな。
イチローさんは、いつもこのようにおっしゃってますのよ、、
“生きるものは、エゴと打算のカタマリであることでしか命をつなぐことはできない・・・”
これって、間違ってますの・・・?
どなたか応えてくださいませな・・・。
ほういちの妻より