2012年11月09日
信玄 事故に遭う
市 (2012年11月09日 23:13)
│Comments(5)
│語りのプラザ
日曜日に電子レンジが壊れ。
夜にDVDプレイヤーも壊れ。
翌日の(月)にボクも壊れました(^_^;)
月曜日、朝一番。
荷主工場にて積み込みの準備中の事。
鉄製のカゴの中から、鋳鉄製の部品をリフトの爪に引っ掛けてカゴから取り出そうとするオペレイターのオジサン。
カゴからは三つ取り出したかった。一つ…二つ…三つ目の部品が上手く取れない。爪の先から滑って落ちる。
伝票にサインしながらその様子を見てたが。
仕方なく手伝いに向かった。
カゴとカゴの間に身体を滑り込ませ。オヂサンが操作するリフトの爪に力づくで部品を引っ掛ける。
“オッケ~”
途端に、「ズガンッ!」カゴとカゴに挟まれた。
オジサン、自分ではリバースギアに入れたつもりが前進のままスロットルを踏み込んでしまった様である。
“イィ!痛ッたぁー!”
さらに「ズガンッ、ズガガーッ!」容赦なくリフトがカゴごと前進。痛みで気が遠くなる。
リフトの爪は胸の位置、身体の左右に食い込む(当たらなくて良かった)
パニックからやっと正気に戻ったオジサン、カゴごと下がる。その場にクタリと倒れるボク。あまりの痛みに言葉が出ない。、次いで徐々に左脚に感覚が無くなる。だんだん可笑しくなって何故か笑いがこみ上げてきた。
…(>_<)しまったァ~
迂闊やった‥
リフトの前に入るなんて‥立てない、両脚折れたか…病院行くならトラックからタクレットと弁当おろさにゃ…
まさか切断とかないやろな、一生車椅子か…入院できんゾー、ウチには猫もいるし…ゆうひめに何て言おう…
あー帰りランクル運転できるんかいナ…
頭の中でいろんな事が浮かぶ。
“ああ!し信玄さんが事故った…ちゃうわ!ワシが事故しました…”
真っ青になり震える手でケータイから連絡するオジサン。
わらわらと周囲に馴染みのドライヴァー達が心配そうに集まってくる。
事務所からは工場のエラいさん達もおりて来る中、カゴの間で倒れたまま1人ヒッヒッと笑うボク。
相手が居る工場の事故は業務上過失致死にあたり。
警察が来て何かとやっかいなコトになるからと。
詰め所からやってきたウチの会社の部長のクルマに乗せられたボクに、工場のエラいさんが小声で耳打ちしてきた。
今回の事故は単独で怪我したコトにして欲しいと懇願してきた(ちゅうかそんな事よか早よ病院へ連れてって!)
荷主工場は山奥の中。
一番近い市民病院までは飛ばして30分ばかりかかる。
そこはヤブで有名だからと部長は先の病院にクルマを走らせた。路面のギャップを拾い車体が揺れる度に顔が思わず顰めっ面になる。
事故から1時間、最初の病院に到着。救急入り口から車椅子で運ばれレントゲン室へ。
ほどなくして診察室に呼ばれ。
“良かったですね、右脚は大丈夫です。しかし左脚がキレイに2本ともスパッと折れてますねー、ズレはないみたい…紹介状を書くから市民病院にこれから行ってください”
レントゲンを見ながら医師の説明を一緒に聞いたウチの部長。“ようこんなんで笑てたもんやな…気が変になったか想たわ”(失礼な)
先ほど来た道を逆戻り。
市民病院に到着し再度レントゲン撮影。
“一応CTも撮ろうか”
医師に言われCT撮影。
腫れが酷いのでギプスも手術も出来ないらしい。
L字形の簡易サポートを脚の裏、脹ら脛からカカトとまで包帯を巻かれた。
部長に送られ会社車庫。
文字通り、四苦八苦しながら荷物をランクルの後部座席に放り込んだ。まだ慣れない松葉杖を頼りに運転席に這い上がりながら、
“右脚が折れてなくて良かった…普段、何気なく二本脚で歩いてるけど、なんてありがたい事なんやろう”
と、同時に。ハイリフト車のランクルが憎々しく想えた。
帰宅したら近所に暮らす母親が様子を見にウチに来た。
部屋中をハイハイして這い蹲る息子を呆れて眺めていた。
立ってる者は親でも使え。
“オカン、布団ひいてくれ”
ハイハイしながら布団に這い上がろうとした矢先、下腹部からギャスがチェンバーに装填。
『ブブ~ッ!』
