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2016年09月30日

300 Blackout

市 (2016年09月30日 15:14) │Comments(22)てっぽ

“早く戻ってこいよ〜”
と、日本に行く前に連絡が入りました。
もちろん去年のことです。

“なんの用でぇい?”
“ヴァーニー署長がお呼びだい!! スリーハンドレッド ブラックアウトをテストするから意見を聴かせろと・・・”

こうしてわがニック射場にヴァーニー署長と有能な手下たちがやってきて、ヴェンダー(販売会社)たちが持ち寄った数本のライフル、とくに300口径のAR-15をテストしました。

300ブラックアウトとは、AR-15の弾丸の部分を223から300に変えたというものです。弾倉もそのまま使え、銃のバレルを交換するだけで口径が大きくなるわけです。

弾丸が大きくなる分、射程は短くなりますが、ポリス用ライフルとしての射程は300mあれば充分だ・・・というのは30年前からFBIスナイパーが唱えていたことで、まさに射程300mという前提で開発されたそうです。

さてさて、かつて男たちが自動ライフルを使って大暴れをしたという大事件がロサンジェルスでありました。この時、警察官の拳銃では太刀打ちできなくて苦戦し、ある警察官はガンショップに行ってライフルを借りて応戦したそうなんです。まあ、警察官たちの拳銃射撃の低レベルを露呈したともいえますが・・・それはともかくとして、その事件がきっかけとなってキャリフォニアではパトカーにAR-15を備える機運が高まり、いまではほとんどの署がAR-15を採用しているわけです。

さてさて・・・
AR-15というのは、ヴェトナム戦争時代に投入されたミリタリーライフルで、小口径でタマのスピードをうんと上げるというコンセプトで開発された銃です。その口径は223・・・つまり22口径のような小さいタマなのです・・・なので敵を1発でノックダウンできるパワーはなく、プスプスと貫通してしまうのです。でも、ミリタリーとしては敵兵を殺すよりも傷を負わせるだけのほうが人道的にキコエはよく、相手も負傷兵が増えると手がかかるので困るわけで一石二鳥というわけです。

しかし、現代の射撃戦は市街地戦闘が多くなり、相手との距離も縮まっています。

“潜んでいたら4人ばかしの敵が歩いてきたので至近距離から速射でヒットしたんだよ、したら奴らはバタバタと倒れ、次の瞬間には跳ね起きていっせいに走って逃げ出したもんだ(◎-◎;)オレは驚いて呆れて後ろから撃つのも止めたんだよ(^0^;)”
・・・と、あの元デルタティームのポウルハウさんが語ってくれました。

そして、白板に人間の背骨を描き、
“223でもこの背骨のどこかに当たれば中枢神経が切れて 相手は即座に倒れるのだが、なかなか当たらないんだ(^_^;”
と、ハウさんは笑っていました。

そう、デルタティームでは早くからAR-15の殺傷力不足に悩んでいたのです。

さて・・・
そんなこんなでポリスがAR-15を使い始めたわけですが、問題続出ということとなります・・・そう・・犯人が倒れないのです・・・。
AR-15を使って犯人と撃ち合ったというSWAT隊員二人から直接聞いたハナシですが、
“オレが警戒していたら、5ヤードという距離でヤツが飛び出してきたので数発ぶっ放したんだ、するとヤツは倒れなかったんだ!! おれはパニックになってさらに撃ち続けてなんとかやっつけたよ・・・(-_-;)フー”

オークランドSWATの場合、
“部屋に突入すると銃声が2度響き渡り、二人の仲間が倒れた、二人とも即死だった。オレはとっさに横倒れとなって押し入れで着物の後ろから銃口を突きだしている犯人を下から撃った・・だが倒れないので撃ち続けた・・ヤツが壁に背中を付けていたせいもあるが、オレのマグには2発しか残っていなかったんだ・・・つまり倒れるまでに28発も撃ったということだよ・・・”
ちなみに犯人のライフルは308だったそうです。

至近距離でのガンファイトでは、初弾で致命傷を負わせないと相手は撃ち続けてくるわけで、9mm拳銃でも通常は心臓のあたりに2発ほどヒットすれば倒れる確率は高く、心臓から外れても肺に穴が空くことで窒息死を招くそうで・・・9mm弾のハロウポイントの破壊力は223のスッポ抜け弾よりも威力があることなども事件が重なるごとに判明し・・・
ようするに胸をアイスピックでプスプスと刺されるのと、出刃庖丁でグッサリと刺されるのとの違いを想像すれば解りやすいのではないかと。

と、まあそんなことでハナシが長くなってワッシは疲れてきました(×_×)・・・これだから、この件はあんまし書きたくなかった(^0^;)

どうも至近距離での闘いでは最低でも300口径ないとイケナイのではないか・・・?
ということが解ってきたらしいのですよね。
(射撃が上手ければ22LRでも即死させられますが)

と・・・いうことから300ブラックアウトというカートリッジが生まれたのだそうです。










上がブラックアウト、下が223です。
みるからに逞しい姿ですね。
ブラックアウトには音速以下のスピードで飛ばすタマもあり、これはサプレッサー(サイレンサー)との相性が素晴らしく良いです♪


命中精度を出すのはイチローさんの役目です♪
ダットサイトで50mから撃ってこの性能なら合格です!!

223よりもキックはちょっと強いですが、AK47よりもずっと撃ちやすいと感じました。ワシもやがては乗り換える必要があると想っています・・・でもね、現時点ではタマが223の3倍以上もするので(◎-◎;)ビビリます。
ヴァーニーさんもビビってました(^^)

でも、やがては300口径の時代がくると感じています。
日本の警察でもAR-15を導入したようですが、はやばやとブラックアウトのバレルを採用する動きがおこる・・・なんてことは事件が起こって警察官が撃ち返されるハメにならないと、、先んじてテストしようとさえもしないでしょうね ^_^;

市(^-^)/オヤスミシマース  


Posted by 市 at 15:14Comments(22)てっぽ