“アンタなァ…
いっぺん死んだらどや…”
火曜日。
事故から1日経過。
昨夜は痛みで寝付けなかった。
洗面所に歯磨き行くのもハイハイ。トイレ行くにもハイハイ。コォフィ沸かし、マグカップを床に置いて少しづつ前に移動しながらハイハイ。
『ピンポーン♪』
マルパソ兄ちゃんからの支援物資をクロネコさんが持参。
玄関にハイハイしながら出たボクを見て馴染みのクロネコさんが苦笑い(^_^;)
タクレットからレザーマンのウェッジをパチンと起こし、スイ~ンと開封したら。
『自宅警備用マルパソ名作劇場詰め合わせDVDセット&カルシウム補給食料』が到着。
マルパソ兄ちゃーん、おおきにです♪
今回の事故はウチの会社内部で起きた労災事故として申請。
しかし労災なんて生まれはじめて。ネットで色々調べてみると…
病院に労災申請用紙を提出せんと自腹で支払いせにゃならんとか。休業保証も8割しか支払われないとか。
コレについてはウチの会社が保証すると確約。休業保証も減額にならない様にすると部長からも連絡がきた。
木曜日。
荷主工場近くの市民病院に再度診察に向かった。
ゆうひめも仕事が休みだから同行してくれた。
ギプスでカンペキ固定か。
手術ならボルトで繋ぎ、チタン プレイトで固定とか(一生ボルトいれっぱなしでいいらしい)うー、足首に金具入れたら地雷が引っ付きゃしないかな(T4か)
“あんの~、仕事に早く復帰したいんですが、ギプス固定と手術やったらどっちが早いんですか?”
“どっちにしても骨が付かんかっら話ならんのやけど…
筋肉ちゅーのはナ、2週間ばかり動かさなんだら衰える。
ソイツを元に戻すんは倍かかるんや。
ま、腫れが酷いからまだギプスも手術も出来んし~、とにかく安静、脚を冷やして高く上げて動かさないコトや”
自宅から近い病院にまた紹介状を書いて貰った。
来週には腫れもひくだろうとの事なので、ギプスか手術は近所の病院で(自分の中では手術はイヤなのでギプス希望)
昨日、トモさんにも忠告された、『動く可能性のある物体の前後には入らない』
自分では解っているつもりが、ついリフトのオジサンを手助けしようと…
迂闊だった(T_T)
どんなに知ってる人でも操作ミスはあるのだし。
自分にも非があるのは事実。
セルデのマインドに欠けていた。
『吊り荷など、動く恐れのある荷物には接地安定する迄近づくな』が鉄則。
例え相手が知り合いでも、痛い思いをするのは自分。
今までは他人のリフトのそばに近寄ったり。
また自分がリフト操作してる時に歩行者が近づいて来たら作業をピタリとやめていた。
天井クレーンで吊り上げてる製品の下などには決して近寄らなかった。
・その日はスケジュール過密で積み込みを急いでた
・リフトのオジサンがなんべんも爪で引っ掛けたがなかなか製品がかからなかった
迂闊だった。
心の隙間があったのでしょう。人は朝、自宅を出る際に自分がまさか今日、事故に遭うなどとは考えないのだけれど。
布団からハイハイしながら部屋中を移動すると、普段何気なく二足歩行してることが、こんなにもありがたいコトだとは想わないのであり。
今はただひたすら反省の日々。車椅子で病院のエレベーターや、松葉杖で自動ドアに入る際に気遣っていただける方に感謝すると同時に。
“自分も元気になった時、不自由な方を手助けできたら…”
と思うのである。
“ねぇ、ハイハイで目線が低くなったから電子レンジとか低い場所に置いて。
ハイハイ生活を楽しんでみたらどう!?”
ゆうひめから言われ、なるほどな~(^O^)と。
先祖帰りする信玄でした。
あ、そうそう!
サッカー選手のベッカムがですね~。
サッカーの試合で骨折して。
超音波治療により2週間足らずで試合に復帰したとテレビで見ました。
その超音波てのは猫のノドを撫でたらゴロゴロ言うでしょ?
あの音と超音波が同じらしいんですよね。
なので愛猫ラムちゃんを抱っこしながら休むのだけれど。
“おーい!
いつ脚を切るんだい?
真ん中の脚も切るんだろ?”
“そんだけ元気なら大丈夫なのでは?なんかネタないですか?”
“ベッド揺らしに行ってやろうか?”
“マッドマックスのギプスは油を挿さんといけんねー”
KOちゃん、むうたん、トモさん、マルパソ兄ちゃんと…
ジョークで元気付けてくれるみんながいるのもありがたいコトですね(≧ε≦)
by 信玄
夜にDVDプレイヤーも壊れ。
翌日の(月)にボクも壊れました(^_^;)
月曜日、朝一番。
荷主工場にて積み込みの準備中の事。
鉄製のカゴの中から、鋳鉄製の部品をリフトの爪に引っ掛けてカゴから取り出そうとするオペレイターのオジサン。
カゴからは三つ取り出したかった。一つ…二つ…三つ目の部品が上手く取れない。爪の先から滑って落ちる。
伝票にサインしながらその様子を見てたが。
仕方なく手伝いに向かった。
カゴとカゴの間に身体を滑り込ませ。オヂサンが操作するリフトの爪に力づくで部品を引っ掛ける。
“オッケ~”
途端に、「ズガンッ!」カゴとカゴに挟まれた。
オジサン、自分ではリバースギアに入れたつもりが前進のままスロットルを踏み込んでしまった様である。
“イィ!痛ッたぁー!”
さらに「ズガンッ、ズガガーッ!」容赦なくリフトがカゴごと前進。痛みで気が遠くなる。
リフトの爪は胸の位置、身体の左右に食い込む(当たらなくて良かった)
パニックからやっと正気に戻ったオジサン、カゴごと下がる。その場にクタリと倒れるボク。あまりの痛みに言葉が出ない。、次いで徐々に左脚に感覚が無くなる。だんだん可笑しくなって何故か笑いがこみ上げてきた。
…(>_<)しまったァ~
迂闊やった‥
リフトの前に入るなんて‥立てない、両脚折れたか…病院行くならトラックからタクレットと弁当おろさにゃ…
まさか切断とかないやろな、一生車椅子か…入院できんゾー、ウチには猫もいるし…ゆうひめに何て言おう…
あー帰りランクル運転できるんかいナ…
頭の中でいろんな事が浮かぶ。
“ああ!し信玄さんが事故った…ちゃうわ!ワシが事故しました…”
真っ青になり震える手でケータイから連絡するオジサン。
わらわらと周囲に馴染みのドライヴァー達が心配そうに集まってくる。
事務所からは工場のエラいさん達もおりて来る中、カゴの間で倒れたまま1人ヒッヒッと笑うボク。
相手が居る工場の事故は業務上過失致死にあたり。
警察が来て何かとやっかいなコトになるからと。
詰め所からやってきたウチの会社の部長のクルマに乗せられたボクに、工場のエラいさんが小声で耳打ちしてきた。
今回の事故は単独で怪我したコトにして欲しいと懇願してきた(ちゅうかそんな事よか早よ病院へ連れてって!)
荷主工場は山奥の中。
一番近い市民病院までは飛ばして30分ばかりかかる。
そこはヤブで有名だからと部長は先の病院にクルマを走らせた。路面のギャップを拾い車体が揺れる度に顔が思わず顰めっ面になる。
事故から1時間、最初の病院に到着。救急入り口から車椅子で運ばれレントゲン室へ。
ほどなくして診察室に呼ばれ。
“良かったですね、右脚は大丈夫です。しかし左脚がキレイに2本ともスパッと折れてますねー、ズレはないみたい…紹介状を書くから市民病院にこれから行ってください”
レントゲンを見ながら医師の説明を一緒に聞いたウチの部長。“ようこんなんで笑てたもんやな…気が変になったか想たわ”(失礼な)
先ほど来た道を逆戻り。
市民病院に到着し再度レントゲン撮影。
“一応CTも撮ろうか”
医師に言われCT撮影。
腫れが酷いのでギプスも手術も出来ないらしい。
L字形の簡易サポートを脚の裏、脹ら脛からカカトとまで包帯を巻かれた。
部長に送られ会社車庫。
文字通り、四苦八苦しながら荷物をランクルの後部座席に放り込んだ。まだ慣れない松葉杖を頼りに運転席に這い上がりながら、
“右脚が折れてなくて良かった…普段、何気なく二本脚で歩いてるけど、なんてありがたい事なんやろう”
と、同時に。ハイリフト車のランクルが憎々しく想えた。
帰宅したら近所に暮らす母親が様子を見にウチに来た。
部屋中をハイハイして這い蹲る息子を呆れて眺めていた。
立ってる者は親でも使え。
“オカン、布団ひいてくれ”
ハイハイしながら布団に這い上がろうとした矢先、下腹部からギャスがチェンバーに装填。
『ブブ~ッ!』
“アンタなァ…
いっぺん死んだらどや…”
火曜日。
事故から1日経過。
昨夜は痛みで寝付けなかった。
洗面所に歯磨き行くのもハイハイ。トイレ行くにもハイハイ。コォフィ沸かし、マグカップを床に置いて少しづつ前に移動しながらハイハイ。
『ピンポーン♪』
マルパソ兄ちゃんからの支援物資をクロネコさんが持参。
玄関にハイハイしながら出たボクを見て馴染みのクロネコさんが苦笑い(^_^;)
タクレットからレザーマンのウェッジをパチンと起こし、スイ~ンと開封したら。
『自宅警備用マルパソ名作劇場詰め合わせDVDセット&カルシウム補給食料』が到着。
マルパソ兄ちゃーん、おおきにです♪
今回の事故はウチの会社内部で起きた労災事故として申請。
しかし労災なんて生まれはじめて。ネットで色々調べてみると…
病院に労災申請用紙を提出せんと自腹で支払いせにゃならんとか。休業保証も8割しか支払われないとか。
コレについてはウチの会社が保証すると確約。休業保証も減額にならない様にすると部長からも連絡がきた。
木曜日。
荷主工場近くの市民病院に再度診察に向かった。
ゆうひめも仕事が休みだから同行してくれた。
ギプスでカンペキ固定か。
手術ならボルトで繋ぎ、チタン プレイトで固定とか(一生ボルトいれっぱなしでいいらしい)うー、足首に金具入れたら地雷が引っ付きゃしないかな(T4か)
“あんの~、仕事に早く復帰したいんですが、ギプス固定と手術やったらどっちが早いんですか?”
“どっちにしても骨が付かんかっら話ならんのやけど…
筋肉ちゅーのはナ、2週間ばかり動かさなんだら衰える。
ソイツを元に戻すんは倍かかるんや。
ま、腫れが酷いからまだギプスも手術も出来んし~、とにかく安静、脚を冷やして高く上げて動かさないコトや”
自宅から近い病院にまた紹介状を書いて貰った。
来週には腫れもひくだろうとの事なので、ギプスか手術は近所の病院で(自分の中では手術はイヤなのでギプス希望)
昨日、トモさんにも忠告された、『動く可能性のある物体の前後には入らない』
自分では解っているつもりが、ついリフトのオジサンを手助けしようと…
迂闊だった(T_T)
どんなに知ってる人でも操作ミスはあるのだし。
自分にも非があるのは事実。
セルデのマインドに欠けていた。
『吊り荷など、動く恐れのある荷物には接地安定する迄近づくな』が鉄則。
例え相手が知り合いでも、痛い思いをするのは自分。
今までは他人のリフトのそばに近寄ったり。
また自分がリフト操作してる時に歩行者が近づいて来たら作業をピタリとやめていた。
天井クレーンで吊り上げてる製品の下などには決して近寄らなかった。
・その日はスケジュール過密で積み込みを急いでた
・リフトのオジサンがなんべんも爪で引っ掛けたがなかなか製品がかからなかった
迂闊だった。
心の隙間があったのでしょう。人は朝、自宅を出る際に自分がまさか今日、事故に遭うなどとは考えないのだけれど。
布団からハイハイしながら部屋中を移動すると、普段何気なく二足歩行してることが、こんなにもありがたいコトだとは想わないのであり。
今はただひたすら反省の日々。車椅子で病院のエレベーターや、松葉杖で自動ドアに入る際に気遣っていただける方に感謝すると同時に。
“自分も元気になった時、不自由な方を手助けできたら…”
と思うのである。
“ねぇ、ハイハイで目線が低くなったから電子レンジとか低い場所に置いて。
ハイハイ生活を楽しんでみたらどう!?”
ゆうひめから言われ、なるほどな~(^O^)と。
先祖帰りする信玄でした。
あ、そうそう!
サッカー選手のベッカムがですね~。
サッカーの試合で骨折して。
超音波治療により2週間足らずで試合に復帰したとテレビで見ました。
その超音波てのは猫のノドを撫でたらゴロゴロ言うでしょ?
あの音と超音波が同じらしいんですよね。
なので愛猫ラムちゃんを抱っこしながら休むのだけれど。
“おーい!
いつ脚を切るんだい?
真ん中の脚も切るんだろ?”
“そんだけ元気なら大丈夫なのでは?なんかネタないですか?”
“ベッド揺らしに行ってやろうか?”
“マッドマックスのギプスは油を挿さんといけんねー”
KOちゃん、むうたん、トモさん、マルパソ兄ちゃんと…
ジョークで元気付けてくれるみんながいるのもありがたいコトですね(≧ε≦)
by 信玄